金貨きんか)” の例文
この金貨きんかは、西にしくに金貨きんかだ。この金貨きんかは、ひがしくに金貨きんかだ。この銀貨ぎんかは、おもい。しかしこちらの銀貨ぎんかのほうは、もっと目方めかたがある。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぶっきらぼうで、ぶあいそうな客だとはおもうが、なにしろ先払さきばらいで宿料やどりょうに二枚の金貨きんかをわたしている。わるい気もちはしなかった。
そう言いながら、老人ろうじんは五フランの金貨きんかを八まいテーブルの上にのせた。バルブレンはそれをさらいこむようにしてかくしに入れた。
ぎんのさじを一本と、それに金貨きんかも一枚あげよう、その金貨といったら、少年の父親の銀時計ぎんどけいかわっくらいもある大きなものだと、言いました。
「これ、おまえたち、この子どもにきさきのところへ手紙てがみをとどけさせてはくれまいか。ほうびには金貨きんかを二まいつかわすが。」
林の中でとまってそれをしらべてみましたら、あのみどりいろのさっきゆめの中で見たあやしい天の切符きっぷの中に大きな二まい金貨きんかつつんでありました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
りっぱな宝物たからものや、金貨きんかや銀貨をつめこんだ大きなふくろが、すみからすみまで、ぎっしりとつみ重ねてありました。
「そんなものが今空をとんでいるはずはないわ。きっと樽よ。中にお酒か、金貨きんかが入っているんじゃない」
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それで、わたしはりっぱな身なりをしているのでさ。造幣所長ぞうへいじょちょうはわたしのために、金貨きんかてくれました それから婦人たちは、わたしの男ぶりをほめてくれました。
これはふたつとも、わたしのいちばん大事だいじ道具どうぐのはいっている大戸棚おおとだなのかぎだ。これはふだん使わない金銀の皿を入れた戸棚のかぎだ。これは金貨きんかと銀貨をいっぱい入れた金庫きんこのかぎだ。
青ひげ (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
金貨きんかが山とまれていました。
父親ちちおやはなにかいっていましたが、やがて半分はんぶんばかりとこなかからからだこして、やせたでその金貨きんかを三にんむすめらにけてやりました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おれは、一枚や二枚ちょうだいしたって、たいして悪くはあるまいと考えたので、ひょいと手をのばして、その金貨きんかをつかもうとした
「きさまが、〈ごはんの用意ようい〉のテーブルと、金貨きんかをうむロバをかえさなければ、もういっぺんおどりをおどらせるぞ。」
老人ろうじんはかくしをさぐって、なめし皮の財布さいふを引き出した。その中から四まい金貨きんかをつかみ出して、食卓しょくたくの上にならべ、わざとらしくチャラチャラ音をさせた。
「この人は、金貨きんか一枚で、これをみんな売るっていうんだろうか?」と、ニールスは思いました。
金貨きんかを五枚にぎらせました。
金貨きんかにぎった屍体したい
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「いくら、おようらないが、せいいっぱいにいただいて、金貨きんか五つとならおえいたします。」と、主人しゅじんはいいました。
南方物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こなひきは「ブリックレーブリット」といいました。と、またたくうちに、まるで夕立ゆうだちのように、金貨きんかの雨がばらばらと布の上にふってきました。
おれは金貨きんかがマイクル小路こうじのかどにえてゆくまで、じっと見ていて、その足であにきのところへかけつけてきたんだよ
「どうして高すぎると思うよ。それも前ばらいにするからね。ほんとうの金貨きんかを四まいにぎったうえに、やっかいばらいができるのだからね」と老人ろうじんは言った。
「おとうさん、そんなに、金貨きんかや、銀貨ぎんかを、たくさんためて、どうするんですか?」と、子供こども父親ちちおやかってききました。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうすると、金貨きんかが雨のようにふってきます。ですから、職人しょくにんのほうでは、それを地面じめんからひろいあげるだけで、なんの苦労くろうもいらないのでした。
中には金貨きんかと銀貨ばかり——百七十フランはいっていた。
よくると、それは、みんなほしではなく、金貨きんかに、銀貨ぎんかに、宝石ほうせきや、宝物ほうもつなか自分じぶんはすわっているのである。もう、こんなうれしいことはない。
北の国のはなし (新字新仮名) / 小川未明(著)
むすめがうちのなかにはいって、ただいま、といったとたんに、金貨きんかが一まい、口のなかからとびだしました。
さながら、あかいインキをながらすごとく、またしげなくげられた金貨きんか燦然さんぜんとしてぶごとく、火焔かえん濃淡のうたんよるあおざめたはだうつくしくいろどっていました。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「うさぎのやつと、かけをしたんだ。金貨きんかをひとつと さけをひとびんな。これから、あいつと かけっこをするんだ。だから、おまえも、いっしょにきていてくれ。」
「は、は、は、金貨きんかなもんか。きっと、あたらしい一せん銅貨どうかなんだよ。ひかるからよろこんでているのだろう。」
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、いって、またまた、さっきのターレル金貨きんかを、さらにいくつかユダヤ人にくらわせました。
父親ちちおやが、金貨きんかや、銀貨ぎんかが、だんだん航海こうかいするたびにたまってくるのを、うれしそうにながめながら
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふくの子は、王さまのおのぞみの、おにきんかみを三本もって、王さまのまえにでました。王さまは金貨きんか背中せなかにつんだ四ひきのロバを見て、すっかり満足まんぞくして、いいました。
これをききますと、番人は福の子にありがとうございます、といって、おれいのしるしに、金貨きんかを山とつんだ二ひきのロバをくれました。ロバは福の子のあとからついてきました。
するといちばん年上としうえむすめが、その金庫きんこほうあるいていって、そのとびらをけました。そしてなかから、たくさんの金貨きんかったはこを、父親ちちおやのねているまくらもとにってきました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ぼくは、あのむすめが口をきくたびに、口から金貨きんかがとびだすようにしてやろう。」
「あれは、金貨きんかみたいだね。」
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところが、王さまがお妃さまと話をして、お妃さまがそれにこたえますと、ひとことこたえるごとに、まえには金貨きんかがとびだしましたのに、こんどは、ヒキガエルがとびだしました。
こうして、金貨きんか地下室ちかしつからはこびだされて、ご婚礼こんれいの式があげられました。
金貨きんかをひとつと、さけをひとびんだ。」と、はりねずみはこたえました。
そこで若者はおのをひきぬいて、じいさんをはなしてやりました、すると、じいさんは若者をつれて、またもとのおしろにもどり、地下室ちかしつにはいって、金貨きんかのぎっしりつまった三つのはこを見せました。
はりねずみは、かけでかった 金貨きんかとおさけのびんを、とりました。そして、おかみさんを、うねのなかから よびだしました。それから、ふたりでいっしょに、おおよろこびで いえにかえりました。
「ああ、いたっ。これが約束やくそくのターレル金貨きんかですかい。」