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じげふ
温泉の
宿を
差して、
城ヶ
沼から
引返す
途中は、
気も
漫に、
直ぐにも
初むべき——
否、
手は
既に
何等か
其に
向つて
働く……
新な
事業に
対する
感興の
雲に
乗るやう、
腕が
翼に
成つて
全體から
云つて、
少くとも
從來の四
分の一の
手數がなくなる
點から
見ても、
前途は
非常に
有望な
事業であると、
小六は
又安之助の
話した
通りを
繰り
返した。
明治三十七
年戰爭起るや、
又一召集せられ、
故に
余は
代りて
此地に
來り
留守を
監督する
事となれり。
我牧塲は
事業漸く
其緒に
就きしものにて、
創業の
困難に
加ふるに
交通の
不便あり。