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髮結
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かみゆひ
ふりがな文庫
“
髮結
(
かみゆひ
)” の例文
新字:
髪結
己が
儘
(
まゝ
)
に
掻𢌞
(
かきまは
)
し
我儘
(
わがまゝ
)
氣儘
(
きまゝ
)
に
振舞
(
ふるまひ
)
居
(
ゐ
)
たりしが何時しか町内廻りの
髮結
(
かみゆひ
)
清三郎と
密通
(
みつつう
)
をなし
内外
(
うちそと
)
の目を忍びて物見遊山に
浪費
(
ついえ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それを
吸
(
す
)
へば
紫蘇
(
しそ
)
の
味
(
あぢ
)
がして、チユー/\
吸
(
す
)
ふうちに、だん/\
筍
(
たけのこ
)
の
皮
(
かは
)
が
赤
(
あか
)
く
染
(
そま
)
つて
來
(
く
)
るのも
嬉
(
うれ
)
しいものでした。このお
雛
(
ひな
)
は
村
(
むら
)
の
髮結
(
かみゆひ
)
の
娘
(
むすめ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
何
(
ど
)
うなすつたの、
隨分
(
ずゐぶん
)
長
(
なが
)
かつたわね」と
云
(
い
)
つて
時計
(
とけい
)
を
眺
(
なが
)
めた。
時計
(
とけい
)
はもう十
時
(
じ
)
近
(
ちか
)
くであつた。
其上
(
そのうへ
)
清
(
きよ
)
は
湯
(
ゆ
)
の
戻
(
もど
)
りに
髮結
(
かみゆひ
)
の
所
(
ところ
)
へ
回
(
まは
)
つて
頭
(
あたま
)
を
拵
(
こしら
)
える
筈
(
はず
)
ださうであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
尾籠
(
びろう
)
ながら、
私
(
わたし
)
はハタと
小用
(
こよう
)
に
困
(
こま
)
つた。
辻便所
(
つじべんじよ
)
も
何
(
なん
)
にもない。
家内
(
かない
)
が
才覺
(
さいかく
)
して、
此
(
こ
)
の
避難場
(
ひなんば
)
に
近
(
ちか
)
い、
四谷
(
よつや
)
の
髮結
(
かみゆひ
)
さんの
許
(
もと
)
をたよつて、
人
(
ひと
)
を
分
(
わ
)
け、
荷
(
に
)
を
避
(
さ
)
けつゝ
辿
(
たど
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おつぎもしをらしく
俯向
(
うつむ
)
いた。
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
うたおつぎの
頭髮
(
かみ
)
が
明
(
あ
)
かるいランプに
光
(
ひか
)
つた。おつぎは
特
(
とく
)
に
勘次
(
かんじ
)
に
許
(
ゆる
)
されて
未明
(
みめい
)
に
鬼怒川
(
きぬがは
)
の
渡
(
わたし
)
を
越
(
こ
)
えて
朋輩同志
(
ほうばいどうし
)
と
共
(
とも
)
に
髮結
(
かみゆひ
)
の
許
(
もと
)
へ
行
(
い
)
つたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
年
(
とし
)
を
言
(
い
)
はゞ二十六、
遲
(
おく
)
れ
咲
(
ざき
)
の
花
(
はな
)
も
梢
(
こづゑ
)
にしぼむ
頃
(
ころ
)
なれど、
扮裝
(
おつくり
)
のよきと
天然
(
てんねん
)
の
美
(
うつ
)
くしきと二つ
合
(
あは
)
せて五つほどは
若
(
わか
)
う
見
(
み
)
られぬる
徳
(
とく
)
の
性
(
せう
)
、お
子樣
(
こさま
)
なき
故
(
ゆゑ
)
と
髮結
(
かみゆひ
)
の
留
(
とめ
)
は
言
(
い
)
ひしが、あらばいさゝか
沈着
(
おちつ
)
くべし
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
雛
(
ひな
)
の
父親
(
ちゝおや
)
の
名
(
な
)
は
數衛
(
かずゑ
)
と
言
(
い
)
つて
村
(
むら
)
でもきたないので
評判
(
ひやうばん
)
な
髮結
(
かみゆひ
)
ですとは、
前
(
まへ
)
にもお
話
(
はなし
)
して
置
(
お
)
いたと
思
(
おも
)
ひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
長兵衞は
見遣
(
みやり
)
汝
(
なんぢ
)
は
廻
(
まは
)
りの
髮結
(
かみゆひ
)
ならずや何故此所へ來り入らざる
差出口
(
さしでぐち
)
過言
(
くわごん
)
なり長助
那
(
あ
)
の者を
擲出
(
たゝきだ
)
せと云ひければ長助は
立掛
(
たちかゝ
)
り清三郎が
首筋
(
くびすぢ
)
を
掴
(
つか
)
みて
表
(
おもて
)
へ
突出
(
つきだ
)
し
門口
(
かどぐち
)
の
材木
(
ざいもく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小一時間
(
こいちじかん
)
經
(
た
)
つて、
家内
(
かない
)
が
髮結
(
かみゆひ
)
さんから
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
雛
(
ひな
)
のお
父
(
とう
)
さんは
數衛
(
かずゑ
)
といふ
名
(
な
)
で、
男
(
をとこ
)
の
髮結
(
かみゆひ
)
でしたが、
村中
(
むらぢう
)
で一
番
(
ばん
)
汚
(
きたな
)
いといふ
評判
(
ひやうばん
)
の
人
(
ひと
)
でした。その
汚
(
きたな
)
い
髮結
(
かみゆひ
)
の
家
(
いへ
)
のお
雛
(
ひな
)
に
育
(
そだ
)
てられると
言
(
い
)
つて、
父
(
とう
)
さんは
人
(
ひと
)
に
調戯
(
からかは
)
れたものです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
存ぜざる段
不埓
(
ふらち
)
なり
猶
(
なほ
)
外
(
ほか
)
に何ぞ心當りの事は
之無
(
これなき
)
やと申されければ庄三郎何も是と申す程の儀御座なく候へども
髮結
(
かみゆひ
)
清三郎と申す者
常々
(
つね/″\
)
入浸
(
いりびた
)
り居しは心得難く候と申立るに大岡殿
同心
(
どうしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
髮
部首:⾽
15画
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
“髮結”で始まる語句
髮結床