“畿内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きない96.9%
きだい3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大坂石山本願寺の頑強な交戦力は、信長がいかに畿内きないの陸上から包囲しても、その交通路を遮断しゃだんしても、すこしも衰えるふうがない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
畿内きない、東海、東山、山陰、山陽、北陸、南海と、彼は漂泊さすらいの旅路に年を送り年を迎え、二十七の年まで空虚な遍歴の旅を続けた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
畿内きだいに於けるこの対立ほど明確ではなかったにしても、地方に於ける豪族は各〻土地を私有して、独立した支配者として割拠かっきょしており、天皇家の日本支配は必ずしも甘受かんじゅせられていなかった。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)