本當ほんとう)” の例文
新字:本当
元來がんらいうま日本につぽん石器時代せつきじだい貝塚かひづかからそのほねされるので、ふるくから日本につぽんにゐたことがわかりますが、しかし本當ほんとう乘馬じようば使つかうま
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
本當ほんとう身體からだいとはねばいけませぬぞえ、此前このまへ原田はらだといふ勉強べんきようものがぱりまへとほけてもれても紙魚しみのやうで、あそびにもかなければ、寄席よせ一つかうでもなしに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つまりやまたかいばかりがたつといのではなく、しげつてゐるので本當ほんとうたつといのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
じつにこの地震計ぢしんけい發明はつめいは、それまできはめて幼稚ようちであつた地震學ぢしんがく本當ほんとう學問がくもん進歩しんぽしたもとゐであるので、たんこの一點いつてんからみても、地震學ぢしんがく日本につぽんおいひらけたといつても差支さしつかへないくらゐである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
その本當ほんとう人間にんげんのつけられる一番いちばんふるほねは、ドイツのハイデルベルグの附近ふきん發見はつけんされました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
なに此騷このさわぎのなか好惡よしあしものらうか、おりおりとひながらさきつて砂糖さとうつぼ引寄ひきよすれば、ッかちの母親はゝおやおどろいたかほをして、おまへさんは本當ほんとう商人あきんど出來できなさる
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また本當ほんとうの『どるめん』といふほど簡單かんたんなものは、日本につぽんではほとんど見當みあたりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
むゝ美登利みどりさんはないまさきれのうちまへとほつて揚屋町あげやまち刎橋はねばしから這入はいつてゆつた、本當ほんとうしやうさん大變たいへんだぜ、今日けふはね、かみういふふうにこんな島田しまだつてと、へんてこなつきをして
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぼく鼻緒はなをつて仕舞しまつてようかとおもつてる、本當ほんとうよわつてるのだ、と信如しんによ意久地いくぢなきことへば、左樣そうだらうおまへ鼻緒はなをたちッこはい、いやれの下駄げたはいゆきねへ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
本當ほんとう女房にようぼうもちにつては仕方しかたがないねとみせむかつてしきいをまたぎながら一人言ひとりごとをいへば、たかちやん大分だいぶ御述懷ごじつくわいだね、なにもそんなにあんじるにもおよぶまい燒棒杌やけぼつくいなにとやら、またよりのもどこともあるよ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)