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紀念
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きねん
ふりがな文庫
“
紀念
(
きねん
)” の例文
で、
其
(
そ
)
の
勝敗
(
しようはい
)
を
紀念
(
きねん
)
として、
一先
(
ひとま
)
づ、
今度
(
こんど
)
の
蜜月
(
みつゞき
)
の
旅
(
たび
)
を
切上
(
きりあ
)
げやう。けれども
双六盤
(
すごろくばん
)
は、
唯
(
たゞ
)
土地
(
とち
)
の
伝説
(
でんせつ
)
であらうも
知
(
し
)
れぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貴君
(
きくん
)
!
此
(
この
)
新造巡洋艦
(
しんざうじゆんやうかん
)
に「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」と
命名
(
めいめい
)
されたのは
全
(
まつた
)
く
君
(
きみ
)
の
想像
(
さうざう
)
の
如
(
ごと
)
く
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
紀念
(
きねん
)
の
爲
(
ため
)
と
云
(
い
)
つてもよいのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
並び
聳
(
そび
)
ゆる櫓には丸きもの
角張
(
かくば
)
りたるものいろいろの形状はあるが、いずれも陰気な灰色をして前世紀の
紀念
(
きねん
)
を
永劫
(
えいごう
)
に伝えんと誓えるごとく見える。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これは
由緒
(
ゆいしょ
)
ある
御方
(
おかた
)
から
母
(
はは
)
が
拝領
(
はいりょう
)
の
懐剣
(
かいけん
)
であるが、そなたの一
生
(
しょう
)
の
慶事
(
よろこび
)
の
紀念
(
きねん
)
に、
守刀
(
まもりがたな
)
としてお
譲
(
ゆず
)
りします。
肌身
(
はだみ
)
離
(
はな
)
さず
大切
(
たいせつ
)
に
所持
(
しょじ
)
してもらいます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
斯
(
こ
)
のくらゐ
苟且
(
かりそめ
)
ならぬ
恋
(
こひ
)
の
紀念
(
きねん
)
が、
其後
(
そのゝち
)
唯
(
たゞ
)
忘
(
わす
)
られて
此背負揚
(
このしよいあげ
)
の
中
(
なか
)
に
遺
(
のこ
)
つてゐるものとは。
如何
(
どう
)
しても
受取
(
うけと
)
れぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
あなた方の幸福の
紀念
(
きねん
)
を奪うほど私は冷酷な男ではありませんからな。しかし指環は一つありゃ沢山だ。第一、二つも三つも指輪をはめているのは見っともない。
探偵戯曲 仮面の男
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
と
命名
(
めい/\
)
して
老先生
(
らうせんせい
)
の
紀念
(
きねん
)
となし
一切
(
いつさい
)
のことを
若先生
(
わかせんせい
)
伸一
(
しんいち
)
に
任
(
まか
)
して
了
(
しま
)
つたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
中に
深
(
み
)
雪つもる夜の明星かとばかり紫匂ふダイヤモンド、此
指輪
(
ゆびわ
)
は彼人の手に日頃光しそれよ白ばらは二人が
紀念
(
きねん
)
の、さゝやきし其時の息やこもるなつかしやとばかりつく息も
苦氣
(
くるしげ
)
なり。
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
雪
(
ゆき
)
融
(
と
)
けて水となり此の
乳頭
(
にうとう
)
より滴下せるを
見
(
み
)
たるを
云
(
い
)
ふなるべし、され共水源を以て此処に在りとなすは非なり、水上村長木村政治郎大に
喜
(
よろこ
)
んで曰く、以後年々此日を以て
発見
(
はつけん
)
の
紀念
(
きねん
)
となし
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
自宅
(
うち
)
にて教授をする時に
妾
(
わたし
)
の
僅
(
わず
)
かなるたくわえにて
購
(
あがな
)
いしもので、二面共に
妾
(
わたし
)
にとっては忘る
可
(
べか
)
らざる
紀念
(
きねん
)
の品である、のみならず、この苦しく悲しき
長
(
なが
)
の月日のこの
中外
(
うちそと
)
を慰めたのもこの品
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
斯
(
かか
)
る
怪異
(
あやしみ
)
を見て
唯
(
ただ
)
怖い怖いと
顫
(
ふる
)
えているばかりが能でもあるまい、
其
(
そ
)
の怪しい形の
有
(
あり
)
のままを筆に
上
(
のぼ
)
せて、いかに
其
(
そ
)
れが恐しくあったかと云う事を
他人
(
ひと
)
にも示し、また自分の
紀念
(
きねん
)
にも存して置こうと
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
十四世紀の後半にエドワード三世の
建立
(
こんりゅう
)
にかかるこの三層塔の一階室に
入
(
い
)
るものはその入るの瞬間において、百代の
遺恨
(
いこん
)
を結晶したる無数の
紀念
(
きねん
)
を周囲の壁上に認むるであろう。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
啻
(
たゞ
)
に
本國
(
ほんごく
)
の
大祭日
(
たいさいじつ
)
ばかりではない、
吾等
(
われら
)
の
爲
(
ため
)
には、
終世
(
しうせい
)
の
紀念
(
きねん
)
ともなる
可
(
べ
)
き、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
首尾
(
しゆび
)
よく
竣成
(
しゆんせい
)
して、
初
(
はじ
)
めて
海
(
うみ
)
に
浮
(
うか
)
び
出
(
で
)
る
當日
(
たうじつ
)
であれば、
其
(
その
)
目出度
(
めでた
)
さも
亦
(
ま
)
た
格別
(
かくべつ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私
(
わたくし
)
はこちらの
世界
(
せかい
)
へ
来
(
き
)
て
居
(
お
)
りながら、ただの一
度
(
ど
)
もまだ
竜神
(
りゅうじん
)
さんの
御本体
(
ごほんたい
)
を
拝
(
おが
)
ましていただいたことがない。
今日
(
きょう
)
はあなたを
訪
(
おとず
)
れた
紀念
(
きねん
)
に、
是非
(
ぜひ
)
こちらの
竜神
(
りゅうじん
)
さまにお
目通
(
めどお
)
りをしたい。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
両眼
(
りょうがん
)
に
涙
(
なみだ
)
を一ぱい
溜
(
た
)
めて、
赤心
(
まごころ
)
こめて
渡
(
わた
)
された
紀念
(
きねん
)
の
懐剣
(
かいけん
)
——それは
刀身
(
なかみ
)
といい、
又
(
また
)
装具
(
つくり
)
といい、まことに
申分
(
もうしぶん
)
のない、
立派
(
りっぱ
)
なものでございましたが、しかし
私
(
わたくし
)
に
取
(
と
)
りましては、
懐剣
(
かいけん
)
そのものよりも
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
紀
常用漢字
小5
部首:⽷
9画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“紀念”で始まる語句
紀念塔
紀念軍艦
紀念分
紀念金