“奥地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくち66.7%
やま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒人の群れがずっと奥地おくちにある市場から帰ってきます。黒いかみの毛のまわりに銅のボタンをつけて、あい色のスカートをはいた女たちが、重い荷をつんだ牡牛おうしを追っています。
また台湾たいわんあたりの高山こうざん自生じせいするといういとのようにほそいもの、もしくは、支那しな奥地おくちにあるという、きわめてあつくてひろいもの、そして、九州きゅうしゅうあたりから、四こく地方ちほうやまには
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
冬近くなつて、奥地やまから続々と「俊寛」が流れ込んでくると、「友喰い」が始まるのだ。小樽や函館にいる自由労働者は、この俊寛達をかたきよりもひどくにめつける。冬になつて仕事が減る。
北海道の「俊寛」 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)