しん)” の例文
新字:
(四三)しんへいは、もと(四四)悍勇かんゆうにしてせいかろんじ、せいがうしてけふす。たたかもの(四五)其勢そのいきほひつてこれ利導りだうす。
しん少主せうしゆとき婦人ふじんあり。容色ようしよく艷麗えんれい一代いちだいしかしておびしたむなしくりやうあしともにもゝよりなし。常人じやうじんことなるなかりき。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しんの文公は謀略を好んで正道によらなかった人であり、斉の桓公かんこうは正道によって謀略を用いなかった人である。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
才人の官、しんの武帝にはじまり、宋時に至つてなほ之を沿用す。然れども才子を才人と称しても差支へなきは勿論なり。辞源にも「有才之人曰才人。猶言才子なほさいしといふ
念仁波念遠入礼帖 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
周のかなへの文字や、秦漢六朝の金石の文字にあつたことはいふまでもなく、しんの王羲之この方の一字一字に神経のゆきとどいた、繊細な味はひのある書を
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)
司馬穰苴しばじやうしよ田完でんくわん(一)苗裔べうえいなりせい景公けいこうときしん(二)けんち、しかうしてえん(三)河上かじやうをかし、せい敗績はいせきせり。景公けいこうこれうれふ。
しん石崇せきそうあざな季倫きりんふ。季倫きりんちゝ石苞せきはうくらゐすで司徒しとにして、せんとするとき遺産ゐさんわかちて諸子しよしあたふ。たゞ石崇せきそうには一物いちもつをのこさずしてふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
孟公綽もうこうしゃくは、たといしんちょう家や家のような大家であっても、その家老になったらりっぱなものだろう。しかし、とうせつのような小国でも、その大夫にはなれない人物だ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
景公けいこう穰苴じやうしよしてとも兵事へいじかたり、おほいこれよろこび、もつ將軍しやうぐんし、へいひきゐてえんしんふせがしむ。穰苴じやうしよいは
いはく、しん石崇せきそうずや、かれ庶子しよしにして狐腋雉頭こえきちとうかはごろもあり。いはんわれ太魏たいぎ王家わうかと。また迎風館げいふうくわんおこす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、この事があってから間もなく、しんの国の趙簡子ちょうかんしが、孔子を迎えるために、わざわざ衞の国に使者を遣わした時、彼は国境まで孔子を見送って、一語でも多くその教えをうけることにつとめた。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
ここおい闔廬かふろ孫子そんしへいもちふるをり、つひもつしやうす。西にし彊楚きやうそやぶつて(一三)えいり、きたせいしんおどし、諸矦しよこうあらはす。孫子そんしあづかつてちからり。
三日みつかにしてのちへいろくす。病者びやうしやみなかんことをもとめ、あらそふるつて、でてこれめにたたかひおもむけり。しんこれき、めにり、えんこれき、みづわたつてく。
えうへいつよくし(一〇六)馳説ちぜい(一〇七)從横しようくわうものやぶるにるなり。ここおいみなみは百ゑつたひらげ、きた陳蔡ちんさいあは(一〇八)しんしりぞけ、西にししんつ。諸矦しよこうつよきをうれふ。