不遜魯山人、未だに人を馬鹿にしよると翁をしてまたしても激怒さすことになるやも知れないが、私は行き届かないながらも
素人製陶本窯を築くべからず:――製陶上についてかつて前山久吉さんを激怒せしめた私のあやまち―― (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
しかし、きょう自分が曾根少佐に対して言った言葉の中には、世間の常識から考えて、たしかに不遜なものがあったようだ。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
これは幕府の専横と外国公使らの不遜とを憤り一方に王室の衰微を嘆く至情からほとばしり出たことは明らかであるが
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
右門捕物帖:28 お蘭しごきの秘密 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
だが、自分はそのような不遜なことはしない。ただ一つの世代には二人のカフカはいないのだ、といっている。そして、カフカの方法についてこう述べている。
「世界文学大系58 カフカ」解説 (新字新仮名) / 原田義人(著)
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画―― (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は事実は事実として、そこから鴎外に対する見方をこの頃変えて来たのである。人はそれを聞いたなら不遜だといって非難するであろう。しかしそれをも意に介せない。
夢は呼び交す:――黙子覚書―― (新字新仮名) / 蒲原有明(著)
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻―― (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それにまた、自分のこの不遜なやり口を、どうして説明したらよいであろう?
カラマゾフの兄弟:01 上 (新字新仮名) / フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日世の有様を見るにあるいは傲慢不遜にして人に厭わるる者あり、あるいは人に勝つことを欲して人に厭わるる者あり、あるいは人に多を求めて人に厭わるる者あり
頭からこちらを不浄役人扱いしかねまじい不遜な節々がじゅうぶんにうかがわれました。
右門捕物帖:19 袈裟切り太夫 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弟妹たちは、それゆえ此の長兄を少しく、なめているようなふうがあるけれども、それは弟妹たちの不遜な悪徳であって、長兄には長兄としての無類のよさもあるのである。嘘を、つかない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不遜な言は吐くが、張松の奇才は実に測り知れない。どうか寛大なご処置を垂れてください。私の身に代えてもと嘆願した。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれほど私が忠告しておいたのに、私があなたに寄せた同情はだいなしです。あんな不遜な言を吐かれたら孫将軍でなくても怒るにきまっています」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)