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礼儀
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れいぎ
ふりがな文庫
“
礼儀
(
れいぎ
)” の例文
旧字:
禮儀
ニールスがそうしたのは、
部屋
(
へや
)
の中をもっとあかるくするためではなくて、そうすることが死んだ人にたいする
礼儀
(
れいぎ
)
だと思ったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
この姑の婦人もまた、旧武士の家庭に育った士族の
娘
(
むすめ
)
で、純日本風の
礼儀
(
れいぎ
)
正しき教育を受け、かつ極めて善良に優しい心根の人であった。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
答『
人間界
(
にんげんかい
)
の
儀式
(
ぎしき
)
とは
異
(
ちが
)
うが、
矢張
(
やは
)
り
夫婦
(
めおと
)
になる
時
(
とき
)
には
定
(
き
)
まった
礼儀
(
れいぎ
)
があり、そして
上
(
うえ
)
の
竜神様
(
りゅうじんさま
)
からのお
指図
(
さしず
)
を
受
(
う
)
ける……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
だれにでもやさしく、
礼儀
(
れいぎ
)
ただしくつきあっていました。そして貧乏人にはしんせつにしてやりました。それでだれもかれもアラジンになつきました。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
長年
(
ながねん
)
山
(
やま
)
に
住
(
す
)
んでいて、
獣物
(
けもの
)
にも
情
(
なさ
)
けがあり、また
礼儀
(
れいぎ
)
のあることを
聞
(
き
)
いていた
主人
(
しゅじん
)
は、くまが、
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
いにきたのだということだけはわかったのです。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
そんな
礼儀
(
れいぎ
)
を心得ぬ奴の所へ誰が遊びに行くものか。おれはこの時からこの坊主に
山嵐
(
やまあらし
)
という
渾名
(
あだな
)
をつけてやった。漢学の先生はさすがに
堅
(
かた
)
いものだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しからば
表
(
おもて
)
は
礼儀
(
れいぎ
)
、
裏
(
うら
)
は礼を
省
(
はぶ
)
いた意味とし、家にあるときも、裏でなく表でいたとしたらどうであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼女
(
かのじょ
)
はたちまち手形の話をやり出して、
溜息
(
ためいき
)
をついたり、自分の
貧乏
(
びんぼう
)
を
訴
(
うった
)
えたり、『おねだり』を始めたりするのだったが、
礼儀
(
れいぎ
)
も作法もさっぱりお構いなしで
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
シネクネと
身体
(
からだ
)
にシナを付けて、語音に
礼儀
(
れいぎ
)
の
潤
(
うるお
)
いを持たせて、
奥様
(
おくさま
)
らしく気取って挨拶するようなことはこの細君の大の
不得手
(
ふえて
)
で、
褒
(
ほ
)
めて
云
(
い
)
えば
真率
(
しんそつ
)
なのである。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
諸君、ぼくは
高慢
(
こうまん
)
なアメリカ人、
伝統
(
でんとう
)
のないアメリカ人、
礼儀
(
れいぎ
)
も知らず道義も知らず
物質万能
(
ぶっしつばんのう
)
のアメリカ人、とこういったなら米国人はどんな気持ちがするだろう。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
実はいちおう
皆
(
みな
)
さんを舎内にお迎えした上で予定のプログラムを進めるのが
礼儀
(
れいぎ
)
だと思いますが、幸いに天気もよいし、それにこれからの進行の都合もありますので
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それで見ると少年は、まだほんの十三、四
歳
(
さい
)
、それでいて
礼儀
(
れいぎ
)
ことばはまことに正しく、
裃
(
かみしも
)
にみじかい
刀
(
かたな
)
を二本
差
(
さ
)
しているすがたは、
夢
(
ゆめ
)
の国からきた
使者
(
ししゃ
)
のようである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
西田はこういい
捨
(
す
)
てて、細君の
寝間
(
ねま
)
へはいった。細君も
同情
(
どうじょう
)
深い西田の声を聞いてから、夢からさめたように
正気
(
しょうき
)
づいた。そうしてはいってきた西田におきて
礼儀
(
れいぎ
)
をした。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
だから日本の
礼儀
(
れいぎ
)
、日本の言葉もよく知らないのだろう。笑ってはいけない、と思いました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
「そうです、子供です。まだ体の発育期でしてな、
礼儀
(
れいぎ
)
もなんにも教えてないんです」
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
されば各国公使等の
挙動
(
きょどう
)
を
窺
(
うかが
)
えば、国際の
礼儀
(
れいぎ
)
法式
(
ほうしき
)
のごとき
固
(
もと
)
より
眼中
(
がんちゅう
)
に
置
(
お
)
かず、
動
(
やや
)
もすれば
脅嚇手段
(
きょうかくしゅだん
)
を用い
些細
(
ささい
)
のことにも声を
大
(
だい
)
にして兵力を
訴
(
うった
)
えて
目的
(
もくてき
)
を達すべしと公言するなど
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
何
(
なに
)
は
行届
(
ゆきとゞ
)
きませんでも、こればかりは、
御地
(
おんち
)
に
対
(
たい
)
する
礼儀
(
れいぎ
)
と
真情
(
まごゝろ
)
でございます。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
厭
(
いと
)
うこと
甚
(
はなはだ
)
しく主従の
礼儀
(
れいぎ
)
師弟の差別を厳格にして言葉づかいの
端々
(
はしばし
)
に至るまでやかましく云い方を規定したまたまそれに
悖
(
もと
)
ることがあれば平身低頭して
詑
(
あや
)
まっても容易に
赦
(
ゆる
)
さず
執拗
(
しつよう
)
にその無礼を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼
(
かれ
)
が
天性
(
てんせい
)
の
柔
(
やさ
)
しいのと、
人
(
ひと
)
に
親切
(
しんせつ
)
なのと、
礼儀
(
れいぎ
)
のあるのと、
品行
(
ひんこう
)
の
方正
(
ほうせい
)
なのと、
着古
(
きぶる
)
したフロックコート、
病人
(
びょうにん
)
らしい
様子
(
ようす
)
、
家庭
(
かてい
)
の
不遇
(
ふぐう
)
、これらは
皆
(
みな
)
総
(
すべ
)
て
人々
(
ひとびと
)
に
温
(
あたたか
)
き
同情
(
どうじょう
)
を
引起
(
ひきおこ
)
さしめたのであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
親切な
礼儀
(
れいぎ
)
正しい人は、やはり
気質
(
きしつ
)
のいい犬を飼っている
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
礼儀
(
れいぎ
)
ただしい
紳士
(
しんし
)
だとまでおもうようになりました。
青ひげ
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
「おまえは
礼儀
(
れいぎ
)
を知らぬやつだ。」
うまい商売
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
戦争前
(
せんそうまえ
)
までは、あれほど、
礼儀
(
れいぎ
)
正
(
ただ
)
しかったのがと、なにかにつけ、
昔
(
むかし
)
が
思
(
おも
)
いだされてなさけなくなる。
春さきの朝のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いちおうの
礼儀
(
れいぎ
)
にすぎないものであることは明らかであったが、次郎はそれでも、この調子なら、そうむき出しに塾の精神をけなしつけることもあるまい、という気がして
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
今夜
(
こんや
)
はじつにこみいった
感情
(
かんじょう
)
が、せまい女の
胸
(
むね
)
ににえくり返ったけれど、ともかくもじっと
堪忍
(
かんにん
)
して、
狂母
(
きょうぼ
)
の死を
告
(
つ
)
げにきてくれた人たちに、それほどに
礼儀
(
れいぎ
)
を失わなかった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
とりこにしても身分のある敵なら、
礼儀
(
れいぎ
)
をつくすのが武門のならいです。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
きみは
礼儀
(
れいぎ
)
を知りませんね。人間というものは、いやな命令を
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
礼儀
(
れいぎ
)
として、私のほうからお願いすべきだろうね。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
礼
常用漢字
小3
部首:⽰
5画
儀
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“礼儀”で始まる語句
礼儀作法
礼儀類典