けん)” の例文
新字:
士卒しそついまかず、百せいしんぜず。ひとにしてけんかろし。ねがはくはきみ寵臣ちようしんくにたつとところもつぐんかんせしめば、すなはならん
ところがれは、町奉行まちぶぎやうといふおも役目やくめうけたまはつて、おほくの人々ひと/″\生殺與奪せいさつよだつけんを、ほそたなそこにぎるやうになるとたちまち一てんして、れの思想しさう
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
つまたる不貞腐ふてくされをいふてむとおもふか、土方どかたをせうがくるまかうが亭主ていしゆ亭主ていしゆけんがある、らぬやつうちにはかぬ、何處どこへなりともてゆけ、てゆけ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
〔譯〕生物は皆死をおそる。人は其れいなり、當に死を畏るゝの中より死を畏れざるの理を揀出けんしゆつすべし。吾れ思ふ、我が身は天物なり。死生のけんは天に在り、當に之を順受じゆんじゆすべし。
はゞせま黒繻子くろじゆすらしいおびひくめにめて、むね眞直まつすぐにてて、おとがひ俛向うつむいて、額越ひたひごしに、ツンとしたけんのあるはなけて、ちやうど、わたしひだり脇腹わきばらのあたりにすわつて、あからめもしないとつたふう
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ゆゑいはく、これ大人たいじんろんずればすなはもつおのれ(七二)かんすとせられ、これ(七三)細人さいじんろんずればすなはもつて((己ノ))けん(七四)ひさぐとせられ
おさへて之をげ、げきして之をすゝましむるは、教のけんにして而てへんなり。教も亦じゆつ多し。
(六四)君子くんしをはりてしようせられざるをにくむ。(六五)賈子かしいはく、『(六六)貪夫たんぷざいじゆんし、(六七)烈士れつしじゆんし、(六八)夸者くわしやけんし、衆庶しうしよ(六九)せいたのむ』
今や時勢一ぺんして舊規きうき墨守ぼくしゆす可らず、宜しく政けんを王室に還し、以て萬國竝立へいりつ基礎きそを建つべし。其れ則ち當今の急務きふむにして、而て容堂の至願しぐわんなり。ばく下のけんなる、必之をさつするあらんと。