“糾合:きゅうごう” の例文
“糾合:きゅうごう”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治30
太宰治3
森田草平1
海野十三1
福沢諭吉1
“糾合:きゅうごう”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
歴史 > 伝記 > 個人伝記0.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
さてはとあわてて兵馬を糾合きゅうごうし、劉封自身、追手となって急追したが、時すでに遅しで、むなしく帰ってきた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なお糾合きゅうごうすれば、伊賀から随身して来た野武士で、今は転業している者など、十名以上はすぐ狩りあつめられよう。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李楽りがく韓暹かんせん胡才こさいの三親分は、評議一決して、山林の豺狼さいろう千余人を糾合きゅうごうし、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この情報をえた正成は、どこからか姿を郷里にあらわして、近郷にひそむ残党を糾合きゅうごうし、弟の正季に一計をさずけ、
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それやこれやで家の中ばかりの芝居は面白くなくなった、そこで手塚は同志を糾合きゅうごうして少年劇をやろうと考えた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
思うに、そこへ逃げ戻って、他の猛獣どもを糾合きゅうごうし、捲土重来けんどちょうらいして眼にもの見せてやろうというつもりとみえる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
君は、とにかくあした藤野先生のところに訴えに行き給え。僕はまた後で、ほかに同志を糾合きゅうごうするから。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ひとまず退いて、あくまで清洲城と三法師をようし、秀吉の非を鳴らして、諸侯を糾合きゅうごうしてから堂々とそれに当るのも一つの対策。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちの四名は慎吾についている藩士だったが、あとの多くの若侍は、何かの場合の備えというつもりで、慎吾が糾合きゅうごうしたものらしい。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうえ途中で島前どうぜんの船手を糾合きゅうごうしてみると、これがまたほとんど支離滅裂の状態だ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰山たいざんの強盗群、孫観そんかん呉敦ごとん尹礼いんれい昌豨しょうきなどの賊将が手下のあぶれ者、三万余を糾合きゅうごうして、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも趙雲子龍や関興、張苞などの輩は、帝が城に入るのを見とどけると敗軍の味方を糾合きゅうごうすべく、すぐ城外からもとの路へ引き返していた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はっといらえると、夏侯覇はすぐ手勢を糾合きゅうごうし、星降る野をまっしぐらに進軍して行った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それというのも、正成の出陣までに揃う予定数だった領下の諸武士が、意外に集まりがわるく、その糾合きゅうごうに手間どっていたためにほかならない。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとたび、高坂弾正が、信玄味方の信濃衆を糾合きゅうごうして、同時に、その城戸きどを開いて襲いかかって来るならば——事、決して容易ではない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(たとえ、勝家のてつをふむまでも、まだ無傷の兵力と、残余の柴田党を糾合きゅうごうして、抗戦を長びかせば、そのうちに、四囲の変化も起ろう)
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、すでに長蛇ちょうだを逸し去った曹操は、ぜひなく途中に軍の行動を停止して、各地に散開した追撃軍を漢水のほとり糾合きゅうごうしたが、
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちかく出師すいしせんとする柴田しばたがたの滝川征伐せいばつ、その兵を糾合きゅうごうする諸大名しょだいみょうへの檄文げきぶんであるらしい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陣を石浜(青梅線の多摩川原)に移して、甲州、相模、武蔵の兵をさらに糾合きゅうごうした。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことぐらいは各〻知っているからである。殊に、この弔合戦とむらいがっせんの主唱者が明確に秀吉であり、その糾合きゅうごうに応じて立った以上、今となって、
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伏見城では、新政策や武家制度を組んでいるが、この大坂城では、人材を糾合きゅうごうして、牢人軍を組織しているらしかった。もとよりそれは、公然とではないが。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時決死けっしの士を糾合きゅうごうして北海の一隅いちぐうに苦戦を戦い、北風きそわずしてついに降参こうさんしたるは是非ぜひなき次第しだいなれども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(官兵衛が帰って来たからは、必ずや姫路の城にって、父宗円の兵力と、近郷の味方を糾合きゅうごうし、一面、浮田家にも助力を求めて、この御着を攻めるだろう)
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれらの内には、宮方の残党とみずから称するしかるべき侍もいたが、多くは、食うために、さしずめの職のつもりで、この一ヵ月ほどの間に糾合きゅうごうされた者だった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは、四隣しりんの兵を糾合きゅうごうして、次の地盤をつくりつつある。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仲間を糾合きゅうごうしてきたと見えて、台所の戸も途端にはずれていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(汝、国を憂い、南陽諸道の軍馬を糾合きゅうごうして、日を期し、長安に出るあらば、朕また鸞駕らんがを備えて長安へむかい、相会してともに孔明をやぶらん)と、伝えさせた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ厩橋城を本拠として、房総ぼうそうの小国を糾合きゅうごうし、彼の小田原攻略の大策は、いまその半途にかかりつつ、明けて永禄四年の新春を、この城中に迎えたわけであった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「岩間角兵衛や小次郎の一行が立ったのはつい昨日のこと。追いかければ道中で行き着く。貴公を先頭にして、ここにいる六名、そのほか小幡門下の義心ある者を糾合きゅうごうして……」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女役者として巍然ぎぜんと男優をも撞着どうちゃくせしめた技量をもって、小さくとも三崎座に同志を糾合きゅうごうし、後にはある一派の新劇に文士劇に、なくてならないお師匠番として
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
A君は、ただちに同志を糾合きゅうごうして、ストライキを計った。
酒ぎらい (新字新仮名) / 太宰治(著)
猫よりはいつのにか人間の方へ接近して来たような心持になって、同族を糾合きゅうごうして二本足の先生と雌雄しゆうを決しようなどとう量見は昨今のところ毛頭もうとうない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼ら颺言ようげんして曰く、「むなくんば同志三十余人を糾合きゅうごうし、毛利家参府の駕を伏見に要し、三条、大原の諸公卿と周旋しゅうせんし、京師に入りて事をはからん」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
彼は、家人郎党を糾合きゅうごうして、国司の庁を襲撃した。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、山科の大石のもとへも立ち寄らず、大阪の原総右衛門、京の大高源吾など上方かみがたの急進派を糾合きゅうごうして、大石の一派とは別に、自分たちだけで大事を決行しようと計った。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
牛金の五百騎は、逃げる丁奉を追いまくって、つい深入りした。にわかに、さっとかえした丁奉軍は、を鳴らして、味方を糾合きゅうごうし、追い疲れた牛金軍五百を袋の中の鼠としてしまった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この定家の略歴に見てもわかるように、後鳥羽院が御譲位になると、急に和歌についての中心が生れるのであって、新古今時代の歌人を糾合きゅうごうされたのは、全く院のお力であることが判るのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
かんじんな将門を逸したことは、良兼にとって、なお一抹の不気味をのこしている。いつ彼が、兵を糾合きゅうごうして、報復に出てくるか分らないし、何よりは、筑波羽鳥の自分の留守が、不安になった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はひそかに、それが現下の問題となっている普通選挙の要求と関連して、女子の参政権をも認容した普通選挙運動の目標の下に、全国の婦人団体を糾合きゅうごうされることであろうと期待していました。
新婦人協会の請願運動 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
「いなくなると、いっそう薄気味が悪いからさ、僕に隠れて、ひそかに同志を糾合きゅうごうしているのかもわからない。あいつは、僕に軽蔑されていることを知っているんだ。復讐心が強いそうだからなあ、犬は」
「よく分りませぬが、龍泉りゅうせんの郎党はもとより、日ごろ語ろうていた附近の若者ばらも糾合きゅうごうし、かつは中院ちゅういん雑掌俊秀ざっしょうとしひでも、けさから姿を失せたといわれております」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「山手警察にいる女小使いのおしげさんに、人をやって、聞いてみると、案の定だから、あわてて、みんなを糾合きゅうごうしたッてわけさ。トム公、おまえ、いくら歯ぎしりしたッて、そんなどじじゃ仕返しはできやしないよ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
以て社会の地層の下に埋伏まいふくし、この中よりして千辛万苦、その気脈を四方に通じ、あるいは欧洲において、同志を糾合きゅうごうして、「少年欧羅巴ヨーロッパ」党を組織し、あるいは本国において、蜂起者ほうきしゃを募り
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
民衆に檄を伝えて街頭から義兵を糾合きゅうごうするつもりで、大いに活躍していたが、たちまちこれへ殺到した夏侯惇の大軍に出会うや、ひとたまりもなく剿滅そうめつされ、吉邈も吉穆きつぼくも、兄弟枕をならべて討死してしまった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
フトした事から始まった捕物作家クラブは僅か一二ヶ月のうちに結成されて、現代日本の捕物作家のほとんど全部と、捕物小説は書かなくとも、興味と同情を持つ作家を糾合きゅうごうして捕物小説の生みの親なる、岡本綺堂先生を記念するため
九鬼右馬允嘉隆くきうまのすけよしたかは、信長から水軍の建設をいいつかると、鳥羽、熊野などの船大工や、多年海上で動作に馴れた水夫かこなどを糾合きゅうごうして、やがて七艘の大船を作り立て、これをさかいの浦へまわして来た。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国事寄人こくじよりうどとして活動していた侍従中山忠光ただみつは官位を朝廷に返上し、長州に脱走して毛利真斎もうりしんさいと称し、志士を糾合きゅうごうして鳳輦ほうれんを途中に奪い奉る計画があるというような、そんな風説も伝わったとある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかも豪勇の名ある滝川三郎兵衛が、三千に近い兵を擁し、これにって防守するとなれば、いかに脇坂甚内が、一死をもって当ったところで、たかだか手飼てがいの郎党の三、四十名や、にわかに糾合きゅうごうした地侍の百や二百で、踏みやぶれるわけは絶対にない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、紫紐むらさきひも丹三たんぞう、赤星重兵衛じゅうべえなどと、第二の緑林りょくりんの徒を糾合きゅうごうして、東海に白浪の悪名をほしいままにしたのは、それから彼が二十九歳に刑刀をうけるまでのたん生涯の話で、ここでは語る時機ではありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この初夏を期し、かねて領民をまどわしておいて、御城下の各所に火を放ち、一揆いっき煽動せんどうしておいて、北からは浅井、朝倉の兵を呼び、南からは長嶋の一向宗徒を糾合きゅうごうし、石山本願寺の門徒兵や、叡山や、また畿内きないの三好、その他の残党もあつめ
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
案じられる! このたびの大乱こそ、御国のありかたを決するものだ! 一日のまも猶予はならぬ。わしは今日にも多賀城を立つ。——家の子郎党の糾合きゅうごうなどに手間取るものは、急いであとより追ッかけて来い。——さくの留守には、南部師行もろゆき冷泉れいぜい家行らを残す。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし漢青年が今日こんにちのように切迫せっぱくした時局を知ったなら、彼はどころ故山こざんに帰り、揚子江ようすこう銭塘口せんとうこうとの下流一帯を糾合きゅうごうして、一千年前のの王国を興したことだろう。それは中国の心臓を漢青年に握られるようなものだ。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「むかし洛陽で、共に快談をまじえた頃、袁紹は河北の富強に拠って、大いに南をはからんといい、自分は徒手空拳としゅくうけんをもって、天下の新人を糾合きゅうごうし、時代の革新を策さんといい、大いに笑ったこともあったが、それも今は昔語りとなってしまった……」と述懐して涙を流した。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、実際三度どころか、九度くたびも戦って勝っているです。私に云わせると、それが卑怯ひきょうだと思うのですな、自分の失敗を天にかずける——天こそいい迷惑です。それも烏江うこうを渡って、江東の健児を糾合きゅうごうして、再び中原ちゅうげんの鹿を争った後でなら、仕方がないですよ。
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
摂津せっつ野田、福島、中之島一円にわたり、阿波三好党一万余、塁を築き、浮浪の徒を糾合きゅうごう候て、一揆いっきに及び、門徒僧数千も加わり、本願寺門跡、これが背後の謀主たる由にて、勢い猖獗しょうけつ、寸刻の猶予ゆうよもなりがたく覚えられ候に依而よって、早々、おさしず下し賜わるよう……
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず、その狼煙を最初に揚げて、十八ヵ国の諸侯を糾合きゅうごうした曹操自身からまっ先に、袁紹の優柔不断ゆうじゅうふだんに腹を立てて、(おれは俺でやろう)と決意したものの如く、大勢には勝利を占めながら、残り少なきわずかな手勢と、鬱勃うつぼつたる不平と、惨心とを抱いて、いちはやく揚州の地へ去ってしまった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「動揺してはいけない。団結を解いてはならん。もし諸君が、一人一人に分離すれば、田舎の小役人の力でも召捕ることができる。よろしく集結を固め、その上に、陝西せんせいの地方民をも糾合きゅうごうしして、長安へ殺到すべしである。——うまくゆけば、董卓の仇を報じて、朝廷をわれらの手に奉じ、失敗したらその時逃げても遅くない」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ともあれ、四面すでに敵、甲府は盆地なので、一度敵の侵攻に会っては、湖の底にいて、水をうけるようなものです。この上は、上州吾妻あがつまへおのがれあるが然るべきでしょう。三国山脈の一端まで逃げおわせれば、四顧、いずれへ出るも国々はあり、隠るるすべもあり、なおお味方を糾合きゅうごうし、御再起の便りもつきましょう」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)