トップ
>
身構
>
みがま
ふりがな文庫
“
身構
(
みがま
)” の例文
せよと言ひながら腰の一刀
引拔
(
ひきぬき
)
つゝ
身構
(
みがま
)
へなせば
惡
(
わる
)
ものどもは打笑ひ何の
小癪
(
こしやく
)
な
青
(
あを
)
二
才
(
さい
)
と
息杖
(
いきづゑ
)
取
(
とり
)
のべ打て
蒐
(
かゝる
)
を此方は
騷
(
さわ
)
がず切拂ひ又打込を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
馬もびっくりしましたぁね、(おいどいつだい、何の用だい。)おどおどしながらはね
起
(
お
)
きて
身構
(
みがま
)
えをして
斯
(
こ
)
うバキチに
訊
(
き
)
いたってんです。
バキチの仕事
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その
真剣
(
しんけん
)
な
気
(
け
)
ぶりに、万千代や小姓たちが、少しあとへさがったのをしおとして、かれはまた、ふたたび
芸
(
げい
)
にとりかかるような
身構
(
みがま
)
えをキッと取り
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「きたっ!」といって、みんなは、
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すような
身構
(
みがま
)
えをしたけれど、もう
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すすきがなかった。はや、トラックは、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
にきて
止
(
と
)
まりました。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこには思いがけなくも、帆村を始め、捜査課長、検事、判事など十四五人が、ダリアの方に
身構
(
みがま
)
えをしていた。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
と、やがて
立留
(
たちとどま
)
って
室内
(
しつない
)
の
人々
(
ひとびと
)
を
眴
(
みまわ
)
して
昂然
(
こうぜん
)
として
今
(
いま
)
にも
何
(
なに
)
か
重大
(
じゅうだい
)
なことを
云
(
い
)
わんとするような
身構
(
みがま
)
えをする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
其
(
そ
)
の
通
(
とほ
)
り。」と
傲然
(
がうぜん
)
として、
坊主
(
ばうず
)
は
身構
(
みがま
)
へ
為
(
し
)
て
袖
(
そで
)
を
掲
(
かゝ
)
げた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
椅子
(
いす
)
をもて我を
撃
(
う
)
たむと
身構
(
みがま
)
へし
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
して
身構
(
みがま
)
ふる
間
(
ま
)
に、かの
毒龍
(
どくりよう
)
舞
(
まひ
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「どういうものか、あいつはきらいでな。ひどいめにあわせてくれなけりゃ。」と、
叔父
(
おじ
)
は、
金
(
かな
)
づちを
手
(
て
)
に
握
(
にぎ
)
って、きたら
投
(
な
)
げつける
身構
(
みがま
)
えをしていました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
施
(
やが
)
て
立留
(
たちとゞま
)
つて
室内
(
しつない
)
の
人々
(
ひと/″\
)
を
眴
(
みまは
)
して
昂然
(
かうぜん
)
として
今
(
いま
)
にも
何
(
なに
)
か
重大
(
ぢゆうだい
)
な
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
はんとするやうな
身構
(
みがま
)
へをする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「こりゃ、山男。出はって
来
(
こ
)
。切ってしまうぞ。」達二は
脇差
(
わきざ
)
しを
抜
(
ぬ
)
いて
身構
(
みがま
)
えしました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
さあ、ここはどんなところかと、八木少年は、すばやく
身構
(
みがま
)
えをして、ぐるっと四方八方をにらみまわした。そこは一坪ばかりの円形の
穴倉
(
あなぐら
)
になっていた。そこから一方へトンネルがつづいていた。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と
青年
(
わかもの
)
は、
然
(
さ
)
知
(
し
)
つた
見得
(
みえ
)
に、
後退
(
あとずさ
)
りしながら
身構
(
みがま
)
へして
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
搖上
(
ゆりあ
)
げ
搖下
(
ゆりおろ
)
され今にも
逆卷
(
さかまく
)
浪
(
なみ
)
に引れ
那落
(
ならく
)
に
沈
(
しづ
)
まん計りなれば八
寒
(
かん
)
八
熱
(
ねつ
)
の
地獄
(
ぢごく
)
の樣も
斯
(
かく
)
やとばかり
怖
(
おそ
)
ろしなんども
愚
(
おろ
)
かなり
看々
(
みる/\
)
山の如き
大浪
(
おほなみ
)
は天神丸の
胴腹
(
どうはら
)
へ打付たれば
哀
(
あはれ
)
やさしも
堅固
(
けんご
)
に
營
(
しつ
)
らへし天神丸も
忽地
(
たちまち
)
巖石
(
がんせき
)
に打付られ
微塵
(
みぢん
)
に
成
(
なつ
)
て
碎
(
くだ
)
け失たり
氣早
(
きばや
)
き吉兵衞は此時早くも
身構
(
みがま
)
へして所持の品は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
少女
(
しょうじょ
)
は、
手
(
て
)
に
持
(
も
)
っていた、パンをちぎりました。とつぜん、なにか
音
(
おと
)
がして、ねこのそばへ
落
(
お
)
ちました。おどろいた
母
(
はは
)
ねこは、
背
(
せ
)
を
円
(
まる
)
くして、
不意
(
ふい
)
の
来襲者
(
らいしゅうしゃ
)
に
備
(
そな
)
えて、
身構
(
みがま
)
えをしました。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
騙
(
かた
)
り取たとは
不埓
(
ふらち
)
の一言今一
言
(
ごん
)
聞
(
きい
)
て見よ其分には置まじと
煙管
(
きせる
)
追取
(
おつとり
)
身構
(
みがま
)
へなし
威猛高
(
ゐたけだか
)
に
罵
(
のゝし
)
るにぞ
彌々
(
いよ/\
)
驚怖
(
おどろく
)
千太郎
悔
(
くや
)
し涙にかき
暮
(
くれ
)
て
最
(
まう
)
是迄と大聲あげ長庵殿そりや聞えぬぞへ今更に然樣にばかり言るゝからは
矢張
(
やつぱり
)
騙
(
かた
)
りに相違なしと
半分
(
はんぶん
)
云
(
いは
)
せず長庵は汝若年者故に何事も
勘辨
(
かんべん
)
して言はして置ば付上り
跡形
(
あとかた
)
も無き
惡口雜言
(
あくこうざふごん
)
最
(
まう
)
此上は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
構
常用漢字
小5
部首:⽊
14画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶