トップ
>
高聲
>
たかごゑ
ふりがな文庫
“
高聲
(
たかごゑ
)” の例文
新字:
高声
おかみさんは女中を指※して三番を掃除させながら、何のかゝはりも無い三田に聞けがしの
高聲
(
たかごゑ
)
で喋つて居た。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
界隈
(
かいわい
)
の
景色
(
けしき
)
がそんなに
沈鬱
(
ちんうつ
)
で、
濕々
(
じめ/\
)
として
居
(
ゐ
)
るに
從
(
したが
)
うて、
住
(
す
)
む
者
(
もの
)
もまた
高聲
(
たかごゑ
)
ではものをいはない。
歩行
(
あるく
)
にも
内端
(
うちわ
)
で、
俯向
(
うつむ
)
き
勝
(
がち
)
で、
豆腐屋
(
とうふや
)
も、
八百屋
(
やほや
)
も
默
(
だま
)
つて
通
(
とほ
)
る。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
まぢくないの
高聲
(
たかごゑ
)
に
皆
(
みんな
)
も
來
(
こ
)
いと
呼
(
よび
)
つれて
表
(
おもて
)
へ
驅
(
か
)
け
出
(
だ
)
す
出合頭
(
であいがしら
)
、
正太
(
しようた
)
は
夕飯
(
ゆふめし
)
なぜ
喰
(
た
)
べぬ、
遊
(
あそ
)
びに
耄
(
ほう
)
けて
先刻
(
さつき
)
にから
呼
(
よ
)
ぶをも
知
(
し
)
らぬか、
誰樣
(
どなた
)
も
又
(
また
)
のちほど
遊
(
あそ
)
ばせて
下
(
くだ
)
され
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いづれも
嬉
(
うれ
)
しさうにして、
舟
(
ふね
)
へ
近付
(
ちかづ
)
いて
來
(
く
)
るのを、
突
(
つ
)
き
退
(
の
)
けるやうにして、
天滿與力
(
てんまよりき
)
は
眞
(
ま
)
つ
先
(
さ
)
きに
舟
(
ふね
)
へ、
雪駄
(
せつた
)
の
足
(
あし
)
を
跨
(
また
)
ぎ
込
(
こ
)
んだ。
其
(
そ
)
の
途端
(
とたん
)
、
玄竹
(
げんちく
)
はいつにない
雷
(
らい
)
のやうに
高聲
(
たかごゑ
)
で、
叱咜
(
した
)
した。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
町
(
まち
)
の
人々
(
ひと/″\
)
の
事
(
こと
)
は
彼
(
かれ
)
は
毎
(
いつ
)
も
輕蔑
(
けいべつ
)
して、
無教育
(
むけういく
)
の
徒
(
と
)
、
禽獸的生活
(
きんじうてきせいくわつ
)
と
罵
(
のゝし
)
つて、テノルの
高聲
(
たかごゑ
)
で
燥立
(
いらだ
)
つてゐる。
彼
(
かれ
)
が
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
ふのは
憤懣
(
ふんまん
)
の
色
(
いろ
)
を
以
(
もつ
)
てせざれば、
欣喜
(
きんき
)
の
色
(
いろ
)
を
以
(
もつ
)
て、
何事
(
なにごと
)
も
熱心
(
ねつしん
)
に
言
(
い
)
ふのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
聞人
(
きくひと
)
なげに
遠慮
(
ゑんりよ
)
なき
高聲
(
たかごゑ
)
、
福
(
ふく
)
も
相槌
(
あひづち
)
例
(
れい
)
の
調子
(
てうし
)
に、もう一ト
働
(
はたら
)
きやつて
除
(
の
)
けよう、
安
(
やす
)
さんは
下廻
(
したまは
)
りを
頼
(
たの
)
みます、
私
(
わたし
)
はも一
度
(
ど
)
此處
(
こゝ
)
を
拭
(
ふ
)
いて、
今度
(
こんど
)
はお
藏
(
くら
)
だとて、
雜巾
(
ぞうきん
)
がけしつ/\と
始
(
はじ
)
めれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
例
(
いつも
)
は
威勢
(
いせい
)
よき
黒
(
くろ
)
ぬり
車
(
くるま
)
の、それ
門
(
かど
)
に
音
(
おと
)
が
止
(
と
)
まつた
娘
(
むすめ
)
ではないかと
兩親
(
ふたおや
)
に
出迎
(
でむか
)
はれつる
物
(
もの
)
を、
今宵
(
こよひ
)
は
辻
(
つぢ
)
より
飛
(
とび
)
のりの
車
(
くるま
)
さへ
歸
(
かへ
)
して
悄然
(
しよんぼり
)
と
格子戸
(
かうしど
)
の
外
(
そと
)
に
立
(
た
)
てば、
家内
(
うち
)
には
父親
(
ちゝはゝ
)
が
相
(
あひ
)
かはらずの
高聲
(
たかごゑ
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
髯
(
ひげ
)
をひねつてお
前
(
まへ
)
も
此子
(
このこ
)
が
可愛
(
かあい
)
いかと
仰
(
おつ
)
しやいました、
當然
(
あたりまへ
)
で
御座
(
ござ
)
います、とてつんと
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りますと、それではお
前
(
まへ
)
も
可愛
(
かあい
)
いなと
例
(
いつも
)
に
似
(
に
)
ぬ
戲言
(
おどけ
)
を
仰
(
おつ
)
しやつて、
高聲
(
たかごゑ
)
の
大笑
(
おほわら
)
ひを
遊
(
あそ
)
ばした
其
(
その
)
お
顏
(
かほ
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
聲
部首:⽿
17画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高嶺
高原
高山
高邁