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二個
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ふたり
ふりがな文庫
“
二個
(
ふたり
)” の例文
吾等
(
われら
)
も
喫驚
(
びつくり
)
して
其方
(
そなた
)
を
振向
(
ふりむ
)
くと、
此時
(
このとき
)
、
吾等
(
われら
)
の
立
(
た
)
てる
處
(
ところ
)
より、
大約
(
およそ
)
二百ヤード
許
(
ばかり
)
離
(
はな
)
れた
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
から、
突然
(
とつぜん
)
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
た
二個
(
ふたり
)
の
人
(
ひと
)
がある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
まず「贖い主」の事を見るに、九章三十三節には「また我ら(神と人と)の間には我らの
二個
(
ふたり
)
の上に手を置くべき仲保あらず」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
頼みたく今日は
和女
(
そなた
)
の歸りをば實は
二個
(
ふたり
)
で待てゐたりと言ばお金は
斑
(
まばら
)
なる
齒
(
は
)
を
顯
(
あらは
)
して打笑ひ然いふ目出度お話と聞ては
吾儕
(
わたし
)
も實に
嬉
(
うれ
)
しく斯いふ事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
裳
(
もすそ
)
をずりおろすようにして
止
(
と
)
めた顔と、まだ
掴
(
つか
)
んだままの
大
(
おおき
)
な銀貨とを
互
(
たがい
)
に
見較
(
みくら
)
べ、
二個
(
ふたり
)
ともとぼんとする。時に
朱盆
(
しゅぼん
)
の口を開いて、
眼
(
まなこ
)
を
輝
(
かがやか
)
すものは何。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それが
慣
(
なら
)
い
性
(
せい
)
となり遂には煮ても焼ても食えぬ人物となったのである、であるから老先生の
心底
(
しんてい
)
には常に
二個
(
ふたり
)
の人が相戦っておる、その一人は本来自然の富岡
氏
(
うじ
)
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
ゆめゆめあるまじき事にして、徹頭徹尾、
恕
(
じょ
)
の一義を忘れず、
形体
(
からだ
)
こそ
二個
(
ふたり
)
に分かれたれども、その実は一身同体と心得て、始めて夫婦の人倫を全うするを得べし。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
船から降りて来た若い
二個
(
ふたり
)
連れの女の方へわざと凭れかかるように寄りそうて、鞄をとり、ひっそりした離れで、はばかりも近うございます、錠前つきの家族風呂もございますと連れこんで
放浪
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
小僧等の目をさへ驚かしたる篠田方の
二個
(
ふたり
)
の
女性
(
をんな
)
、老いたるは
芸妓殺
(
げいしやころし
)
を以て満都の口の
端
(
は
)
に
懸
(
かゝ
)
りたる石川島造船会社の職工兼吉の母にて、若きは近き頃迄
烏森
(
からすもり
)
に
左褄
(
ひだりづま
)
取りたる花吉の変形なり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
そして三十三節にては「また我らの間には我ら
二個
(
ふたり
)
の上に手を置くべき
仲保
(
ちゅうほう
)
あらず」といいて、彼は神と己の間に仲保者のなきを
遺憾
(
いかん
)
としたのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
退
(
しりぞ
)
き
投首
(
なげくび
)
なし五日の中に善惡二つを身一つにして分る事の
最
(
いと
)
難
(
かた
)
ければ思案に
暮
(
くれ
)
るに
最前
(
さいぜん
)
よりも部屋の外にて
二個
(
ふたり
)
が
問答
(
もんだふ
)
立聞
(
たちぎき
)
せし和吉は密と忠兵衞の
側
(
そば
)
へ差寄り
袂
(
たもと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
が
天空
(
てんくう
)
より
落
(
お
)
ちた。
本艦
(
ほんかん
)
より
端艇
(
たんてい
)
を
下
(
おろ
)
した。
救
(
すく
)
ひ
上
(
あ
)
げたる
二個
(
ふたり
)
の
人
(
ひと
)
は
日本人
(
につぽんじん
)
である。
一人
(
ひとり
)
は
冐險家
(
ぼうけんか
)
らしい
年少
(
ねんせう
)
の
紳士
(
ゼントルマン
)
、
他
(
た
)
の
一人
(
ひとり
)
は
我
(
わ
)
が
海軍
(
かいぐん
)
の
兵曹
(
へいそう
)
である。いぶかしや、
何故
(
なにゆゑ
)
ぞ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
先日の御手紙には富岡先生と富岡
氏
(
し
)
との
二個
(
ふたり
)
の人がこの老人の心中に戦かっておるとのお言葉が有った、実にその通りで拙者も左様思っていた、然るにちょうど御手紙を頂いた時分以来は
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
来
(
きた
)
れる
二個
(
ふたり
)
の
眷属
(
けんぞく
)
は三界無宿の非人にて、魔道に籍ある
屠犬児
(
いぬころし
)
、
鳩槃荼
(
くはんだ
)
、
毗舎闍
(
びしゃじゃ
)
を引従え、五尺に足らざる
婦人
(
おんな
)
ながら、殺気
勃々
(
ぼつぼつ
)
天を
衝
(
つ
)
きて、右の悪鬼に
襖
(
ふすま
)
を開けさせ、左の
夜叉
(
やしゃ
)
に
燭
(
しょく
)
を持たせ
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「神は我の如き人にあらざれば我かれに答うべからず、我ら
二個
(
ふたり
)
して共に
審判
(
さばき
)
に臨むべからず」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
お
厭
(
いと
)
ひなくば
其所
(
そこ
)
は
冷
(
ひえ
)
れば
此方
(
こなた
)
にてと座敷の中へ
花莚
(
はなござ
)
を
敷
(
しか
)
せて
二個
(
ふたり
)
を
招
(
せう
)
ずるに此方は喜び
有難
(
ありがた
)
き旨を
演
(
のべ
)
つゝ上へ登り
風呂敷包
(
ふろしきづつみ
)
を
解開
(
ときひら
)
き辨當を出し
吹筒
(
すゐづつ
)
の酒を飮んと
爲
(
なし
)
けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
現
(
あら
)
はれ
來
(
きた
)
つた
二個
(
ふたり
)
の
人
(
ひと
)
は
紛
(
まぎら
)
ふ
方
(
かた
)
なき
日本人
(
につぽんじん
)
で、
一人
(
ひとり
)
は
色
(
いろ
)
の
黒々
(
くろ/″\
)
とした
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たく
)
ましい
水兵
(
すいへい
)
の
姿
(
すがた
)
、
腰
(
こし
)
に
大刀
(
だいたう
)
を
横
(
よこた
)
へたるが、キツと
此方
(
こなた
)
を
眺
(
なが
)
めた、
他
(
た
)
の
一人
(
いちにん
)
は、
威風
(
ゐふう
)
凛々
(
りん/\
)
たる
帝國海軍士官
(
ていこくかいぐんしくわん
)
の
服裝
(
ふくさう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夜叉羅刹
(
やしゃらせつ
)
は
猶予
(
ためら
)
わず、
両個
(
ふたり
)
一斉に膝を立てて、深川夫人の真白き手首に、黒く鋭き爪を加えて左右より
禁扼
(
とりしばり
)
、
三重
(
みえ
)
襲
(
かさ
)
ねたる
御襟
(
おんえり
)
を
二個
(
ふたり
)
して押開き、
他目
(
ひとめ
)
に
触
(
ふ
)
らば消えぬべき、雪なす胸の
乳
(
ち
)
の下まで
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
個
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
“二個”で始まる語句
二個撃
二個消光