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じようず
ふりがな文庫
“
上手
(
じようず
)” の例文
いはゆる
目
(
め
)
の
寄
(
よ
)
るところに
玉
(
たま
)
で、この
新古今集
(
しんこきんしゆう
)
の
時
(
とき
)
ほど、
日本
(
につぽん
)
の
歌
(
うた
)
の
歴史
(
れきし
)
の
上
(
うへ
)
で、
名人
(
めいじん
)
・
上手
(
じようず
)
といふべき
人
(
ひと
)
が、たくさん
揃
(
そろ
)
つて
出
(
で
)
たことはありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
菊屋の用心棒に入り込んだのは一年前、おべつか
將棋
(
しやうぎ
)
の敗けつぷりが
上手
(
じようず
)
で、主人市十郎の御機嫌に
叶
(
かな
)
ひ、今では菊屋の支配人のやうな顏をしてゐますよ。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
矢筒
(
やつゝ
)
などの
品物
(
しなもの
)
の
圖
(
ず
)
が
少
(
すこ
)
し
殘
(
のこ
)
つてゐるだけでありまして、ごく
昔
(
むかし
)
の
日本人
(
につぽんじん
)
はけっして
繪
(
え
)
が
上手
(
じようず
)
であつたとか、
好
(
す
)
きであつたとはいふことが
出來
(
でき
)
ないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
クリストフはヴァイオリンがそう
上手
(
じようず
)
ではなかった。それでもこの弟子よりは巧みだった。そしてしばらくの間彼は、一時間二フランのきめで週に三時間教えてやった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
軒
(
のき
)
ばの
松
(
まつ
)
に
鶴
(
つる
)
が
來
(
き
)
て
巣
(
す
)
をくひはせぬか、これを
世間
(
せけん
)
の
目
(
め
)
に
何
(
なに
)
と
見
(
み
)
るらん、
母御
(
はゝご
)
は
世辭
(
せじ
)
上手
(
じようず
)
にて
人
(
ひと
)
を
外
(
そ
)
らさぬ
甘
(
うま
)
さあれば、
身
(
み
)
を
無
(
な
)
いものにして
闇
(
やみ
)
をたどる
娘
(
むすめ
)
よりも、一
枚
(
まい
)
あがりて
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
北海道
(
ほつかいどう
)
の
熊
(
くま
)
は、みんな
羆
(
あかぐま
)
の
種類
(
しゆるい
)
で
内地
(
ないち
)
に
棲
(
す
)
んでゐる
熊
(
くま
)
とは
異
(
ちが
)
ひます。からだ
全體
(
ぜんたい
)
が
黒
(
くろ
)
く
顏
(
かほ
)
だけが
茶色
(
ちやいろ
)
のや、
肩
(
かた
)
から
胸
(
むね
)
に
白
(
しろ
)
い
斑
(
まだら
)
のあるのもゐます。
木登
(
きのぼ
)
りも
水泳
(
みづおよ
)
ぎも
非常
(
ひじよう
)
に
上手
(
じようず
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
上手
(
じようず
)
にやると
自分
(
じぶん
)
の
家屋
(
かおく
)
の
耐震率
(
たいしんりつ
)
とも
名
(
な
)
づくべきものゝ
概念
(
がいねん
)
が
得
(
え
)
られるであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
第二番
(
だいにばん
)
に、
車持皇子
(
くらもちのみこ
)
は、
蓬莱
(
ほうらい
)
の
玉
(
たま
)
の
枝
(
えだ
)
を
取
(
と
)
りに
行
(
ゆ
)
くといひふらして
船出
(
ふなで
)
をするにはしましたが、
實
(
じつ
)
は
三日目
(
みつかめ
)
にこっそりと
歸
(
かへ
)
つて、かね/″\たくんで
置
(
お
)
いた
通
(
とほ
)
り、
上手
(
じようず
)
の
玉職人
(
たましよくにん
)
を
多
(
おほ
)
く
召
(
め
)
し
寄
(
よ
)
せて
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
かように
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
の
中頃
(
なかごろ
)
から、
動物
(
どうぶつ
)
などの
形
(
かたち
)
を
彫刻
(
ちようこく
)
にして
現
(
あらは
)
すことが
大
(
たい
)
そう
上手
(
じようず
)
になつて
來
(
き
)
ました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
つまり
上手
(
じようず
)
どうしが、
皆
(
みな
)
肝腎
(
かんじん
)
の
點
(
てん
)
よりもごく
枝葉
(
えだは
)
にわたるところに
苦勞
(
くろう
)
をして、それをお
互
(
たが
)
ひに
誇
(
ほこ
)
りあつたゝめに、それが
重
(
かさ
)
なり/\して、いけないことが
起
(
おこ
)
つて
來
(
き
)
ました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
世
(
よ
)
にある
頃
(
ころ
)
の
唐棧
(
とうざん
)
ぞろひに
小氣
(
こき
)
の
利
(
き
)
いた
前
(
まへ
)
だれがけ、お
世辭
(
せじ
)
も
上手
(
じようず
)
、
愛敬
(
あいけう
)
もありて、
年
(
とし
)
の
行
(
ゆ
)
かぬやうにも
無
(
な
)
い、
父親
(
てゝおや
)
の
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
よりは
却
(
かへ
)
つて
店
(
みせ
)
が
賑
(
にぎ
)
やかなと
評判
(
ひやうばん
)
された
利口
(
りこう
)
らしい
人
(
ひと
)
の
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
おなじような
歌
(
うた
)
を
竝
(
なら
)
べて
見
(
み
)
ませう。
上田秋成
(
うへだあきなり
)
といふ
人
(
ひと
)
は、
眞淵
(
まぶち
)
の
孫弟子
(
まごでし
)
に
當
(
あた
)
る
文學者
(
ぶんがくしや
)
ですが、この
人
(
ひと
)
も、
歌
(
うた
)
はその
散文
(
さんぶん
)
ほど
上手
(
じようず
)
ではありませんが、かなり
作
(
つく
)
れた
人
(
ひと
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
とにかく
日本
(
につぽん
)
の
石器時代
(
せつきじだい
)
の
土器
(
どき
)
は、
外國
(
がいこく
)
の
石器時代
(
せつきじだい
)
の
土器
(
どき
)
に
比
(
くら
)
べて、
餘程
(
よほど
)
進歩
(
しんぽ
)
し
巧妙
(
こうみよう
)
に
造
(
つく
)
られてをり、
日本
(
につぽん
)
の
石器時代
(
せつきじだい
)
の
人間
(
にんげん
)
は、
土器
(
どき
)
を
造
(
つく
)
ることが
上手
(
じようず
)
でもあり、
好
(
す
)
きでもあつたと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“上手”で始まる語句
上手物
上手下手
上手者
上手廻