よろこ)” の例文
新字:
許され代々村長役たるべき旨仰付おほせつけられしかばよろこび物にたとへん方なく三浦屋の主人并びに井戸源次郎を始め其事に立障たちさはりし人々にあつく禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人生の、ひとつの、より輝かしい時期じきが、私にはじまつたと思つた——花やよろこびと共に、荊棘いばらや辛勞をも受けるであらう時期。
この天をしづむる愛は、常にかゝる會釋ゑしやくをもて己がもとよろこび迎ふ、これ蝋燭をその焔にふさはしからしめん爲なり。 五二—五四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かたをはると、水兵等すいへいら驚嘆きやうたんかほ見合みあはせ、勇烈ゆうれつなる虎髯大尉こぜんたいゐは、よろこおどろきの叫聲さけびをもつて倚子ゐすよりちて、松島海軍大佐まつしまかいぐんたいさおもてると
やみにもよろこびあり、ひかりにもかなしみあり麥藁帽むぎわらばうひさしかたむけて、彼方かなたをか此方こなたはやしのぞめば、まじ/\とかゞやいてまばゆきばかりの景色けしき自分じぶんおもはずいた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
最も人にみ入る情趣をもつところで、日光や中禪寺の人々が「よろこびの花」といふよしの躑躅花(この花が咲けばやがて多くの遊覽者が入込んで土地がにぎやかに潤ふ)
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それだから今日こんにち書く小説もやはり其通り、とても戀愛や煩悶の青年諸氏によろこばれるやうな品物を、書けもしなければ、又た書かうといふ野心も起らない。僕はやはり僕だけの僕で居る。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
そこで天皇が非常におよろこびになつて仰せられるには、「天下が平ぎ人民が榮えるであろう」と仰せられて、このオホタタネコを神主かんぬしとしてミモロ山でオホモノヌシの神をお祭り申し上げました。
學術かくじゆつためとならよろこんで發掘はつくつ承諾しようたくするといふはこびにつたのである。
ひなも都も怨嗟の聲にち、天下の望み既に離れて、衰亡の兆漸く現はれんとすれども、今日けふよろこびに明日あすの哀れを想ふ人もなし。盛者必衰のことわりとは謂ひながら、權門の末路、中々に言葉にもつくされね。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
覺束おぼつかなしや才子さいし佳人かじんかがなべてよろこびののいつかべき
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
聞給きゝたまはゞさぞよろこび給ふべししばなみだくれけるが否々年も行ぬ其方們そなたたち先々まづ/\見合みあはせくれと云を兄弟は聞ず敵討かたきうちに出ると云にも非ず父樣の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私は白い壁を眺めた、それはのぼりつゝある星屑ほしくづで深く見える空のやうに思はれた——一つ/\の星は、志ざす方へ、またよろこびへ、私を照した。
是故に人間の我、自らこの不同を感ずるにより、父の如く汝のよろこび迎ふるをたゞ心にて謝するのみ 八二—八四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさよ、わざはひといふものなくば、この書面しよめんたつせんころには、吾等われらふたゝ貴下きか面前めんぜんはづなりしを、いまかゝる文使者ふづかひおくことの、よろこばしき運命うんめいにあらぬをばさつたまし。
詫言わびごとなし是はいさゝかながら出牢しゆつらうよろこ旁々かた/″\土産みやげなりとて懷中くわいちうより紙に包み目録もくろくとして金子百兩を差出しければ富右衞門これ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あなたに今口を開かせることは私をよろこばせるでせう——あなたをもつとよく知る爲めに——だからお話しなさい。
舷門げんもんより、檣樓しやうらうより、戰鬪樓せんとうらうより、双手げ、はたり、歡呼くわんこをあげて、いさみ、よろこび、をとりつ、濱島武文はまじまたけぶみ春枝夫人はるえふじんあまりのうれしさにこゑもなく、虎髯大尉こぜんたいゐ武村兵曹たけむらへいそう一人ひとり右鬢うびん