數多あまた)” の例文
新字:数多
金齒きんばれたる口元くちもとい、い、子細しさいらしく數多あまた奴婢ひとをも使つかへども
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女王樣ぢよわうさま宣告せんこくせられた人々ひと/″\は、數多あまた兵士へいしつて禁錮きんこなかれられました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
數多あまたの人にまさりて、君の御覺おんおぼえ殊にめでたく、一族のほまれを雙の肩にになうて、家には其子を杖なる年老いたる親御おやごもありと聞く。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
むかし數多あまた旅客りよかくも——これからさしかゝつてえようとする峠路たうげみちで、屡々しば/\いのちおとしたのでありますから
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私はこの女のいたましい一生について考へた。またかういふ種類の數多あまたの病女を取り扱つてゐる、私の知つてる婦人病院の院長が、不景氣知らずの巨利を得てゐることも私は考へた。
素材 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
釧路國釧路郡役所裏の丘上にはコロボックルの住居跡たる竪穴數多あまた存在する事なるが、其並びかたは一列に非すして、恰も道路をはさみて兩側に一二列宛在るが如く成りるなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
數多あまたの若き漁夫ロツキユ着物きものつけぬ女との集まりて、
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
軍兵ぐんぴやう數多あまたもよほされて
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
數多あまたがへり。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
尾張町の夜店には野菜の市があつて、家の人が買ひに出掛けたものだ。自分もよく隨いて行つた。そこには少年の眼を引き易いやうな繪本を商ふ店もある。美しい表紙畫の草雙紙が數多あまたそこには並べてある。何がなしにその草雙紙が欲しく成つて、何度も/\其前を往つたり來たりして、しまひに混雜に紛れて一册懷中ふところに入れた少年がある——斯の少年が、自分だ。
數多あまたとりうちには故意わざきこえよがしに窃笑ぬすみわらひをしたのもありました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
小松殿は其功をで給ひ、時頼を瀧口の侍に取立て、數多あまたの侍の中に殊に恩顧を給はりける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
村人むらびと數多あまたきたれども
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
此處彼處こゝかしこ地圖ちづえれば、木釘きくぎには數多あまたかゝつてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)