こく)” の例文
旧字:
は一こく友人ゆうじん送別会席上そうべつかいせきぜう見知みしりになつたR国人こくじんであつたので、わたしはいさゝか心強こゝろつよかんじて、みちびかるゝまゝにおくとほつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
なんでこんなおおきなしろ寝所ねどこなもんか、これはやがて、四こくしゅうはおろか、東海道とうかいどう浜松はままつ小田原おだわらも、一呑ひとのみに併呑へいどんしようとする支度したくじゃないか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、一こくをつかさどっていられるかたでありましたから、すこしぐらいのことにはおどろきはなされませんでした。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
オランダ・ロシア・イギリス・フランスの四かこくとも条約じょうやくをむすび、すでに日米和親条約にちべいわしんじょうやく開港かいこうされていた下田しもだ箱館はこだて函館はこだて)にくわえて、ちかいしょうらい
「国家の実質とも見傚みなし得べき「力」をたない小邦が、何でこく家を代表することが出来よう」
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
目黒こくですよ、へッ、へッ、——いてみると、前の亭主に死に別れた時、親類の亡者共が寄ってたかって、身上しんしょうを滅茶々々にした上、内儀のお通に無理に貞女を立てさせて
お父さんもお母さんも吃驚びっくりして、頻りにお止め申した。姉さん達も泣声になって止めた。しかし伯母さんは返事もしない。一こくだから言出したら決して後へは退かぬ。お歌さんは手を払いけられた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
……ちうこくきやう、×(9)、×(10)、萬……
王が馬蹄ばていは十こく
騎士と姫 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
そしてうたひをはつてせきについたときに、拍手はくしゆとゝもに「モア、モア!」とこえわかいRこく紳士しんしによつてかけられた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
しかし、そのことは、一こくとみくしても、おそらく、西国さいごく女王じょおう承諾しょうだくることはむずかしかったのです。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おたがいにこれが首尾しゅびよくいけば、呂宋兵衛るそんべえさまも一こくじょうあるじとなり、わたしや、おまえも秀吉ひでよしさまからウンとご褒美ほうびにありつけるんじゃないか、しっかりしなくッちゃいけないよ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すこをおいてから、Rこく婦人ふじんが一つて、やゝなが叙事的歌詞じよじてきかしのやうなものを、多少たせうしぐさまじへてえんした。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
また台湾たいわんあたりの高山こうざん自生じせいするといういとのようにほそいもの、もしくは、支那しな奥地おくちにあるという、きわめてあつくてひろいもの、そして、九州きゅうしゅうあたりから、四こく地方ちほうやまには
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だが、よくのふかい呂宋兵衛は、もう南蛮寺を拝領はいりょうしたようなつもりで、すっかりここに根をやし、またボツボツと浪人者ろうにんもの山内さんないへあつめて、あわよくば、一こくじょうあるじをゆめみている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「九郎様。あなたは存外、何でもお心得ですから、おおかたご存知の事でしょうが、北は碓氷うすいを境に、南は足柄山を境として、これから東が、坂東ばんどうと申します。いわゆる、とうこくに入ります」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、平和へいわはただちにやぶれて、また二こく戦争せんそうはじめました。
酒倉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『それみろ、四こくなまりじゃ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)