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美少年
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びせうねん
ふりがな文庫
“
美少年
(
びせうねん
)” の例文
若旦那
(
わかだんな
)
も、
呆
(
あき
)
れて
立
(
た
)
つこと
半時
(
はんとき
)
ばかり。
聲
(
こゑ
)
も
一言
(
ひとこと
)
もまだ
出
(
で
)
ない
内
(
うち
)
に、
霞
(
かすみ
)
の
色
(
いろ
)
づく
如
(
ごと
)
くにして、
少女
(
せうぢよ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
美少年
(
びせうねん
)
に
變
(
かは
)
つたのである。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
駿河臺
(
するがだい
)
の
紅梅町
(
こうばいちやう
)
にその
名
(
な
)
も
薫
(
か
)
ほる
明治
(
めいぢ
)
の
功臣
(
こうしん
)
、
竹村子爵
(
たけむらししやく
)
との
尊稱
(
そんしよう
)
は
千軍万馬
(
せんぐんまんば
)
のうちに
含
(
ふく
)
みし、つぼみの
花
(
はな
)
の
開
(
ひら
)
けるにや、
夫
(
それ
)
が
次男
(
じなん
)
に
緑
(
みどり
)
とて
才識
(
さいしき
)
並
(
な
)
らび
備
(
そな
)
はる
美少年
(
びせうねん
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
見詰
(
みつ
)
めて『おや/\、
叔父
(
おぢ
)
さんは
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか、
黒奴
(
くろんぼ
)
になつてしまつてよ。』と
自分
(
じぶん
)
の
顏
(
かほ
)
は
自分
(
じぶん
)
には
見
(
み
)
えず、
昨日
(
きのふ
)
の
美少年
(
びせうねん
)
も、
今
(
いま
)
は
日
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
け、
潮風
(
しほかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
るに
全校
(
ぜんかう
)
の
人氣
(
にんき
)
、
校長
(
かうちやう
)
教員
(
けうゐん
)
を
始
(
はじ
)
め
何百
(
なんびやく
)
の
生徒
(
せいと
)
の
人氣
(
にんき
)
は、
温順
(
おとな
)
しい
志村
(
しむら
)
に
傾
(
かたむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る、
志村
(
しむら
)
は
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
い
柔和
(
にうわ
)
な、
女
(
をんな
)
にして
見
(
み
)
たいやうな
少年
(
せうねん
)
、
自分
(
じぶん
)
は
美少年
(
びせうねん
)
ではあつたが、
亂暴
(
らんばう
)
な
傲慢
(
がうまん
)
な
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
男
(
をとこ
)
の
裾
(
すそ
)
を
見出
(
みだ
)
ししかば、ものをも
言
(
い
)
はず
一嘴
(
ひとくちばし
)
、
引咬
(
ひつくは
)
へて
撥
(
は
)
ね
飛
(
と
)
ばせば、
美少年
(
びせうねん
)
はもんどり
打
(
う
)
つて、
天上
(
てんじやう
)
に
舞上
(
まひあが
)
り、
雲雀
(
ひばり
)
の
姿
(
すがた
)
もなかりしとぞ。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
垣
(
かき
)
ごしにさし
出
(
いだ
)
す
我
(
わ
)
が
團扇
(
うちわ
)
、
取
(
とら
)
んと
見
(
み
)
あぐれば
恥
(
はづ
)
かしゝ
美少年
(
びせうねん
)
、
引
(
ひ
)
かんとする
團扇
(
うちわ
)
の
先
(
さき
)
一寸
(
ちよつ
)
と
押
(
おさ
)
へて、
思
(
おも
)
ひにもゆるは
螢
(
ほたる
)
ばかりと
思
(
おぼ
)
し
召
(
め
)
すかと
怪
(
あや
)
しの
一言
(
ひとこと
)
、
暫時
(
しばし
)
は
糸子
(
いとこ
)
われか
人
(
ひと
)
か
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
詰寄
(
つめよ
)
る。
若旦那
(
わかだんな
)
の
手
(
て
)
を、
美少年
(
びせうねん
)
の
方
(
はう
)
から
迎
(
むか
)
へるやうに、じつと
握
(
にぎ
)
る、と
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
の
尖
(
さき
)
から
雪
(
ゆき
)
と
成
(
な
)
つて、
再
(
ふたゝ
)
び
白衣
(
びやくい
)
の
美女
(
びぢよ
)
と
變
(
かは
)
つた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若旦那
(
わかだんな
)
、
氣疲
(
きつか
)
れ、
魂倦
(
こんつか
)
れ、
茫
(
ばう
)
として
手
(
て
)
もつけられず。
美少年
(
びせうねん
)
の
拔
(
ぬ
)
けたあとを、
夫婦
(
ふうふ
)
相對
(
あひたい
)
して
目
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
せて、いづれも
羞恥
(
しうち
)
に
堪
(
た
)
へず
差俯向
(
さしうつむ
)
く。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
續
(
つゞ
)
いて
一人
(
ひとり
)
の
美少年
(
びせうねん
)
、
何處
(
いづこ
)
より
落
(
お
)
ちたりけん、
華嚴
(
けごん
)
の
瀧
(
たき
)
の
底
(
そこ
)
を
拔
(
ぬ
)
けて、
巖
(
いは
)
の
缺
(
かけら
)
と
藻屑
(
もくづ
)
とともに、
雲
(
くも
)
より
落
(
お
)
ちつと
覺
(
おぼ
)
しきが、
助
(
たす
)
けを
呼
(
よ
)
ぶか
諸手
(
もろて
)
を
上
(
あ
)
げて、
眞俯向
(
まうつむ
)
けに
流
(
なが
)
れ
來
(
き
)
しが、あはよく
巖
(
いは
)
に
住
(
とゞ
)
まりて
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“美少年”の解説
美少年(びしょうねん)は、一般的に未成年で容姿が可憐またはかっこいい少年・男児を指す。成人の場合は美男が一般的に呼称される。
(出典:Wikipedia)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“美少年”で始まる語句
美少年録