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『英雄の器』
ふりがな文庫
『
英雄の器
(
えいゆうのうつわ
)
』
「何しろ項羽と云う男は、英雄の器じゃないですな。」 漢の大将呂馬通は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎な髭を撫でて、こう云った。彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた燈火の光をうけて、赤く幕営の夜の中にうき上っている …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「人文」1918(大正7)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
疎
(
まばら
)
眼
(
ま
)
三度
(
さんど
)
漢
(
かん
)
劉邦
(
りゅうほう
)
匂
(
におい
)
面目
(
めんもく
)
戦
(
いくさ
)
徐
(
おもむろ
)
角
(
かく
)
私
(
わたし
)
糾合
(
きゅうごう
)
西楚
(
せいそ
)
覇王
(
はおう
)
烏江
(
うこう
)
語
(
ことば
)
雲霞
(
うんか
)
項羽
(
こうう
)
頷
(
うなず
)
髭
(
ひげ
)
鷹揚
(
おうよう
)
鼎
(
かなえ
)
王恒
(
おうこう
)
狼狽
(
ろうばい
)
燈火
(
ともしび
)
江東
(
こうとう
)
枉
(
ま
)
李佐
(
りさ
)
塗山
(
とざん
)
器
(
うつわ
)
嘶
(
いなな
)
反
(
そ
)
卑怯
(
ひきょう
)
勝戦
(
かちいくさ
)
何故
(
なぜ
)
亭長
(
ていちょう
)
九度
(
くたび
)
中原
(
ちゅうげん
)