トップ
>
赤鬼
>
あかおに
ふりがな文庫
“
赤鬼
(
あかおに
)” の例文
頼光
(
らいこう
)
は
娘
(
むすめ
)
を
慰
(
なぐさ
)
めて、
教
(
おし
)
えられたとおり行きますと、なるほど大きないかめしい
鉄
(
てつ
)
の
門
(
もん
)
が
向
(
む
)
こうに
見
(
み
)
えて、
黒鬼
(
くろおに
)
と
赤鬼
(
あかおに
)
が
番
(
ばん
)
をしていました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いづれ
迷
(
まよ
)
つてゐると
思
(
おも
)
ひますとね、
閻魔堂
(
えんまだう
)
で、
羽目
(
はめ
)
の
影
(
かげ
)
がちらり/\と
青鬼
(
あをおに
)
赤鬼
(
あかおに
)
のまはりへうつるのが、
何
(
なん
)
ですか、ひよろ/\と
白
(
しろ
)
い
女
(
をんな
)
が。……
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
むかしの人は、うそをつくと死んでから
赤鬼
(
あかおに
)
に、
舌
(
した
)
べろを
釘
(
くぎ
)
ぬきでひっこぬかれるといったものです。うそをついてはなりません。さあ、わかった人は手をあげて。
一年生たちとひよめ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
一口に勝者という者の中にも一番強い者を相手にした者は一番
偉
(
えら
)
い勝者である。また同じく
敵
(
てき
)
と称する者の中にも種類が
数多
(
あまた
)
ある。強きもあれば弱きもある。
赤鬼
(
あかおに
)
もいれば
青鬼
(
あおおに
)
もおろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
目鼻
(
めはな
)
だちより
髮
(
かみ
)
のかゝり、
齒
(
は
)
ならびの
宜
(
よ
)
い
所
(
ところ
)
まで
似
(
に
)
たとは
愚
(
おろ
)
か
毋樣
(
はゝさま
)
を
其
(
その
)
まゝの
生
(
うま
)
れつき、
奧樣
(
おくさま
)
の
父御
(
てゝご
)
といひしは
赤鬼
(
あかおに
)
の
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
とて、十
年
(
ねん
)
の
以前
(
まへ
)
までは
物
(
もの
)
すごい
目
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らせて
在
(
おは
)
したる
物
(
もの
)
なれど
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
すると
間
(
ま
)
もなくそこへ、一
丈
(
じょう
)
にもあまろうという大きな
赤鬼
(
あかおに
)
が、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
逆立
(
さかだ
)
てて、お
皿
(
さら
)
のような目をぎょろぎょろさせながら
出
(
で
)
て
来
(
き
)
ました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
尤
(
もっと
)
も
一方
(
いっぽう
)
は、そんな
風
(
ふう
)
に——よし、村のものの目からは
青鬼
(
あおおに
)
赤鬼
(
あかおに
)
でも——
蝶
(
ちょう
)
の飛ぶのも
帆艇
(
ヨット
)
の
帆
(
ほ
)
かと見ゆるばかり、海水浴に
開
(
ひら
)
けているが、右の方は昔ながらの山の
形
(
なり
)
、
真黒
(
まっくろ
)
に
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それではこの川をまたずんずん
上
(
のぼ
)
っておいでになりますと、
鉄
(
てつ
)
の
門
(
もん
)
があって、
門
(
もん
)
の
両脇
(
りょうわき
)
に
黒鬼
(
くろおに
)
と
赤鬼
(
あかおに
)
が
番
(
ばん
)
をしています。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
何んですかねえ、十文字に
小児
(
こども
)
を
引背負
(
ひっしょ
)
って
跣足
(
はだし
)
で
歩行
(
ある
)
いている、四十
恰好
(
かっこう
)
の、
巌乗
(
がんじょう
)
な、絵に
描
(
か
)
いた、
赤鬼
(
あかおに
)
と言った形のもののように、今こうやってお話をします
内
(
うち
)
も考えられます。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青
(
あお
)
い
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
た
赤鬼
(
あかおに
)
もいました。
赤
(
あか
)
い
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
た
黒鬼
(
くろおに
)
もいました。それが
山猫
(
やまねこ
)
の
目
(
め
)
のようにきらきら
光
(
ひか
)
る
明
(
あ
)
かりを
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
てて、どやどや
下
(
お
)
りてくるのです。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
入相
(
いりあい
)
の浪も
物凄
(
ものすご
)
くなりかけた折からなり、あの、
赤鬼
(
あかおに
)
青鬼
(
あおおに
)
なるものが、かよわい人を
冥土
(
めいど
)
へ
引立
(
ひきた
)
てて
行
(
ゆ
)
くようで、思いなしか、
引挟
(
ひきはさ
)
まれた
御新姐
(
ごしんぞ
)
は、何んとなく
物寂
(
ものさび
)
しい、
快
(
こころよ
)
からぬ
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なるほど、
話
(
はなし
)
に
聞
(
き
)
いたとおり、
夜中
(
よなか
)
になると、
何
(
なん
)
十
人
(
にん
)
となく
青
(
あお
)
い
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
た
赤鬼
(
あかおに
)
や、
赤
(
あか
)
い
着物
(
きもの
)
を
着
(
き
)
た
黒鬼
(
くろおに
)
が、
貂
(
てん
)
の目のようにきらきら
光
(
ひか
)
る
明
(
あ
)
かりをつけて、がやがやいいながら
出
(
で
)
てきました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
忿怒
(
ふんぬ
)
の
面相
(
めんさう
)
、しかし
威
(
ゐ
)
あつて
猛
(
たけ
)
からず、
大閻魔
(
だいえんま
)
と
申
(
まを
)
すより、
口
(
くち
)
をくわつと、
唐辛子
(
たうがらし
)
の
利
(
き
)
いた
關羽
(
くわんう
)
に
肖
(
に
)
てゐる。
從
(
したが
)
つて
古色蒼然
(
こしよくさうぜん
)
たる
脇立
(
わきだち
)
の
青鬼
(
あをおに
)
赤鬼
(
あかおに
)
も、
蛇矛
(
じやぼう
)
、
長槍
(
ちやうさう
)
、
張飛
(
ちやうひ
)
、
趙雲
(
てううん
)
の
概
(
がい
)
のない
事
(
こと
)
はない。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
“赤”で始まる語句
赤
赤児
赤子
赤蜻蛉
赤裸
赤銅
赤煉瓦
赤毛布
赤城
赤飯