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大音
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だいおん
ふりがな文庫
“
大音
(
だいおん
)” の例文
と
叫
(
さけ
)
んで、
大音
(
だいおん
)
に
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
ふと
斉
(
ひと
)
しく、
空
(
そら
)
を
指
(
さ
)
した
指
(
ゆび
)
の
尖
(
さき
)
へ、
法衣
(
ころも
)
の
裙
(
すそ
)
が
衝
(
つ
)
と
上
(
あが
)
つた、
黒雲
(
くろくも
)
の
袖
(
そで
)
を
捲
(
ま
)
いて、
虚空
(
こくう
)
へ
電
(
いなづま
)
を
曳
(
ひ
)
いて
飛
(
と
)
ぶ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
願ひし處却て右樣の御疑ひを蒙る
事
(
こと
)
餘
(
あま
)
り殘念なりと云はせも
果
(
はて
)
ず大岡殿
大音
(
だいおん
)
に默止れ平左衞門汝未だも
奸智
(
かんち
)
の
辯
(
べん
)
を以て公儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と、薄闇を貫いて、パッと火縄の火花が散り、ドンと一発鳴り渡ろうとした時、武士が
大音
(
だいおん
)
に呼ばわった。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
押
(
おす
)
といふは
誰
(
たれ
)
ともなくサンヨウ/\と
大音
(
だいおん
)
に
呼
(
よば
)
はる
声
(
こゑ
)
の下に、堂内に
充満
(
みち/\
)
たる老若男女ヲヽサイコウサイとよばはりて北より南へどろ/\と押、又よばはりて西より東へおしもどす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何
(
ど
)
うも
是
(
これ
)
は耳へ
附
(
つ
)
けて
聴
(
き
)
くのに、ギン/\と
微
(
かす
)
かに
聴
(
きこ
)
えて
判然
(
はつきり
)
解
(
わか
)
らぬやうだが、
何
(
ど
)
うか
斯
(
か
)
う耳へ
当
(
あて
)
ずに
器械
(
きかい
)
をギユーと
捩
(
ねぢ
)
ると、
判然
(
はつきり
)
音色
(
おんしよく
)
が
席中
(
せきぢう
)
一
抔
(
ぱい
)
に
大音
(
だいおん
)
に
聴
(
きこ
)
えるやうに
仕
(
し
)
たいものだ。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
雷横の
大音
(
だいおん
)
が、しきりに声を
嗄
(
か
)
らしていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
罪
(
つみ
)
に
陷
(
おと
)
さんと計りし事
鏡
(
かゞみ
)
に
懸
(
かけ
)
て寫が如し重々不屆の次第
明白
(
めいはく
)
に申立ろと
大音
(
だいおん
)
に云るゝを憑司は
恐
(
おそ
)
れず傳吉が申するのみを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
大音
(
だいおん
)
あげ、
追掛
(
おひかけ
)
しが
忽
(
たちま
)
ちに
雲
(
くも
)
起
(
おこ
)
り、
真闇
(
まつくら
)
になり、
大雨
(
たいう
)
降出
(
ふりいだ
)
し、
稲光
(
いなびかり
)
烈
(
はげ
)
しく、
大風
(
おほかぜ
)
吹
(
ふ
)
くが
如
(
ごと
)
くなる
音
(
おと
)
して
座頭
(
ざとう
)
はいづくに
行
(
ゆき
)
しやらむ——と
言
(
い
)
ふのである。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
押
(
おす
)
といふは
誰
(
たれ
)
ともなくサンヨウ/\と
大音
(
だいおん
)
に
呼
(
よば
)
はる
声
(
こゑ
)
の下に、堂内に
充満
(
みち/\
)
たる老若男女ヲヽサイコウサイとよばはりて北より南へどろ/\と押、又よばはりて西より東へおしもどす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一同
何
(
ど
)
うなることかと顔を見合せて居りましたが、追々
怪我人
(
けがにん
)
は増えますばかり、義気に富みたる文治は
堪
(
こら
)
え兼て、
突然
(
いきなり
)
一本の棒を携え、
黒煙
(
くろけむり
)
の如き争闘の
真只中
(
まったゞなか
)
に飛込んで
大音
(
だいおん
)
を挙げ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
再發
(
さいはつ
)
させ
科人
(
とがにん
)
の身と成し事思ひ知れやと
言
(
い
)
ひながら
奉行
(
ぶぎやう
)
の方に打向ひ
割
(
われ
)
るばかりの
大音
(
だいおん
)
揚
(
あげ
)
是迄
爲
(
な
)
したる我が惡事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其時
(
そのとき
)
荒坊主
(
あらばうず
)
岸破
(
がば
)
と
起上
(
おきあが
)
り、
舳
(
へさき
)
に
突立
(
つゝた
)
ツて、はつたと
睨
(
ね
)
め
付
(
つ
)
け、「いかに
龍神
(
りうじん
)
不禮
(
ぶれい
)
をすな、
此
(
この
)
船
(
ふね
)
には
文覺
(
もんがく
)
と
云
(
い
)
ふ
法華
(
ほつけ
)
の
行者
(
ぎやうじや
)
が
乘
(
の
)
つて
居
(
ゐ
)
るぞ!」と
大音
(
だいおん
)
に
叱
(
しか
)
り
付
(
つ
)
けたと
謂
(
い
)
ふ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
踊
(
をどり
)
といふも
桶
(
をけ
)
の
中
(
うち
)
に
芋
(
いも
)
を
洗
(
あら
)
ふがごとし。ゆゑに人みな
満身
(
みうち
)
に
汗
(
あせ
)
をながす。第七をどり目にいたりて
普光寺
(
ふくわうじ
)
の
山長
(
やまをとこ
)
(
耕夫
(
さくをとこ
)
の長をいふ)手に
簓
(
さゝら
)
を
持
(
もち
)
、人の
手輦
(
てぐるま
)
に
乗
(
のり
)
て人のなかへおし入り
大音
(
だいおん
)
にいふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と熊の
惣身
(
そうしん
)
に抱付きました。此の
体
(
てい
)
を見るより
猟人
(
かりゅうど
)
は益々
大音
(
だいおん
)
に
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
丁々坊 お使いのもの!(森の梢に
大音
(
だいおん
)
あり)——お
髪
(
ぐし
)
の
御矢
(
おんや
)
、お返し申し上ぐる。……唯今。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
踊
(
をどり
)
といふも
桶
(
をけ
)
の
中
(
うち
)
に
芋
(
いも
)
を
洗
(
あら
)
ふがごとし。ゆゑに人みな
満身
(
みうち
)
に
汗
(
あせ
)
をながす。第七をどり目にいたりて
普光寺
(
ふくわうじ
)
の
山長
(
やまをとこ
)
(
耕夫
(
さくをとこ
)
の長をいふ)手に
簓
(
さゝら
)
を
持
(
もち
)
、人の
手輦
(
てぐるま
)
に
乗
(
のり
)
て人のなかへおし入り
大音
(
だいおん
)
にいふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
関所に
立向
(
たちむか
)
つて、
大音
(
だいおん
)
に(
権現
(
ごんげん
)
が通る。)と呼ばはれ、
速
(
すみやか
)
に門を
開
(
ひら
)
く。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“大音”で始まる語句
大音声
大音寺前
大音響
大音寺
大音龍太郎
大音聲
大音希声
大音柏樹