内地ないち)” の例文
支那しな内地ないちからるものと非常ひじようによくてゐるので、どうしてもこれは支那人しなじん祖先そせん使用しようしたものらしくおもはれるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかるに金解禁きんかいきん出來できれば、爲替相場かはせさうばほとんど一てい不動ふどうのものになつて外國ぐわいこく金利きんり内地ないち金利きんりうごきのために、多少たせううごきはあるが
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
單に形状けいじようのみを見るも穀類抔こくるゐなどにするときだいの如くにおもはるれど、アフリカの内地ないちの土人は現に同形どうけいの石器を同樣どうやう目的もくてきに用ゐ居るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
北海道ほくかいだう移住後いぢゆうご冬時とうじ服裝ふくさうは、内地ないちりしときほとんどことならず。しかして當地たうち寒氣かんき左程さほどかんぜざるのみならず、凍傷とうしやうとう一度いちどをかされたることあらず。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
その中には、内地ないちの人の知らない、北海道だけのお話がだいぶのっていたようです。(わたしたちは、本州ほんしゅうのことを内地ないち内地と、なつかしがって、よんでいました。)
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
北海道ほつかいどうくまは、みんなあかぐま種類しゆるい内地ないちんでゐるくまとはちがひます。からだ全體ぜんたいくろかほだけが茶色ちやいろのや、かたからむねしろまだらのあるのもゐます。木登きのぼりも水泳みづおよぎも非常ひじよう上手じようずです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
姉の不二子ふじこさんは今年二十二歳、仲々の才媛で、内地ないちの女学校を卒業した上、外交官の伯父さんの監督で、二年程欧洲へ勉強に行っていたこともある位、類なき美貌の上にこの閲歴えつれきだから
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
讀者どくしや諸君しよくんあるひ御存ごぞんじだらう、亞弗利加アフリカ内地ないちや、また印度洋インドやうちうあるしまには、かゝる塲所ばしよのあることはよく冐險旅行記等ぼうけんりよかうきなどいてあるが、このすなすべりのたにほどおそところおほくあるまい
慶州けいしゆうには周圍しゆういひくやまがあつて、一方いつぽうだけすこひらけてゐる地勢ちせいは、ちょうど内地ないち奈良ならて、まことに景色けしきのよいところであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
其金そのかね内地ないち金貨きんくわもつ支拂しはらつたのではない、したがつ内地ないち通貨つうくわらぬのであるが、しかしながら金解禁きんかいきんが一ぐわつ十一にち出來できのちには、以前いぜんとはまつたちがつた現象げんしやうるのは
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
以上いじようのほか北海道ほつかいどうにはおほかみがすこのこつてゐます。内地ないちでいふおほかみはやまいぬのことです。また内地ないちやまにゐるやまねこは家猫いへねこげて、いつのまにかやま生活せいかつれてしまつたものなのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
しかしながら日本にほん大正たいしやうねんから今日こんにちまで十二三年間ねんかん不自然ふしぜん經濟界けいざいかいれてるのであるから、今日こんにち巨額きよがく金貨きんくわ内地ないちから積出つみだされ、さうして通貨つうくわ急激きふげき減少げんせうするやうになれば
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
この滿洲まんしゆう朝鮮ちようせんにある支那人しなじん古墳こふんは、あまえらひとのおはかではありませんが、今日こんにちまだ支那しな内地ないち古墳こふんをよく調しらべることが出來できないので、支那しなのことをうへからも非常ひじよう大切たいせつなものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)