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こじん
ふりがな文庫
“
故人
(
こじん
)” の例文
家族
(
かぞく
)
と
共
(
とも
)
に
能
(
よ
)
く
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
つて
居
(
ゐ
)
たが、
其時
(
そのとき
)
に、
今
(
いま
)
は
故人
(
こじん
)
の
谷活東子
(
たにくわつとうし
)
が、
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
から
土器
(
どき
)
の
破片
(
はへん
)
を
一箇
(
ひとつ
)
拾
(
ひろ
)
ひ
出
(
だ
)
して、
余
(
よ
)
に
示
(
しめ
)
した。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
で、何事もせねば非難も
憎悪
(
ぞうお
)
も
免
(
まぬか
)
れるのである。僕の知人にして、今は
故人
(
こじん
)
となったが、生前公職につき藩政に
与
(
あずか
)
って大いに尽した人があった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
此
(
こ
)
の
新著百種
(
しんちよひやくしゆ
)
の
編輯上
(
へんしうじやう
)
の関係からです、それから
又
(
また
)
此
(
こ
)
の
編輯時代
(
へんしうじだい
)
に
四人
(
よにん
)
の
社中
(
しやちう
)
を
得
(
え
)
た、
武内桂舟
(
たけのうちけいしう
)
、
広津柳浪
(
ひろつりうらう
)
、
渡部乙羽
(
わたなべおとは
)
、
外
(
ほか
)
に
未
(
ま
)
だ
一人
(
ひとり
)
故人
(
こじん
)
に
成
(
な
)
つた
中村花痩
(
なかむらくわさう
)
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
故人
(
こじん
)
がよみつる歌の事などさま/″\胸に迫りて、ほと/\涙もこぼれつべく、ゆかしさのいと
堪
(
た
)
へがたければ、
閨
(
ねや
)
の戸おして大空を
打見
(
うちみ
)
あぐるに、月には横雲少しかゝりて
すゞろごと
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
叔父
(
をぢ
)
は
十年
(
じふねん
)
ばかり
前
(
まへ
)
、七十一で
故人
(
こじん
)
になつたが、
尚
(
な
)
ほその
以前
(
いぜん
)
……
米
(
こめ
)
が
兩
(
りやう
)
に
六升
(
ろくしよう
)
でさへ、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
騷
(
さわ
)
がしいと
言
(
い
)
つた、
諸物價
(
しよぶつか
)
の
安
(
やす
)
い
時
(
とき
)
、
月末
(
げつまつ
)
、
豆府屋
(
とうふや
)
の
拂
(
はらひ
)
が
七圓
(
なゝゑん
)
を
越
(
こ
)
した。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
主人は老いても
黒人種
(
こくじんしゆ
)
のやうな視力を持つてゐて、世間の人が懐かしくなつた
故人
(
こじん
)
を訪ふやうに、古い本を読む。世間の人が
市
(
いち
)
に出て、新しい人を見るやうに新しい本を読む。
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
是
(
これ
)
は
貴方
(
あなた
)
も
御承知
(
ごしようち
)
の
石切河岸
(
いしきりがし
)
にゐた
故人
(
こじん
)
柴田是真翁
(
しばたぜしんをう
)
の
処
(
ところ
)
へ
私
(
わたくし
)
が
行
(
い
)
つて聞いた話ですが、
是
(
これ
)
は
可笑
(
をか
)
しいて……
私
(
わたくし
)
が
何処
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
つても
口馴
(
くちな
)
れてお
喋
(
しやべ
)
りをするのは
御承知
(
ごしようち
)
の
塩原多助
(
しほばらたすけ
)
の
伝
(
でん
)
だが
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
或時
(
あるとき
)
故人
(
こじん
)
鵬斎先生
(
ばうさいせんせい
)
より菓子一
折
(
をり
)
を
贈
(
おく
)
れり、その夜
寝
(
いね
)
んとする時狐の事をおもひ、かの菓子折を
紵縄
(
をなは
)
にて
強
(
しか
)
と
縛
(
くゝ
)
し
天井
(
てんじやう
)
へ高く
釣
(
つ
)
りおき、かくてはかれが
術
(
じゆつ
)
も
施
(
ほどこ
)
しがたからんと
自
(
みづから
)
傲
(
ほこ
)
りしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
前日
(
ぜんじつ
)
風雪中
(
ふうせつのうち
)
、
故人
(
こじん
)
従此去
(
これよりさる
)
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
これ
故人
(
こじん
)
の忠告が不足なるにもあらず、『
孝経
(
こうきょう
)
』の悪いのでもない。ひたすら自分が訓戒あるいは忠告を理解するの力なく、これを受け
容
(
い
)
れる
襟度
(
きんど
)
のなかったためである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
有
(
あ
)
るかツて、えらいのが
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ます、
故人
(
こじん
)
高島屋
(
たかしまや
)
や
彦三郎
(
しんすゐ
)
が
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ます、
半
(
はん
)
四
郎
(
らう
)
や、
仲蔵
(
なかざう
)
なども
来
(
き
)
て、それに
今度
(
こんど
)
訥升
(
とつしやう
)
に
宗
(
そう
)
十
郎
(
らう
)
が
這入
(
はい
)
つて
大層
(
たいそう
)
な
芝居
(
しばゐ
)
が
有
(
あ
)
ります。岩「
成程
(
なるほど
)
此方
(
こつち
)
の
方
(
はう
)
が
宜
(
い
)
い。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又
(
また
)
思出
(
おもひだ
)
す
事
(
こと
)
がある。
故人
(
こじん
)
谷活東
(
たにくわつとう
)
は、
紅葉先生
(
こうえふせんせい
)
の
晩年
(
ばんねん
)
の
準門葉
(
じゆんもんえふ
)
で、
肺病
(
はいびやう
)
で
胸
(
むね
)
を
疼
(
いた
)
みつゝ、
洒々落々
(
しや/\らく/\
)
とした
江戸
(
えど
)
ツ
兒
(
こ
)
であつた。(かつぎゆく
三味線箱
(
さみせんばこ
)
や
時鳥
(
ほとゝぎす
)
)と
言
(
い
)
ふ
句
(
く
)
を
仲
(
なか
)
の
町
(
ちやう
)
で
血
(
ち
)
とともに
吐
(
は
)
いた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まア
富貴楼
(
ふつきらう
)
のお
倉
(
くら
)
さんかね、
福分
(
ふくぶん
)
もあり、若い時には
弁天
(
べんてん
)
と
云
(
い
)
はれた
位
(
くらゐ
)
の
別嬪
(
べつぴん
)
であつたとさ、
宅
(
たく
)
は
横浜
(
よこはま
)
の
尾上町
(
をのへちやう
)
です、
弁天通
(
べんてんどほ
)
りと
羽衣町
(
はごろもちやう
)
に
近
(
ちか
)
いから、それに
故人
(
こじん
)
の
御亭主
(
ごていしゆ
)
は
亀
(
かめ
)
さんと
云
(
い
)
ふからさ。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“故人”で始まる語句
故人達
故人二人