正二しょうじ)” の例文
正二しょうじ、きょうは日曜日にちようびだろう。おかあさんをゆっくりかしておいてあげな。おとをたてると、おかあさんが、をおさましになるよ。」
お母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
故関根正二しょうじ氏の「信仰の悲み」でも、今の変り種の絵とはどうもちがった腹の底から来る熱が籠っていると思われる。
二科展院展急行瞥見 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「しかたがないから、四がつまでとうか、それともおねえさんがきたらたのんでみようか。」と、正二しょうじくんは、いろいろかんがえたのでした。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正二しょうじくんは時計とけいがほしかったので、これまでいくたびもおとうさんや、おかあさんに、ってくださいとたのんだけれども、そのたびに
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつもはやきてくださるのだから、きょうは、おかあさんをゆっくりかしてあげなければならぬと、正二しょうじにもおもわれたのでした。
お母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
とくちゃんは、おかあさんのエプロンをってさきにいってっていると、正二しょうじは、自分じぶんきゅうごしらえの般若面はんにゃめんってやってきました。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある正二しょうじは、雑誌ざっしにのっているおはなしんでいるうちに、おやと、びっくりしました。なぜなら、それには、こういてありました。
兄と魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさんは、上機嫌じょうきげんでありました。正二しょうじも、おじいさんにそういわれると、ハーモニカをってもらったよりもうれしかったのでした。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
清吉せいきち正二しょうじは、学校がっこうかえりに、乾物屋かんぶつやまえとおると、おじさんが、みせにすわっていました。二人ふたりは、はいってそばへこしかけました。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おい、きみ。」と、おまわりさんは、うしろから、二人ふたりめました。新吉しんきち正二しょうじも、びっくりして、おまわりさんのほう見返みかえりました。
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
とくちゃんは、れたってきて、正二しょうじあたまへのせました。それから、うりのちょうちんに、をつけて、ぶらさげました。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これをくと、正二しょうじは、一時間じかんたされるのは、かえって小僧こぞうさんをくるしめることだから、(とうかな。)とかんがえました。
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やったな。」と、正二しょうじあたまをおさえて、すぐに新吉しんきちあといかけました。おまわりさんは、おおきなはらかかえるようにして
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
自転車屋じてんしゃやのおじさんが、こんど田舎いなかかえることになりました。清吉せいきちや、正二しょうじにとって、したしみのふかいおじさんだったのです。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正二しょうじくんは、みんなが上着うわぎのそでをちょっとまくって時計とけいるときのようすが、についていてうらやましくなりました。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正二しょうじは、なつのころ、にいさんとかわへいっしょにいって、とってきたちいさなさかなを、すいれんのはいっている、おおきなはちなかれて、っていました。
兄と魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なにか、正二しょうじのほしいものをってやれば、いうことをきくかもしれない。」と、おとうさんは、おっしゃいました。
僕がかわいがるから (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、正二しょうじくんは、熱心ねっしんにへやのすみずみまでさがしたのでありました。しかし、やはりつかりませんでした。
小さなねじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分じぶんべるぶんを、ちっとけてやればいいのだろう。」と、正二しょうじは、ぼうつちうえげて、いぬげました。
野菊の花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
せいちゃん、ぼくいまきたばかりなのさ。あのさくらしたに、いぬててあるよ。」と、正二しょうじはこのとき、とりんでいくほうしながら、いいました。
野菊の花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いつ、ゆうちゃんの叔父おじさんは、してくるんだろうな。」と、正二しょうじも、清吉せいきちも、まっているいえまえとおるたびに、きながらおもいました。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねじ、ねじ、つかれよ。」と、正二しょうじくんはまた、さがしていました。もし、このとき、ねじがつかったら、みんなは、どんなにかよろこんだでしょう。
小さなねじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どこへいったろう。おかしいな。」と、正二しょうじくんは、いくらさがしてもつからないねじを不思議ふしぎがりました。
小さなねじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
にいさんとおなじだろう、このひとにいさんのしたことをっているのかなあ。」と、正二しょうじは、あたまをかしげました。
兄と魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「しかし、よかったね。洋服屋ようふくやのおじさんがちょうどとおりかかって、ねずみがこまっているのだからといって、つれていってくれたので。」と、正二しょうじは、いいました。
野菊の花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
賢吉けんきちと、としと、正二しょうじは、いきをせいて、学校がっこうからかえりにさかのぼってくると
青葉の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、としも、正二しょうじも、むら子供こどもたちは、学校がっこうかえりに、みずをくんで、さくらにかけてやるのを日課にっかとしたのです。どうでしょう。は、ふたたびむかし元気げんきをとりもどしました。
青葉の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それに、はんたいしたのは、もとよりおばあさんでした。つぎには、この茶屋ちゃややすんで、はなをながめたり、すずんだりしたむらひとたちです。それから、賢吉けんきちや、としや、正二しょうじなどの子供こどもたちでした。
青葉の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)