“きだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稀代78.4%
希代15.7%
奇代2.0%
季題2.0%
畿内2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一朝手裏剣をとっては稀代きだいの名手である点、なるほど「山椒さんしょうは小粒でもピリッとからい」にそむかないとうなずかせるものがある。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
まず、権律師禅栄ごんりつしぜんえいというのが、やはり当寺の僧徒で希代きだいの達人、これが宝蔵院のあとをつぎ申して、相変らず槍をやっておられたようにござる。
扨又清兵衞は弟長兵衞に盃盞さかづきをさしながら貴樣は如何して後藤先生を知つて居るやと問に長兵衞然ばえんと云ふもの奇代きだいな者にて今度こんどともつれて來りし此人はもと越後ゑちご高田たかたの浪人にて若き時同家中の娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こういう事が事実と季題との調和問題となるのである。俳句の季題きだいというものは、そういう点に意を用いて適当な人事に配合するのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
畿内きだいに於けるこの対立ほど明確ではなかったにしても、地方に於ける豪族は各〻土地を私有して、独立した支配者として割拠かっきょしており、天皇家の日本支配は必ずしも甘受かんじゅせられていなかった。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)