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くに/″\
さて、
話の
中の
物語り、
煩はしいから
略く、……
祝の
夜、
仲間ども
一座の
酒宴、
成程元二の
仕組んだ
通り、いづれも
持寄りで、
國々の
話をはじめた。
そしてこの
青銅器から
鐵器の
時代における
文明の
話になりますと、
皆その
國々によつて
皆異なつた
形で
現れてをりまして、もう
歴史以後の
時代に
入りますので
さて
祝の
夜、
中間ども
一座の
酒宴。
成程千助の
仕組んだ
通り、いづれも
持寄りで、
國々の
話をはじめた。
イタリイは
古い
時代に
文化の
榮えた
國でありますから、これ
等の
博物館に
收めてあるものには
秀れた
品が
多く、とうてい
他の
國々では
見られないものがたくさんあります。
其處を
以ちまして、
手前の
了簡で、
何と、
今年は
一つ、
趣をかへて、お
酒を
頂戴しながら、
各々國々の
話、
土地所の
物語と
云ふのをしめやかにしようではあるまいか。
流るゝ
水とともに、
武生は
女のうつくしい
處だと、
昔から
人が
言ふのであります。
就中、
蔦屋——
其の
旅館の——お
米さん(
恩人の
名です)と
言へば、
國々評判なのでありました。
以前の
持主、
二度目のはお
取次、
一人も
仕込んだ
覺えはないから、
其の
人たちは
無論の
事、
港へ
出入る、
國々島々のものに
尋ねても、まるつきし
通じない、
希有な
文句を
歌ふんですがね
若い
人の、
窶れ
顏に、
血の
色が
颯と
上つて、——
國々島々、
方々が、いづれもお
分りのないとある、
唯一句、
不思議な、
短かい、
鸚鵡の
聲と
申すのを、
私が
先へ
申して
見ませう……もしや?……
其處を
以ちまして、
手前の
了簡で、
何と、
今年は
一つ
趣をかへてお
酒を
頂戴しながら、
各々國々の
話、
土地處の
物語と
云ふのを、しめやかにしようではあるまいかと
申出ました
處部屋頭が
第一
番