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斷崖
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だんがい
ふりがな文庫
“
斷崖
(
だんがい
)” の例文
新字:
断崖
大佐
(
たいさ
)
の
家
(
いへ
)
は、
海面
(
かいめん
)
より
數百尺
(
すひやくしやく
)
高
(
たか
)
き
斷崖
(
だんがい
)
の
上
(
うへ
)
に
建
(
たて
)
られ、
前
(
まへ
)
は
果
(
はて
)
しなき
印度洋
(
インドやう
)
に
面
(
めん
)
し、
後
(
うしろ
)
は
美麗
(
びれい
)
なる
椰子
(
やし
)
の
林
(
はやし
)
に
蔽
(
おほ
)
はれて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
聖堂
(
せいだう
)
の前をダラダラ登つて、お茶の水の方へ、その頃は橋はありませんが、眺めの良いところで、數丈の
斷崖
(
だんがい
)
の上へお茶屋が二三軒建ち並んで居ります。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
炎天
(
えんてん
)
の
海
(
うみ
)
は
鉛
(
なまり
)
を
溶
(
と
)
かして、とろ/\と
瞳
(
ひとみ
)
を
射
(
い
)
る。
風
(
かぜ
)
は、そよとも
吹
(
ふ
)
かない。
斷崖
(
だんがい
)
の
巖
(
いは
)
は
鹽
(
しほ
)
を
削
(
けづ
)
つて
舌
(
した
)
を
刺
(
さ
)
す。
山
(
やま
)
には
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
の
影
(
かげ
)
もない。
草
(
くさ
)
いきれは
幻
(
まぼろし
)
の
煙
(
けむり
)
を
噴
(
ふ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
赭
(
あか
)
く
燒
(
や
)
けた
杉
(
すぎ
)
の
木
(
き
)
を
控
(
ひか
)
へてからりとした
庭
(
には
)
は、
赤土
(
あかつち
)
の
斷崖
(
だんがい
)
の
底
(
そこ
)
に
沈
(
しづ
)
んだやうに
見
(
み
)
える。
蒼
(
あを
)
い
空
(
そら
)
を
限
(
かぎ
)
つて
立
(
た
)
つた
喬木
(
けうぼく
)
の
梢
(
こずゑ
)
が
更
(
さら
)
に
高
(
たか
)
く
感
(
かん
)
ぜられた。
勘次
(
かんじ
)
は
怕
(
おそ
)
ろしい
異常
(
いじやう
)
な
感
(
かん
)
じに
壓
(
あつ
)
せられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ことに
臺地
(
だいち
)
の
端
(
はし
)
だとか、
斷崖
(
だんがい
)
の
場所
(
ばしよ
)
は
十數尺
(
じゆうすうしやく
)
の
厚
(
あつ
)
さに
及
(
およ
)
んでゐるものさへあります。また
貝塚
(
かひづか
)
は
東京附近
(
とうきようふきん
)
から
東海道
(
とうかいどう
)
、
山陽道
(
さんようどう
)
、
九州
(
きゆうしゆう
)
その
他
(
た
)
海
(
うみ
)
に
近
(
ちか
)
い
地方
(
ちほう
)
には、
日本國中
(
につぽんこくじゆう
)
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
に
發見
(
はつけん
)
せられます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
幸福
(
さひはひ
)
にも
吾等
(
われら
)
の
家
(
いへ
)
は、
斷崖
(
だんがい
)
の
絶頂
(
ぜつてう
)
に
建
(
た
)
てられて
居
(
を
)
つたので、
此
(
この
)
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
惡魔
(
あくま
)
の
犧牲
(
ぎせい
)
となる
事
(
こと
)
丈
(
だ
)
けは
免
(
まぬ
)
かれた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
斷崖
(
だんがい
)
の
上
(
うへ
)
の
欄干
(
らんかん
)
に
凭
(
もた
)
れて
憩
(
いこ
)
つた
折
(
をり
)
から、
夕颪
(
ゆふおろし
)
颯
(
さつ
)
として、
千仭
(
せんじん
)
の
谷底
(
たにそこ
)
から、
瀧
(
たき
)
を
空状
(
そらざま
)
に、もみぢ
葉
(
ば
)
を
吹上
(
ふきあ
)
げたのが
周圍
(
しうゐ
)
の
林
(
はやし
)
の
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
誘
(
さそ
)
つて、
滿山
(
まんざん
)
の
紅
(
くれなゐ
)
の、
且
(
か
)
つ
大紅玉
(
だいこうぎよく
)
の
夕陽
(
ゆふひ
)
に
映
(
えい
)
じて
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
汽車
(
きしや
)
は
山
(
やま
)
の
狹間
(
はざま
)
の
左右
(
さいう
)
に
迫
(
せま
)
る、
暗
(
くら
)
き
斷崖
(
だんがい
)
を
穿
(
うが
)
つて
過
(
す
)
ぎるのであつた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
斷崖
(
だんがい
)
の
尖端
(
せんたん
)
に
立
(
た
)
ち、
聲
(
こゑ
)
を
限
(
かぎ
)
りに
叫
(
さけ
)
びつゝ
火光
(
くわくわう
)
を
縱横
(
じゆうわう
)
に
振廻
(
ふりまわ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
斷
部首:⽄
18画
崖
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
“斷”で始まる語句
斷
斷念
斷然
斷食
斷言
斷々
斷乎
斷片
斷末魔
斷絶