トップ
>
著
>
あらは
ふりがな文庫
“
著
(
あらは
)” の例文
壽阿彌は一部の書をも
著
(
あらは
)
さなかつた。しかしわたくしは壽阿彌がいかなる書をも著はすことを得る能文の人であつたことを信ずる。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
羅子
(
らし
)
、
水滸
(
すいこ
)
を
撰
(
せん
)
して、三世
唖児
(
あじ
)
を
生
(
う
)
み、
紫媛
(
しゑん
)
、
源語
(
げんご
)
を
著
(
あらは
)
して、一旦悪趣に
堕
(
お
)
つるは、
蓋
(
けだ
)
し
業
(
ごふ
)
のために
偪
(
せま
)
らるるところのみ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
記録
(
きろく
)
に
現
(
あら
)
はれたものも
殆
(
ほとん
)
ど
無
(
な
)
く、
弘仁年間
(
こうにんねんかん
)
に
藥師寺
(
やくしじ
)
の
僧
(
そう
)
景戒
(
けいかい
)
が
著
(
あらは
)
した「
日本靈異記
(
にほんれいいき
)
」が
最
(
もつと
)
も
古
(
ふる
)
いものであらう。
今昔物語
(
こんじやくものがたり
)
にも
往々
(
わう/\
)
化物談
(
ばけものだん
)
が
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
金澤
(
かなざは
)
ばかりかと
思
(
おも
)
ひしに、
久須美佐渡守
(
くすみさどのかみ
)
の
著
(
あらは
)
す、(
浪華
(
なには
)
の
風
(
かぜ
)
)と
云
(
い
)
ふものを
讀
(
よ
)
めば、
昔
(
むかし
)
、
大阪
(
おほさか
)
に
此
(
こ
)
のことあり——
二日
(
ふつか
)
は
曉
(
あけ
)
七
(
なゝ
)
つ
時
(
どき
)
前
(
まえ
)
より
市中
(
しちう
)
螺
(
ほら
)
など
吹
(
ふ
)
いて
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
○又尾張の名古屋の人吉田重房が
著
(
あらは
)
したる
筑紫記行
(
つくしきかう
)
巻の九に、
但馬国
(
たじまのくに
)
多気郡
(
たけこほり
)
納屋村
(
なやむら
)
より川船にて但馬の
温泉
(
いでゆ
)
に
抵
(
いた
)
る
途中
(
みち
)
を
記
(
しる
)
したる
条
(
くだり
)
に
曰
(
いはく
)
、○猶舟にのりて
行
(
ゆく
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
終りに
臨
(
のぞ
)
んで讀者諸君に一言す。余は以上の風俗考を以て自ら
滿足
(
まんぞく
)
する者に非ず、尚ほ多くの事實を蒐集總括して更に精しき風俗考を
著
(
あらは
)
さんとは
余
(
よ
)
の平常の
望
(
のぞ
)
みなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
夫
(
か
)
の
穰苴
(
じやうしよ
)
の
區區
(
くく
)
として
小國
(
せうこく
)
の
爲
(
た
)
めに
師
(
し
)
を
行
(
や
)
るが
若
(
ごと
)
き、
何
(
なん
)
ぞ
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
の
(三九)
揖讓
(
いふじやう
)
に
及
(
およ
)
ぶに
暇
(
いとま
)
あらんや。
世
(
よ
)
既
(
すで
)
に
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
多
(
おほ
)
し、
故
(
ゆゑ
)
を
以
(
もつ
)
て
論
(
ろん
)
ぜず、
穰苴
(
じやうしよ
)
の
列傳
(
れつでん
)
を
著
(
あらは
)
す。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
遂
(
つひ
)
に『
山陵志
(
さんりようし
)
』といふ
本
(
ほん
)
を
著
(
あらは
)
したりした
頃
(
ころ
)
から、
御陵
(
ごりよう
)
の
研究
(
けんきゆう
)
につれて
起
(
おこ
)
つたのでありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
仏蘭西
(
フランス
)
などに在つては何かの機会で世に
著
(
あらは
)
れた詩人の
下積
(
したづみ
)
に成つて、
老
(
おい
)
も若きも多数の作家は
全
(
まつた
)
く
泛
(
うか
)
ぶ瀬を失ひ、勢ひヌエの様に諦めを附けて
独
(
ひとり
)
を楽しむ外は無いのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
おのが上と世々のスチピオ(羅馬の名族)の上とを、千載の下に傳へんと、長篇の敍事詩亞弗利加を
著
(
あらは
)
しつ。今はその甚だ意を經ざりし小抒情詩世に行はれて、復た亞弗利加を説くものなし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
平八郎の
著
(
あらは
)
した
大学刮目
(
だいがくくわつもく
)
の
訓点
(
くんてん
)
を
施
(
ほどこ
)
した一
人
(
にん
)
で、大塩の門人中学力の
優
(
すぐ
)
れた方である。此宇津木が一昨年九州に遊歴して、連れて来た孫弟子がある。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
宝暦年中平賀
鳩渓
(
きうけい
)
(源内)火浣布を
創
(
はじめて
)
製
(
せい
)
し、
火浣布考
(
くわくわんふかう
)
を
著
(
あらは
)
し、和漢の古書を引、本朝
未曾有
(
みそう
)
の
奇工
(
きこう
)
に
誇
(
ほこ
)
れり。
没
(
ぼつ
)
してのち
其術
(
そのじゆつ
)
つたはらず、
好事家
(
かうづか
)
の
憾事
(
かんじ
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○又尾張の名古屋の人吉田重房が
著
(
あらは
)
したる
筑紫記行
(
つくしきかう
)
巻の九に、
但馬国
(
たじまのくに
)
多気郡
(
たけこほり
)
納屋村
(
なやむら
)
より川船にて但馬の
温泉
(
いでゆ
)
に
抵
(
いた
)
る
途中
(
みち
)
を
記
(
しる
)
したる
条
(
くだり
)
に
曰
(
いはく
)
、○猶舟にのりて
行
(
ゆく
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
俄羅斯
(
オロシア
)
の人ツルゲニエフ小説
喧嘩買
(
けんくわがひ
)
、Bretojór を
著
(
あらは
)
す。獨逸の人ヰルヘルム・ランゲ其文を讀みて作者が喧嘩買を
惡
(
にく
)
みながらも
敢
(
あへ
)
て一
貶辭
(
へんじ
)
を
揷
(
さしはさ
)
まざるを稱へて止まず。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
宝暦年中平賀
鳩渓
(
きうけい
)
(源内)火浣布を
創
(
はじめて
)
製
(
せい
)
し、
火浣布考
(
くわくわんふかう
)
を
著
(
あらは
)
し、和漢の古書を引、本朝
未曾有
(
みそう
)
の
奇工
(
きこう
)
に
誇
(
ほこ
)
れり。
没
(
ぼつ
)
してのち
其術
(
そのじゆつ
)
つたはらず、
好事家
(
かうづか
)
の
憾事
(
かんじ
)
とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
昌平黌
(
しやうへいくわう
)
に講説し、十年
榊原遠江守政令
(
さかきばらとほたふみのかみまさなり
)
に聘せられ、天保三年故あつて林氏の籍を除かれ、弘化四年榊原氏の臣となり、嘉永三年伊豆七島全圖を
著
(
あらは
)
して幕府の
譴責
(
けんせき
)
を受け、榊原氏の藩邸に幽せられ
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“著”の意味
《名詞》
(チョ)書物を書くこと。また、その書物。
(チョ)明らかなこと。
(出典:Wiktionary)
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“著”を含む語句
著名
執著
頓著
落著
顕著
無頓著
愛著
著書
撞著
著作
貪著
著物
著者
著述
瞞著
著手
逢著
巾著
新著聞集
下著
...