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戲
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たはむ
ふりがな文庫
“
戲
(
たはむ
)” の例文
新字:
戯
『罪造りの横笛殿、あたら勇士に世を
捨
(
す
)
てさせし』。あゝ
半
(
なか
)
ば
戲
(
たはむ
)
れに、
半
(
なか
)
ば
法界悋氣
(
ほふかいりんき
)
の此一語、横笛が耳には如何に響きしぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
或日寄宿舍の窓から同室の一人が校庭で遊ぶ誰彼の顏を
戲
(
たはむ
)
れにレンズで照してゐると、光線が山本の顏を射たのであつた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
内證
(
ないしよう
)
で
婦人
(
ふじん
)
などお
戲
(
たはむ
)
れで、それで
座敷
(
ざしき
)
へ
通
(
とほ
)
せぬのであらう。
其
(
そ
)
の
儀
(
ぎ
)
なら
尚
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
、
斷
(
たつ
)
てとおつしやる。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
并べたて大きに骨が折れたで有らう
最早
(
もはや
)
是にてお互ひに心に掛る雲も
無
(
なし
)
と
飮
(
のみ
)
戲
(
たはむ
)
るゝ有樣は大膽不敵の
振舞
(
ふるまひ
)
なり
人
(
ひと
)
盛成
(
さかんなる
)
時
(
とき
)
は天に勝の道理にて
暫時
(
しばらく
)
の内は長庵も安樂に世を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それ、
姫
(
ひめ
)
が
來
(
わ
)
せた。おゝ、あのやうな
輕
(
かる
)
い
足
(
あし
)
では、いつまで
蹈
(
ふ
)
むとも、
堅
(
かた
)
い
石道
(
いしみち
)
は
磨
(
へ
)
るまいわい。
戀人
(
こひびと
)
は、
夏
(
なつ
)
の
風
(
かぜ
)
に
戲
(
たはむ
)
れ
遊
(
あそ
)
ぶあの
埓
(
らち
)
もない
絲遊
(
かげろふ
)
に
騎
(
のッ
)
かっても、
落
(
お
)
ちぬであらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
斯く
跳
(
をど
)
り狂ひ笑み
戲
(
たはむ
)
れて、一歩一歩地獄に進み近づくなり。
疾
(
と
)
く奈落の底に往きて狂ひ戲れよといふ。僧の聲は漸く大に、我耳はこの拿破里
訛
(
なまり
)
を聞くこと、一篇の詩を聞く如くなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
戲
(
たはむ
)
れに
枯草
(
かれくさ
)
へ
火
(
ひ
)
を
移
(
うつ
)
した
子供等
(
こどもら
)
は、
遙
(
はる
)
かに
見
(
み
)
える
大勢
(
おほぜい
)
の
武士
(
ぶし
)
の
姿
(
すがた
)
に
恐
(
おそ
)
れて、
周章
(
あわ
)
てながら
火
(
ひ
)
を
消
(
け
)
さうと、
青松葉
(
あをまつば
)
の
枝
(
えだ
)
で
叩
(
たゝ
)
くやら、
燃
(
も
)
えてゐる
草
(
くさ
)
の
上
(
うへ
)
へ
轉
(
ころ
)
がるやらして、
頻
(
しき
)
りに
騷
(
さわ
)
いでゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
然
(
しか
)
れども或るものは
戲
(
たはむ
)
れのごと
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
命運
(
さだめ
)
よなにの
戲
(
たはむ
)
れぞ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
角
(
かく
)
はまは、
名古屋通
(
なごやつう
)
で
胸
(
むね
)
をそらした
杉野氏
(
すぎのし
)
を
可笑
(
をか
)
しがつて、
當時
(
たうじ
)
、
先生
(
せんせい
)
が
御支配人
(
ごしはいにん
)
を
戲
(
たはむ
)
れにあざけつた
渾名
(
あだな
)
である。
御存
(
ごぞん
)
じの
通
(
とほ
)
り(
樣
(
さま
)
)を
彼地
(
かのち
)
では(はま)といふ。……
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
机邊に
戲
(
たはむ
)
れるユウ子さんを見て、「われと遊ぶ子」と書かうかとか、いや、「互に
憐恤
(
れんじゆつ
)
あるべし」に決めようとZ・K氏の言つてゐる、そのバイブルの章句に苦笑を覺えながらも
足相撲
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
離れんとしつ、
戲
(
たはむ
)
れつ…………
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
肩
(
かた
)
を
斜
(
なゝ
)
めに
前
(
まへ
)
へ
落
(
おと
)
すと、
袖
(
そで
)
の
上
(
うへ
)
へ、
腕
(
かひな
)
が
辷
(
すべ
)
つた、……
月
(
つき
)
が
投
(
な
)
げたるダリヤの
大輪
(
おほりん
)
、
白々
(
しろ/″\
)
と、
搖
(
ゆ
)
れながら
戲
(
たはむ
)
れかゝる、
羽交
(
はがひ
)
の
下
(
した
)
を、
輕
(
かる
)
く
手
(
て
)
に
受
(
う
)
け、
清
(
すゞ
)
しい
目
(
め
)
を、
熟
(
じつ
)
と
合
(
あ
)
はせて
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
戲
(
たはむ
)
れに
箱根々々
(
はこね/\
)
と
呼
(
よ
)
びしが、
人
(
ひと
)
あり、
櫻山
(
さくらやま
)
に
向
(
むか
)
ひ
合
(
あ
)
へる
池子山
(
いけごやま
)
の
奧
(
おく
)
、
神武寺
(
じんむじ
)
の
邊
(
あたり
)
より、
萬兩
(
まんりやう
)
の
實
(
み
)
の
房
(
ふさ
)
やかに
附
(
つ
)
いたるを
一本
(
ひともと
)
得
(
え
)
て
歸
(
かへ
)
りて、
此草
(
このくさ
)
幹
(
みき
)
の
高
(
たか
)
きこと一
丈
(
ぢやう
)
、
蓋
(
けだ
)
し
百年
(
ハコネ
)
以來
(
いらい
)
のもの
也
(
なり
)
と
誇
(
ほこ
)
る
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
戲
部首:⼽
17画
“戲”を含む語句
惡戲
戲言
戲談
遊戲
戲曲
麻雀戲
戲奴
調戲
戲事
御串戲
串戲
巫山戲
惡戲者
戲作者
狎戲
戲諢談
戲謔圖
戲陽速
撞球戲
於戲痛哉
...