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毛色
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けいろ
ふりがな文庫
“
毛色
(
けいろ
)” の例文
もとは、きれいな
毛色
(
けいろ
)
であったのが、このごろは、どこへでも
入
(
はい
)
るので
汚
(
よご
)
れて、まことにみすぼらしい
姿
(
すがた
)
となってしまいました。
ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
私
(
わたし
)
の
坊
(
ばう
)
やはね、
蹄
(
ひづめ
)
が二つに
割
(
わ
)
れてゐて、
毛色
(
けいろ
)
はぶちで
尻
(
し
)
つぽもちやんとついてゐて、
私
(
わたし
)
を
呼
(
よ
)
ぶときは、もう/\つて
可愛
(
かあい
)
い
聲
(
こゑ
)
で
呼
(
よ
)
びますよ。」
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
これと處を同じうせるものとともに昇りつゝありき、されば時の宜きと
季
(
き
)
の麗しきとは
毛色
(
けいろ
)
華
(
はな
)
やかなるこの獸にむかひ
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
はじめから、
形
(
かたち
)
と
云
(
い
)
ひ、
毛色
(
けいろ
)
と
云
(
い
)
ひ、
剩
(
あまつさ
)
へ
其
(
それ
)
が、
井戸川
(
ゐどがは
)
の
橋
(
はし
)
の
欄干
(
らんかん
)
で、
顏洗
(
かほあら
)
ひを
遣
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
た
猫
(
ねこ
)
と
同一
(
おなじ
)
ことで、
續
(
つゞ
)
いては、お
春
(
はる
)
の
可愛
(
かはい
)
がつた
黒
(
くろ
)
にも
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殿様
(
とのさま
)
はまた、
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
た二
匹
(
ひき
)
の
馬
(
うま
)
をごらんになりますと、
大
(
おお
)
きさから
毛色
(
けいろ
)
まで、
瓜
(
うり
)
二つといってもいいほどよく
似
(
に
)
た
馬
(
うま
)
で、
同
(
おな
)
じような
元気
(
げんき
)
ではねていました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
毛色
(
けいろ
)
のちがう名も知らぬひとがはいりこみ、当の持主の家族は、しがない間借りか借家で、不自由しながらゴタゴタしているのは、戦争に負けたせいだと思っても
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
標本
(
みほん
)
として
私
(
わたくし
)
はそれ
等
(
ら
)
の
中
(
なか
)
で
少
(
すこ
)
し
毛色
(
けいろ
)
の
異
(
かわ
)
ったものの
人相書
(
にんそうがき
)
を
申上
(
もうしあ
)
げて
置
(
お
)
くことにいたしましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
夜
(
よる
)
なんかでも、あなたは
毛色
(
けいろ
)
がお
黒
(
くろ
)
いから
鼻
(
はな
)
の
頭
(
あたま
)
へ
御飯粒
(
ごはんつぶ
)
をくつつけて
口
(
くち
)
をあいてゐれば
鼠
(
ねづ
)
さんは
黒
(
くろ
)
い
所
(
ところ
)
に
白
(
しろ
)
いものがあるので
喜
(
よろ
)
こんで
食
(
た
)
べに
来
(
く
)
ると
食
(
た
)
べられるつていふぢやございませんか。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
しかるに、あるとき、
遠
(
とお
)
い
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
から
渡
(
わた
)
ってきたという、
赤
(
あか
)
と
緑
(
みどり
)
と
青
(
あお
)
の
毛色
(
けいろ
)
をした、
珍
(
めずら
)
しい
鳥
(
とり
)
を
献上
(
けんじょう
)
したものがありました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
飼犬
(
かひいぬ
)
ではないらしいが、
毛色
(
けいろ
)
の
好
(
い
)
い、
耳
(
みゝ
)
の
垂
(
た
)
れた、すらつとしたのが、のつそり、うしろについてたが、
皆
(
みんな
)
で、がや/\いつて、
迷兒
(
まひご
)
にかゝりあつて、うつかりしてる
隙
(
ひま
)
に
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして、
鳴
(
な
)
いている
鳥
(
とり
)
をつくづく
見
(
み
)
ると、
姿
(
すがた
)
といい、
大
(
おお
)
きさといい、また、その
毛色
(
けいろ
)
といい、あんまり
自分
(
じぶん
)
たちとはちがっていなかったのです。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
夕暮
(
ゆうぐ
)
れ
方
(
がた
)
の
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされて、いっそう
鮮
(
あざや
)
かに
赤
(
あか
)
い
毛色
(
けいろ
)
の
見
(
み
)
える、
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
でありました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
兄
(
あに
)
はそれに
耳
(
みみ
)
をかたむけないで、むりにペスを
寒
(
さむ
)
いやみの
中
(
なか
)
へおいだしました。
赤
(
あか
)
と
白
(
しろ
)
の
敏感
(
びんかん
)
な
毛色
(
けいろ
)
の
動物
(
どうぶつ
)
は、しばらく、なにを
考
(
かんが
)
えるか、
吹雪
(
ふぶき
)
の
中
(
なか
)
でふるえてみえました。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほんとうに、
寒
(
さむ
)
い、さびしい
日
(
ひ
)
だな。こんな
日
(
ひ
)
には、
小鳥
(
ことり
)
どもも、
目
(
め
)
につかない。こいつは
見
(
み
)
たところは、きれいだが、
毛色
(
けいろ
)
ばかりで
肉
(
にく
)
がまずいので、あまり
俺
(
おれ
)
は、
好
(
す
)
きでない。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、その
毛色
(
けいろ
)
といい、ようすといい、まったく
同
(
おな
)
じ
鳥
(
とり
)
でありましたので
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白
(
しろ
)
いのや、
黒
(
くろ
)
いのや、なかには、
毛色
(
けいろ
)
の
変
(
か
)
わった
珍
(
めずら
)
しいのやらがおって、それを
大事
(
だいじ
)
にして、
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
のように、めんどうを
見
(
み
)
てやっていましたが、
隣
(
となり
)
のおじいさんが、
毎朝
(
まいあさ
)
、
大
(
おお
)
きなせきをして
うさぎと二人のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
旅
(
たび
)
からきた
小鳥
(
ことり
)
は、このあたりにいる
小鳥
(
ことり
)
とはくらべられないほど
美
(
うつく
)
しゅうございました。
赤
(
あか
)
に、
焦
(
こ
)
げ
茶
(
ちゃ
)
に、
紫
(
むらさき
)
に、
白
(
しろ
)
に、いろいろの
毛色
(
けいろ
)
の
変
(
か
)
わった
着物
(
きもの
)
を
被
(
き
)
ていました。そして、おしゃべりでした。
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“毛”で始まる語句
毛
毛氈
毛布
毛脛
毛頭
毛唐
毛皮
毛繻子
毛孔
毛利