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何氣
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なにげ
ふりがな文庫
“
何氣
(
なにげ
)” の例文
新字:
何気
然しその場では何とも云へないから、
何氣
(
なにげ
)
ない樣に再びその二枚を見かはすと、どちらの人物も齒の浮く樣にきざなのが目に立つ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
私
(
わたくし
)
は
何氣
(
なにげ
)
なく
倚子
(
ゐす
)
より
離
(
はな
)
れて、
檣樓
(
しやうらう
)
に、
露砲塔
(
ろほうたふ
)
に、
戰鬪樓
(
せんとうらう
)
に、
士官
(
しくわん
)
水兵
(
すいへい
)
の
活動
(
はたらき
)
目醒
(
めざ
)
ましき
甲板
(
かんぱん
)
を
眺
(
なが
)
めたが、
忽
(
たちま
)
ち
電氣
(
でんき
)
に
打
(
う
)
たれし
如
(
ごと
)
く
躍上
(
をどりあが
)
つたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
二人
(
ふたり
)
が
顏
(
かほ
)
を
合
(
あは
)
したとき、
宗助
(
そうすけ
)
は
矢張
(
やは
)
り
女
(
をんな
)
の
事
(
こと
)
を
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
に
記憶
(
きおく
)
してゐたが、
口
(
くち
)
へ
出
(
だ
)
しては
一言
(
ひとこと
)
も
語
(
かた
)
らなかつた。
安井
(
やすゐ
)
も
何氣
(
なにげ
)
ない
風
(
ふう
)
をしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その、
何氣
(
なにげ
)
ない
無雜作
(
むざふさ
)
な點が、却つて人を
擒
(
とりこ
)
にし、誇らしい態度が却つて抵抗しがたく人を惹きつけるのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
取出し大膽にも己が座敷へ
立戻
(
たちもど
)
り
何氣
(
なにげ
)
なき
體
(
てい
)
にて明方近くまで一寢入し
俄
(
にはか
)
に下女を
呼起
(
よびおこ
)
し急用なれば八ツ半には出立の
積
(
つも
)
り
成
(
なり
)
しが大に
寢忘
(
ねわすれ
)
たり
直
(
すぐ
)
に出立すれば何も入ず
茶漬
(
ちやづけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
親
(
おや
)
のこと
謝罪
(
あやま
)
れつちことも
云
(
ゆ
)
はんねえから
何氣
(
なにげ
)
なしのことにして
押
(
お
)
つゝけべぢやねえか、なあ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しのばゞ
何處
(
いづく
)
も
事
(
こと
)
なく
納
(
をさ
)
まるべきなり
何氣
(
なにげ
)
なき
孃
(
じよう
)
さまが
八重
(
やへ
)
や
八重
(
やへ
)
やと
相談相手
(
はなしあひて
)
に
遊
(
あそ
)
ばすを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
狂人
(
きちがひ
)
さんは何うしてはる。」と千代松は
何氣
(
なにげ
)
なく問うた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
私
(
わたくし
)
は
何氣
(
なにげ
)
なく
衣袋
(
ポツケツト
)
を
探
(
さぐ
)
つて、
双眼鏡
(
さうがんきやう
)
を
取出
(
とりいだ
)
し、
度
(
ど
)
を
合
(
あは
)
せて
猶
(
な
)
ほよく
其
(
その
)
甲板
(
かんぱん
)
の
工合
(
ぐあひ
)
を
見
(
み
)
やうとする、
丁度
(
ちやうど
)
此時
(
このとき
)
先方
(
むかふ
)
の
船
(
ふね
)
でも、
一個
(
ひとり
)
の
船員
(
せんゐん
)
らしい
男
(
をとこ
)
が
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それで
何時
(
いつ
)
もの
通
(
とほ
)
り
何氣
(
なにげ
)
ない
顏
(
かほ
)
をして、
夫
(
をつと
)
に
着物
(
きもの
)
を
着換
(
きかへ
)
さしたり、
洋服
(
やうふく
)
を
疊
(
たゝ
)
んだりして
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そのことは一向に考へませんでした。」と彼は、
眞直
(
まつすぐ
)
に前の方を見ながら、
何氣
(
なにげ
)
なく云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
隱
(
かく
)
し
何氣
(
なにげ
)
なき體にて彼女中の客人は
今朝
(
こんてう
)
餘程
(
よほど
)
早
(
はや
)
く
立
(
たゝ
)
れたり貴樣の方へは
行
(
ゆか
)
ずやと
云
(
いふ
)
善六
頭
(
かしら
)
を
振
(
ふり
)
左樣
(
さやう
)
の
筈
(
はず
)
はなし
其譯
(
そのわけ
)
は
昨日
(
きのふ
)
途中にて駕籠へ
乘
(
のる
)
時
(
とき
)
駕籠蒲團
(
かごふとん
)
許
(
ばか
)
りでは
薄
(
うす
)
しとて小袖を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
はが
違
(
ちが
)
ふ
所
(
ところ
)
ぞとほゝ
笑
(
ゑ
)
みて
何氣
(
なにげ
)
もなしに
家
(
いへ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
待居たり或日將軍家には
御庭
(
おんには
)
へ成せられ
何氣
(
なにげ
)
なく
植木
(
うゑき
)
など
御覽遊
(
ごらんあそ
)
ばし
御機嫌
(
ごきげん
)
の
麗
(
うるはし
)
く見ゆれば近江守は
御小姓衆
(
おこしやうしう
)
へ
目配
(
めくば
)
せし其座を
退
(
しり
)
ぞけ獨り
御側
(
おんそば
)
へ
進寄
(
すゝみより
)
聲を
潜
(
ひそめ
)
て大坂より
早打
(
はやうち
)
の次第を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
御舍弟
(
ごしやてい
)
は
其後
(
そのご
)
何
(
ど
)
うなさいました」と
宗助
(
そうすけ
)
は
何氣
(
なにげ
)
ない
風
(
ふう
)
を
示
(
しめ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
氣
部首:⽓
10画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事