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不案内
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ふあんない
ふりがな文庫
“
不案内
(
ふあんない
)” の例文
気
(
き
)
が
気
(
き
)
では
無
(
な
)
い。
一所
(
いつしよ
)
に
捜
(
さが
)
しに
出
(
で
)
かけやうと
言
(
い
)
ふと、いや/\
山坂
(
やまさか
)
不案内
(
ふあんない
)
な
客人
(
きやくじん
)
が、
暗
(
やみ
)
の
夜路
(
よみち
)
ぢや、
崖
(
がけ
)
だ、
谷
(
たに
)
だで、
却
(
かへ
)
つて
足手絡
(
あしてまと
)
ひに
成
(
な
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手
(
て
)
に、ケースを
下
(
さ
)
げて、
不案内
(
ふあんない
)
の
狭苦
(
せまくる
)
しい
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
へはいりました。
道
(
みち
)
も、
屋根
(
やね
)
も、一
面
(
めん
)
雪
(
ゆき
)
におおわれていました。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おどけものの鳥は、ガンたちが道に
不案内
(
ふあんない
)
なのを見てとりますと、さかんにガンたちを迷わせようとします。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
聞
(
きゝ
)
段々厚き御世話に相成る事千萬忝けなし私し共に江戸は始めてなれば一
向
(
かう
)
不案内
(
ふあんない
)
にて
知人
(
しるひと
)
とても更に是なしと云ければ長兵衞は
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
け夫では
先
(
まづ
)
私しが此事御世話を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小栗等の
目的
(
もくてき
)
は
一意
(
いちい
)
軍備の
基
(
もとい
)
を
固
(
かた
)
うするがために幕末
財政
(
ざいせい
)
窮迫
(
きゅうはく
)
の
最中
(
さいちゅう
)
にもかかわらず
奮
(
ふるっ
)
てこの
計画
(
けいかく
)
を
企
(
くわだ
)
てたるに外ならずといえども、日本人がかかる事には全く
不案内
(
ふあんない
)
なる時に際し
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
どういふ
風
(
ふう
)
に
書
(
か
)
くものやら
全然
(
まるで
)
不案内
(
ふあんない
)
であつたがチヨークで
書
(
か
)
いた
畫
(
ゑ
)
を
見
(
み
)
たことは
度々
(
たび/\
)
あり、たゞこれまで
自分
(
じぶん
)
で
書
(
か
)
かないのは
到底
(
たうてい
)
未
(
ま
)
だ
自分
(
じぶん
)
どもの
力
(
ちから
)
に
及
(
およ
)
ばぬものとあきらめて
居
(
ゐ
)
たからなので
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
男
(
をとこ
)
にてもあれかしと
敢果
(
はか
)
なき
事
(
こと
)
を
占
(
うら
)
なひて、
表面
(
うわべ
)
は
無情
(
つれなく
)
つくれども、
子安
(
こやす
)
のお
守
(
まも
)
り
何
(
なに
)
くれと、
人
(
ひと
)
より
聞
(
き
)
きて
來
(
き
)
た
事
(
こと
)
を
其
(
その
)
まゝ、
不案内
(
ふあんない
)
の
男
(
をとこ
)
の
身
(
み
)
なれば
間違
(
まちが
)
ひだらけ
取添
(
とりそ
)
へて、
美尾
(
みを
)
が
母
(
はゝ
)
に
萬端
(
ばんたん
)
を
頼
(
たの
)
めば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
途次
(
みちすがら
)
、
彼
(
か
)
の
世
(
よ
)
に
聞
(
きこ
)
えた
鬼門關
(
きもんくわん
)
を
過
(
す
)
ぎようとして、
不案内
(
ふあんない
)
の
道
(
みち
)
に
踏迷
(
ふみまよ
)
つて、
漸
(
やつ
)
と
辿着
(
たどりつ
)
いたのが
此
(
こ
)
の
古廟
(
こべう
)
で、べろんと
額
(
ひたひ
)
の
禿
(
は
)
げた
大王
(
だいわう
)
が、
正面
(
しやうめん
)
に
口
(
くち
)
を
赫
(
くわつ
)
と
開
(
あ
)
けてござる、うら
枯
(
が
)
れ
野
(
の
)
に
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
つ
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引誘
(
さそひ
)
納涼
(
すゞみ
)
に出し歸り
懸
(
がけ
)
船中
(
せんちう
)
より
直
(
すぐ
)
に吉原の
燈籠
(
とうろう
)
を見物せんと
勸
(
すゝ
)
めけるに吉之助は
御當地
(
ごたうち
)
始
(
はじ
)
めての事なれば吉原は
別
(
べつ
)
して
不案内
(
ふあんない
)
ゆゑ
堅
(
かた
)
く
辭退
(
ことわり
)
此日は
漸々
(
やう/\
)
宿
(
やど
)
へ歸り番頭傳兵衞に此事を
話
(
はなし
)
ければ傳兵衞
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……そのうち
場所
(
ばしよ
)
の
事
(
こと
)
だから、
別
(
べつ
)
に
知
(
し
)
り
合
(
あひ
)
でもないが、
柳橋
(
やなぎばし
)
のらしい
藝妓
(
げいしや
)
が、
青山
(
あをやま
)
の
知邊
(
しるべ
)
へ
遁
(
に
)
げるのだけれど、
途中
(
とちう
)
不案内
(
ふあんない
)
だし、
一人
(
ひとり
)
ぢや
可恐
(
こは
)
いから、
兄
(
にい
)
さん
送
(
おく
)
つて
下
(
くだ
)
さいな、といつたので、おい
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
聞き
先
(
まづ
)
寛々
(
ゆる/\
)
と御逗留遊ばさるべし
併
(
しかし
)
貴方
(
あなたがた
)
には江戸表
不案内
(
ふあんない
)
と申事なれば爰に
好
(
よき
)
幸
(
さいは
)
ひあり私し兄江戸馬喰町二丁目に
武藏屋
(
むさしや
)
長兵衞と申て
當時
(
たうじ
)
旅宿
(
りよしゆく
)
を致して居るにより是へ先御落着ありて
寛々
(
ゆる/\
)
江戸見物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“不案内”の意味
《名詞》
勝手が分からないこと。
道に通じていないこと。
心得がないこと。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
案
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
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不案内者