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擇
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えら
ふりがな文庫
“
擇
(
えら
)” の例文
新字:
択
姉なる
新婦
(
にひよめ
)
も亦二人の間に坐せり。我目に映じたる此一幅の圖はラフアエロの筆に成りたる聖母と二天使との圖と
擇
(
えら
)
むことなかりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
夫
(
それ
)
任
(
にん
)
ずるに其人を
擇
(
えら
)
めば
黜陟
(
ちつちよく
)
明
(
あき
)
らかにして
刑罰
(
けいばつ
)
中
(
あた
)
らざるなく
實
(
まこと
)
に百姓をして
鼓腹
(
こふく
)
歡呼
(
くわんこ
)
せしむ
諺
(
ことわ
)
ざに曰其人を知らんと欲すれば其の
使
(
つか
)
ふ者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
思へば戀てふ惡魔に骨髓深く
魅入
(
みい
)
られし身は、戀と共に浮世に斃れんか、
將
(
は
)
た戀と共に世を捨てんか、
擇
(
えら
)
ぶべき
途
(
みち
)
只〻此の二つありしのみ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
最
(
もつと
)
も
便
(
たより
)
よきは
年
(
とし
)
こそ
取
(
と
)
つたれ、
大根
(
だいこん
)
も
引
(
ひ
)
く、
屋根
(
やね
)
も
葺
(
ふ
)
く、
水
(
みづ
)
も
汲
(
く
)
めば
米
(
こめ
)
も
搗
(
つ
)
く、
達者
(
たつしや
)
なればと、この
老僕
(
おやぢ
)
を
擇
(
えら
)
んだのが、
大
(
おほい
)
なる
過失
(
くわしつ
)
になつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
第十
常居
(
ゐま
)
は
濕氣
(
しめりけ
)
少
(
すくな
)
く
日當
(
ひあた
)
りよくして
風
(
かぜ
)
の
透
(
とほ
)
る
樣
(
やう
)
に
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ふ
可
(
べ
)
し。一ヶ
年
(
ねん
)
一兩度
(
いちりやうど
)
は
必
(
かなら
)
ず
天井
(
てんじやう
)
また
椽
(
えん
)
の
下
(
した
)
の
塵
(
ちり
)
を
拂
(
はら
)
ひ、
寢所
(
ねどころ
)
は
高
(
たか
)
く
燥
(
かわ
)
きたる
方
(
はう
)
を
擇
(
えら
)
ぶべき
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
▼ もっと見る
「
然
(
さ
)
うだツたかな。」と
空
(
そら
)
ツ
恍
(
とぼ
)
けるやうに、ちらと空を
仰
(
あほ
)
ぎながら、「とすりや、そりや
俺
(
おれ
)
がお前を
擇
(
えら
)
んだのぢやない、俺の若い血がお前に
惚
(
ほ
)
れたんだらう。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
眺望が
佳
(
い
)
いからと言つてこの梅の坊を
擇
(
えら
)
んで
住居
(
すまひ
)
にした道臣も、此頃では、景色なぞはどうでも可い、といつた風で、毎日お駒やお時を相手にして酒ばかり飮んでゐた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
或
(
あるひ
)
は
地
(
ち
)
を
擇
(
えら
)
んで
之
(
これ
)
を
蹈
(
ふ
)
み、
時
(
とき
)
にして
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
言
(
こと
)
を
出
(
いだ
)
し、
行
(
ゆ
)
くに
(五六)
徑
(
こみち
)
に
由
(
よ
)
らず、
(五七)
公正
(
こうせい
)
に
非
(
あら
)
ざれば
憤
(
いきどほり
)
を
發
(
はつ
)
せず、
而
(
しか
)
も
禍災
(
くわさい
)
に
遇
(
あ
)
ふ
者
(
もの
)
、
勝
(
あ
)
げて
數
(
かぞ
)
ふ
可
(
べ
)
からざる
也
(
なり
)
。
余
(
よ
)
甚
(
はなは
)
だ
惑
(
まど
)
ふ。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
夙
(
つと
)
にわが名を知り給ふ如く、同じ
齡
(
よはひ
)
の者の
中
(
なか
)
より特にわれを
擇
(
えら
)
び給ふ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
とくに
其所
(
そこ
)
を
擇
(
えら
)
んだのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
めでたき
飾紐
(
リボン
)
あまた買はるべし、その黒き髮に
映
(
うつり
)
好
(
よ
)
きものを
擇
(
えら
)
み試みんは、いかに樂かるべきぞなど、繰返して説き勸めつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
第九
食物
(
しよくもつ
)
も
衣服
(
いふく
)
の
如
(
ごと
)
く
分限
(
ぶんげん
)
によるは
勿論
(
もちろん
)
なれど、
肉食
(
にくしよく
)
は
鮮
(
あざら
)
けく
新
(
あた
)
らしき
品
(
しな
)
、
野菜
(
やさい
)
は
稚
(
わか
)
き
柔
(
やわらか
)
なる
品
(
しな
)
を
擇
(
えら
)
ぶべし。よく
烹熟
(
にたき
)
して、
五穀
(
ごこく
)
に
交
(
まじ
)
へ
喰
(
くら
)
ふをよしとする
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
「
其
(
そ
)
んなら
何故
(
なぜ
)
、お前は
俺
(
おれ
)
のやうな
所天
(
をつと
)
を
擇
(
えら
)
んだんだ。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その行販して郷を離るゝもの婦を一友に托す。これを侍奉紳士といふ。初め僧に托するを常とせしが、後又俗士を
擇
(
えら
)
む。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
第八
衣服
(
いふく
)
の
精粗美惡
(
よしあし
)
は
人
(
ひと
)
の
分限
(
ぶんげん
)
に
依
(
よ
)
ると
雖
(
いへど
)
も、
肌着
(
はだぎ
)
は
木綿
(
もめん
)
フラン子ルを
良
(
よし
)
とす。
蒲團
(
ふとん
)
の
中心
(
なかわた
)
は
新
(
あたら
)
しく
乾
(
かは
)
きたるものを
貴
(
たつと
)
む
故
(
ゆゑ
)
に、
綿花
(
わた
)
に
限
(
かぎ
)
らず
蒲
(
かま
)
の
穗苗藁
(
ほわら
)
其外
(
そのほか
)
柔
(
やわらか
)
く
乾
(
かは
)
きたるものを
擇
(
えら
)
ぶべし。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
擇
部首:⼿
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撰擇
擇捉島