事業じげふ)” の例文
如何いかなる事業じげふしたがふとも、體力たいりよくこれともなふて強健きやうけんならずば、ごと活動くわつどうするあたはず、また所期しよきの十一だもたつするあたはざるは、世上せじやうそのれいおほところなり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
宗助そうすけちゝにもよくがあつたかもれないが、このでん叔父をぢ事業じげふんだ金高かねだかけつしてすくないものではなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
生來せいらい貴方あなた怠惰者なまけもので、嚴格げんかく人間にんげん其故それゆゑ貴方あなたんでも自分じぶん面倒めんだうでないやう、はたらかなくともむやうとばか心掛こゝろがけてゐる、事業じげふ代診だいしんや、其他そのたのやくざものにまか
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
温泉いでゆ宿やどして、じやうぬまから引返ひきかへ途中とちゆうは、そゞろに、ぐにもはじむべき——いなすで何等なにらそれむかつてはたらく……あらた事業じげふたいする感興かんきようくもるやう、かひなはねつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
全體ぜんたいからつて、すくなくとも從來じゆうらいの四ぶんの一の手數てかずがなくなるてんからても、前途ぜんと非常ひじやう有望いうばう事業じげふであると、小六ころくまた安之助やすのすけはなしたとほりをかへした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
明治めいぢ三十七ねん戰爭せんさうおこるや、又一またいち召集せうしふせられ、ゆゑかはりてこのきた留守るす監督かんとくすることとなれり。わが牧塲ぼくぢやう事業じげふやうやそのちよきしものにて、創業さうげふ困難こんなんくはふるに交通かうつう不便ふべんあり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
あるひはヴオツカをんでゐるものらう、病院びやうゐん事業じげふすべて二十年前ねんまへすこしもかはらぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
もとより當人たうにんは、資本主しほんぬしではなかつたのだけれども、いよ/\といふあかつきに、勘定かんぢやうしてるとおほきな缺損けつそんこときまつたので、無論むろん事業じげふ繼續けいぞくするわけかず、當人たうにん必然ひつぜん結果けつくわ地位ちゐうしなつたぎりになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)