“たはむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
62.9%
37.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入りつ出でつゆらめく男女の影は放蕩の花園にたはむれ舞ふ蝶に似て、折々流れきたる其等の人の笑ふ声語る声は、云難いひがた甘味かんみを含む誘惑の音楽に候はずや。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
危ねえ、間拔奴ツ——と、いつもの調子でやらかすと、無禮者ツ、通行の女にたはむれるとは不都合千萬、それへ直れ、ピカリと來た、——親分の前だが
内證ないしよう婦人ふじんなどおたはむれで、それで座敷ざしきとほせぬのであらう。ならなほことたつてとおつしやる。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
并べたて大きに骨が折れたで有らう最早もはや是にてお互ひに心に掛る雲もなしのみたはむるゝ有樣は大膽不敵の振舞ふるまひなりひと盛成さかんなるときは天に勝の道理にて暫時しばらくの内は長庵も安樂に世を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)