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自若
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じじやく
ふりがな文庫
“
自若
(
じじやく
)” の例文
是
(
これ
)
は
偉
(
えら
)
い!……
畫伯
(
ぐわはく
)
の
自若
(
じじやく
)
たるにも
我折
(
がを
)
つた。が、
御當人
(
ごたうにん
)
の、すまして、これから
又
(
また
)
澁谷
(
しぶや
)
まで
火
(
か
)
を
潛
(
くゞ
)
つて
歸
(
かへ
)
ると
言
(
い
)
ふには
舌
(
した
)
を
卷
(
ま
)
いた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
円月堂
(
ゑんげつだう
)
、見舞ひに
来
(
きた
)
る。泰然
自若
(
じじやく
)
たる如き顔をしてゐれども、多少は驚いたのに違ひなし。病を
力
(
つと
)
めて円月堂と
近鄰
(
きんりん
)
に住する諸君を見舞ふ。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その觀念が、彼を入隊させる日まで續いてゐたことをたしかめて、私は妹を見ると、その
自若
(
じじやく
)
たるに安心した。
四人の兵隊
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
掛くれば
彼者
(
かのもの
)
自若
(
じじやく
)
として予は大納言殿の三
男
(
なん
)
徳太郎
信房
(
のぶふさ
)
なり
慮外
(
りよぐわい
)
すな
此提灯
(
このちやうちん
)
の
葵
(
あふひ
)
の
紋
(
もん
)
は其方どもの目に見えぬかと
悠然
(
いうぜん
)
たる
形容
(
ありさま
)
に與力は
手荒
(
てあら
)
にすべからずと
云付
(
いひつけ
)
られたれば
詮方
(
せんかた
)
なく立歸り
奉行
(
ぶぎやう
)
大岡忠右衞門に
此趣
(
このおもむ
)
きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自若
(
じじやく
)
として、顏の色も變へないお國です。
銭形平次捕物控:255 月待ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
自若
(
じじやく
)
として鶏鳴をきく心だ
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
剩
(
あまつさ
)
へ
其
(
そ
)
の
扉
(
ドア
)
には、
觀世綟
(
くわんぜより
)
の
鎖
(
ぢやう
)
もさゝず、
一壓
(
ひとお
)
しに
押
(
お
)
せば
開
(
あ
)
くものを、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
まで
美少年
(
びせうねん
)
は
件
(
くだん
)
の
自若
(
じじやく
)
たる
態度
(
たいど
)
を
續
(
つゞ
)
けた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それを知つた博物学の先生は驚いて医者を迎へにやつた。医者は勿論やつて来るが早いか、先生に
吐剤
(
とざい
)
を飲ませようとした。けれども先生は吐剤と云ふことを知ると、
自若
(
じじやく
)
としてかう云ふ返事をした。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
、
同
(
おな
)
じ
處
(
ところ
)
に
自若
(
じじやく
)
として
一人
(
ひとり
)
居
(
ゐ
)
ると、
當
(
まさ
)
にその
午
(
ひる
)
ならんとして、
鼠
(
ねずみ
)
が、
幾度
(
いくたび
)
か
出
(
で
)
たり
入
(
はひ
)
つたりした。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
で、
立騰
(
たちのぼ
)
り、
煽
(
あふ
)
り
亂
(
みだ
)
れる
蚊遣
(
かやり
)
の
勢
(
いきほひ
)
を、ものの
數
(
かず
)
ともしない
工合
(
ぐあひ
)
は、
自若
(
じじやく
)
として
火山
(
くわざん
)
の
燒石
(
やけいし
)
を
獨
(
ひと
)
り
歩行
(
ある
)
く、
脚
(
あし
)
の
赤
(
あか
)
い
蟻
(
あり
)
のやう、と
譬喩
(
たとへ
)
を
思
(
おも
)
ふも、あゝ、
蒸熱
(
むしあつ
)
くて
夜
(
よ
)
が
寢
(
ね
)
られぬ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
印半纏
(
しるしばんてん
)
一枚
(
いちまい
)
に
燒
(
や
)
け
出
(
だ
)
されて、いさゝかもめげないで、
自若
(
じじやく
)
として
胸
(
むね
)
をたゝいて
居
(
ゐ
)
るのに、なほ
万
(
まん
)
ちやんがある。
久保田
(
くぼた
)
さんは、まる
燒
(
や
)
けのしかも
二度目
(
にどめ
)
だ。さすがに
淺草
(
あさくさ
)
の
兄
(
にい
)
さんである。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
片手
(
かたて
)
で、
尚
(
な
)
ほつよく、しかと
婦人
(
ふじん
)
の
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つたまゝ、その
上
(
うへ
)
、
腰
(
こし
)
で
椅子
(
いす
)
を
摺寄
(
すりよ
)
せて、
正面
(
しやうめん
)
をしやんと
切
(
き
)
つて、
曰
(
いは
)
く
此時
(
このとき
)
、
神色
(
しんしよく
)
自若
(
じじやく
)
たりき、としてあるのは、
英雄
(
えいゆう
)
が
事變
(
じへん
)
に
處
(
しよ
)
して、
然
(
しか
)
るよりも
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
なん
)
と
難有
(
ありがた
)
い
信仰
(
しんかう
)
ではないか。
強
(
つよ
)
い
信仰
(
しんかう
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
る
法師
(
ほふし
)
であつたから、
到底
(
たうてい
)
龍神
(
りうじん
)
如
(
ごと
)
きがこの
俺
(
おれ
)
を
沈
(
しづ
)
めることは
出來
(
でき
)
ない、
波浪
(
はらう
)
不能沒
(
ふのうもつ
)
だ、と
信
(
しん
)
じて
疑
(
うたが
)
はぬぢやから、
其處
(
そこ
)
でそれ
自若
(
じじやく
)
として
居
(
ゐ
)
られる。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
“自”で始まる語句
自分
自
自然
自棄
自惚
自由
自暴
自家
自動車
自宅