“御庭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おには28.6%
おんには28.6%
みには28.6%
みにわ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小松生ふるここの御庭おにはに来寄る藻の汐騒しほざゐ広しにぎはひにけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
待居たり或日將軍家には御庭おんにはへ成せられ何氣なにげなく植木うゑきなど御覽遊ごらんあそばし御機嫌ごきげんうるはしく見ゆれば近江守は御小姓衆おこしやうしう目配めくばせし其座を退しりぞけ獨り御側おんそば進寄すゝみより聲をひそめて大坂より早打はやうちの次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
黄金の葉は天上の舞を舞ふて地に落つるのだ。狂人繁と狂女お夏とは神の御庭みにはに地上の舞を舞ふて居るのだ。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
御庭みにわの階下には、内弁、外弁げべん、八座、八省の公卿百官がしゅくと整列しており、その視線はすべて、義貞ひとつに自然そそがれたままだった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)