大體だいたい)” の例文
新字:大体
ぱう貿易外ぼうえきぐわい受取超過額うけとりてうくわがく毎年まいとしおく六七千萬圓まんゑんあるから大體だいたいおい昨年さくねん海外支拂勘定かいぐわいしはらひかんぢやう受取勘定うけとりかんぢやうつぐなることとなつたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
また石器せつきかたち大體だいたいまへ時代じだいよりは小形こがたのものがおほく、しかも石器せつき使つかみちによつて種々しゆ/″\ことなつたかたちのものがわかれて發達はつたつしてました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
このほかたのしみのうたはありますが、としわかいあなたがたにはわかりにくいものははぶきました。これらのうたならば、あなたがたにも大體だいたいわかりませう。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
たゞ地震ぢしんおこようすなは地震ぢしんはいかなる場所ばしよおいてどんな作用さようおこるかの大體だいたい觀念かんねんるため、地球ちきゆう表面ひようめんちか部分ぶぶん構造こうぞうべさしてもらひたい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
以上いじやうごどく、大體だいたい調査てうさんだのであるが、なほこまかに、小石こいしや、どろさらしてたら、玉類たまるゐ金環類きんくわんるゐ發見はつけんもあるのだらうが、それは坪井博士つぼゐはかせられてからにして
以上いじやう大體だいたい化物ばけもの概論がいろんべたのであるが、これ分類ぶんるゐしてるとどうなるか。これはなはだ六ヶしい問題もんだいであつて、見方みかたによりおの/\ことなわけである。差當さしあた種類しゆるゐうへからの分類ぶんるゐべると
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
またながあひだいし時代じだいのこされてゐたのもありますが、とにかくこのみつつの時代じだいうごかたは、大體だいたい人類文化じんるいぶんか順序じゆんじよしめすものといつてもよろしい。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
自分じぶん觀測所かんそくじよとの間隔かんかく一二里以内いちにりいないであるならば、兩方りようほう時刻じこくならび時間じかんとも大體だいたいおなあたひるべきはずである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
枕詞まくらことばは、もと意味いみのわかるのもあり、わからないのもありますが、わかるのは、大體だいたいに、あたらしいものゝようです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こゝへもわたしきましたが、出來できまへのものより、すこおとるようでありますが、大體だいたいにおいておな調子ちようしであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
大體だいたい太平洋沿岸地方たいへいようえんがんちほう火山かざんれつもつ連絡れんらくつてゐるので、わがくに火山列かざんれつも、千島ちしま、アレウト群島ぐんとうてアメリカの火山列かざんれつにつながつてゐるのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それはともかくとして、このうたは、あなたがたがおみになつても、大體だいたいわかるほど、意味いみがよくつうじます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
大陸たいりくしゆとして花崗岩質かこうがんしつのもので出來できてゐて、大體だいたい十里じゆうり程度ていどふかさをつてゐるようである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)