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見當
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けんたう
ふりがな文庫
“
見當
(
けんたう
)” の例文
新字:
見当
成程
(
なるほど
)
、
蟲
(
むし
)
と
梟
(
ふくろ
)
では
大分
(
だいぶ
)
見當
(
けんたう
)
が
違
(
ちが
)
ひました。……
續
(
つゞ
)
いて
餘
(
あま
)
り
暑
(
あつ
)
いので、
餘程
(
よほど
)
茫
(
ばう
)
として
居
(
ゐ
)
るやうです。
失禮
(
しつれい
)
、
可厭
(
いや
)
なものツて、
何
(
なに
)
が
鳴
(
な
)
きます。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
受
(
う
)
け
答
(
こた
)
へて、
茶色
(
ちやいろ
)
のスエエタアを
着
(
き
)
た、まるまる
肥
(
ふと
)
つた
體
(
からだ
)
をよちよちさせながら、
敏樹
(
としき
)
は
別
(
べつ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
鞠
(
まり
)
を
投
(
な
)
げた。が、
見當
(
けんたう
)
はづれて、それは
夫
(
をつと
)
の
横
(
よこ
)
へそれてしまつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「八、お前は奉公人達の持物を調べてくれ、
見當
(
けんたう
)
は血の附いた着物と、娘のお菊に宛てた手紙だ」
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
閭
(
りよ
)
はかう
見當
(
けんたう
)
を
附
(
つ
)
けて
二人
(
ふたり
)
の
傍
(
そば
)
へ
進
(
すゝ
)
み
寄
(
よ
)
つた。そして
袖
(
そで
)
を
掻
(
か
)
き
合
(
あは
)
せて
恭
(
うや/\
)
しく
禮
(
れい
)
をして、「
朝儀大夫
(
てうぎたいふ
)
、
使持節
(
しぢせつ
)
、
台州
(
たいしう
)
の
主簿
(
しゆぼ
)
、
上柱國
(
じやうちゆうこく
)
、
賜緋魚袋
(
しひぎよたい
)
、
閭丘胤
(
りよきういん
)
と
申
(
まを
)
すものでございます」と
名告
(
なの
)
つた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
書物
(
しよもつ
)
を
讀
(
よ
)
むのは
極
(
ごく
)
惡
(
わる
)
う
御座
(
ござ
)
います。
有體
(
ありてい
)
に
云
(
い
)
ふと、
讀書
(
どくしよ
)
程
(
ほど
)
修業
(
しゆげふ
)
の
妨
(
さまたげ
)
になるものは
無
(
な
)
い
樣
(
やう
)
です。
私共
(
わたくしども
)
でも、
斯
(
か
)
うして
碧巖
(
へきがん
)
抔
(
など
)
を
讀
(
よ
)
みますが、
自分
(
じぶん
)
の
程度
(
ていど
)
以上
(
いじやう
)
の
所
(
ところ
)
になると、
丸
(
まる
)
で
見當
(
けんたう
)
が
付
(
つ
)
きません。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
釣
(
つり
)
ランプ(……あゝ
久
(
ひさ
)
しいが
今
(
いま
)
だつてランプなしには
居
(
ゐ
)
られますか。)それが
丁
(
ちやう
)
ど
先生
(
せんせい
)
の
肩
(
かた
)
の
上
(
うへ
)
の
見當
(
けんたう
)
に
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
したんでせう。私には
見當
(
けんたう
)
もつきません——世間樣からは評判の良い人ぢやなかつたけれど、私に取つては掛け替のない、たつた一人の父親ですもの、こんなひどいことした者を
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子供
(
こども
)
は
少
(
すこ
)
し
見當
(
けんたう
)
が
附
(
つ
)
いたらしい
樣子
(
やうす
)
で、「
詩
(
し
)
はむづかしくてわからないかも
知
(
し
)
れませんが、その
寒山
(
かんざん
)
と
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
だの、それと
一
(
いつ
)
しよにゐる
拾得
(
じつとく
)
と
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
だのは、どんな
人
(
ひと
)
でございます」と
云
(
い
)
つた。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
風流自喜偶歩
(
ふうりうおのづからぐうほをよろこぶ
)
、と
云
(
い
)
ふので、
一六
(
いちろく
)
が
釜日
(
かまび
)
でえす、とそゝり
出
(
で
)
る。
懷中
(
くわいちう
)
には
唐詩選
(
たうしせん
)
を
持參
(
ぢさん
)
の
見當
(
けんたう
)
。
世間
(
せけん
)
では、あれは
次男坊
(
じなんばう
)
と、
敬
(
けい
)
して
遠
(
とほ
)
ざかつて、
御次男
(
ごじなん
)
とさへ
云
(
い
)
ふくらゐ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
八幡樣
(
はちまんさま
)
の
裏
(
うら
)
の
渡
(
わた
)
し
場
(
ば
)
へ
出
(
で
)
ようと
思
(
おも
)
つて、
見當
(
けんたう
)
を
取違
(
とりちが
)
へて、あちらこちら
拔
(
ぬ
)
け
裏
(
うら
)
を
通
(
とほ
)
るうちに、ざんざ
降
(
ぶ
)
りに
降
(
ふ
)
つて
來
(
き
)
た、ところがね、
格子
(
かうし
)
さきへ
立
(
た
)
つて、
雨宿
(
あまやど
)
りをして、
出窓
(
でまど
)
から
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
厚
(
あつ
)
さは
雜
(
ざつ
)
と
塀
(
へい
)
の
上
(
うへ
)
から
二階家
(
にかいや
)
の
大屋根
(
おほやね
)
の
空
(
そら
)
と
見
(
み
)
て、
幅
(
はゞ
)
の
廣
(
ひろ
)
さは
何
(
ど
)
のくらゐまで
漲
(
みなぎ
)
つて
居
(
ゐ
)
るか、
殆
(
ほとん
)
ど
見當
(
けんたう
)
が
附
(
つ
)
かない、と
言
(
い
)
ふうちにも、
幾干
(
いくせん
)
ともなく、
急
(
いそ
)
ぎもせず、
後
(
おく
)
れもせず、
遮
(
さへぎ
)
るものを
避
(
さ
)
けながら
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
當
部首:⽥
13画
“見當”で始まる語句
見當違