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陽気
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ようき
ふりがな文庫
“
陽気
(
ようき
)” の例文
旧字:
陽氣
『あなた
方
(
がた
)
の
中
(
なか
)
にも、
人間
(
にんげん
)
が
好
(
す
)
きなものと
嫌
(
きら
)
いなもの、
又
(
また
)
性質
(
せいしつ
)
のさびしいものと
陽気
(
ようき
)
なものと、いろいろ
相違
(
そうい
)
があるでしょうね?』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
踊
(
おど
)
りも
変
(
か
)
わっていれば、また、マンドリンの
音
(
ね
)
も、さびしいうちになんともいえない
陽気
(
ようき
)
なところがある
不思議
(
ふしぎ
)
な
音
(
ね
)
でした。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うしろにのった仕立屋さんは、まことにごきげんで、
陽気
(
ようき
)
なものでした。木をかつぐのなんか、まるで子どものあそびだとでもいうように
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
みんなは、ゴットランド島で、月曜日の午後を
楽
(
たの
)
しくのどかにすごしました。いまは
陽気
(
ようき
)
もすっかり春らしく、あたたかくなっていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
もう
陽気
(
ようき
)
も
暖
(
あたた
)
かで、空はまっさおに
晴
(
は
)
れわたり、
太陽
(
たいよう
)
は高いところから、ぽかぽかと暖かな光りをきらめかせていましたが、わたしの心は、まっ
暗
(
くら
)
でした。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
▼ もっと見る
七草なずな、
唐土
(
とうど
)
の鳥が——の唄に合わせて、とことん! とことん! と
俎板
(
まないた
)
を叩く音が、吉例により、立ち並ぶ家々のなかから、
節
(
ふし
)
面白く
陽気
(
ようき
)
に聞えて来ていた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
林のはずれを右へまがって、大通りへつづく
横町
(
よこちょう
)
まできたとき、
陽気
(
ようき
)
な
楽隊
(
がくたい
)
の
曲
(
きょく
)
が流れてきた。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
しかし
彼
(
かれ
)
をして
露西亜
(
ロシヤ
)
に
住
(
すま
)
わしめたならば、
彼
(
かれ
)
必
(
かなら
)
ず十二
月
(
がつ
)
所
(
どころ
)
ではない、三
月
(
がつ
)
の
陽気
(
ようき
)
に
成
(
な
)
っても、
室
(
へや
)
の
内
(
うち
)
に
籠
(
こも
)
っていたがるでしょう。
寒気
(
かんき
)
の
為
(
ため
)
に
体
(
からだ
)
も
何
(
なに
)
も
屈曲
(
まが
)
ってしまうでしょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
長安の
奇計
(
きけい
)
が、ひそかに、耳から耳へ
伝
(
つた
)
えられて、どッと、はやしたものだろう。あっちでもこっちでも、ドカドカと
篝火
(
かがり
)
をもやして、
急
(
きゅう
)
に、
徳川方
(
とくがわがた
)
の空気が
陽気
(
ようき
)
になりだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ですから学校に居る間は大学生の中にもこんなふざけ方をして喜んでいる無邪気な奴が居るかと思われるように
陽気
(
ようき
)
に振舞っていましたが学校がすんでから電車を東中野駅で捨てて
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
が、それにも
関
(
かかわ
)
らず妙に
陽気
(
ようき
)
にはなれなかった。保吉の書斎の机の上には、読みかけたロシュフウコオの語録がある。——保吉は月明りを
履
(
ふ
)
みながら、いつかそんな事を考えていた。
魚河岸
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「ああ、なんという
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
にふさわしい、
陽気
(
ようき
)
な、ほがらかな
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
だろう……。」と、ほかのつばめはいいました。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あたたかな
陽気
(
ようき
)
と、もえだした芽や花が、人びとを庭や道にさそいだしました。いく人かが集まりますと、きまって、そこでは
遊戯
(
ゆうぎ
)
がはじまりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「おい、クマ
公
(
こう
)
、いやにきげんのわるい顔をしてるじゃないか。いつもの
陽気
(
ようき
)
な
調子
(
ちょうし
)
はどこへやっちゃった。」
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お
顔
(
かお
)
はどちらかといえば
円顔
(
まるがお
)
、
見
(
み
)
るからに
大
(
たい
)
そうお
陽気
(
ようき
)
で、お
召物
(
めしもの
)
などはいつも
思
(
おも
)
い
切
(
き
)
った
華美造
(
はでつく
)
り、
丁度
(
ちょうど
)
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
が一
時
(
じ
)
にぱっと
咲
(
さ
)
き
出
(
い
)
でたというような
趣
(
おもむき
)
がございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ひとくちにそれをいえば、「
陽気
(
ようき
)
」というものである。いかなる
艱苦
(
かんく
)
や悪戦のなかでも、その「陽気」なものと、全軍一家族といったような和気の
藹々
(
あいあい
)
と
醸
(
かも
)
されていることだった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
心
(
こころ
)
を
愉快
(
ゆかい
)
にする、たとえば、いままで
沈
(
しず
)
んでいたものが、その
音
(
ね
)
を
聞
(
き
)
くと、
陽気
(
ようき
)
になるということは、たしかに、いままでの
音楽
(
おんがく
)
とは、
反対
(
はんたい
)
のことでした。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
仕立屋さんはくつはやぶれ、足はまめだらけでしたから、つえを手にもって、むじゃきな
兵隊
(
へいたい
)
さんたちが
陽気
(
ようき
)
にさわいでいる〈ちょい
待
(
ま
)
ち
屋
(
や
)
〉へいきました。
天国へいった仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
だから、そのころは、
母屋
(
おもや
)
をみても、牛小屋をみても、みんな
陽気
(
ようき
)
で、よろこびにみちあふれていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
これに
反
(
はん
)
して
玉依姫系統
(
たまよりひめけいとう
)
の
方
(
かた
)
は
至
(
いた
)
って
陽気
(
ようき
)
で、
進
(
すす
)
んで
人中
(
ひとなか
)
にも
出
(
で
)
かけてまいります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おじいさんは、たいそう
喜
(
よろこ
)
びました。その
後
(
のち
)
のこと、
夜
(
よる
)
、この
大工
(
だいく
)
の
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
りますと、
大工
(
だいく
)
は
家
(
いえ
)
にいて、
女房
(
にょうぼう
)
の
話
(
はな
)
し
声
(
ごえ
)
もすれば、なんとなく
陽気
(
ようき
)
でありました。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
生暖
(
なまあたた
)
かな
陽気
(
ようき
)
じゃ、たらは
腐
(
くさ
)
ってしまうだろう。うんとまけてゆけば
買
(
か
)
ってもいい。」
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、いま
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しても
陽気
(
ようき
)
な、おもしろいことばかりが
目
(
め
)
に
浮
(
う
)
かんでくるのです。
みつばちのきた日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
人
(
にん
)
は、
自分
(
じぶん
)
たちが
食
(
た
)
べる
前
(
まえ
)
に、
小
(
こ
)
ねこにご
飯
(
はん
)
を
造
(
つく
)
ってやりました。こんなふうに、
小
(
こ
)
ねこがこの
家
(
うち
)
へきてから、にわかに、
家内
(
かない
)
じゅうが
陽気
(
ようき
)
になって、はや
幾日
(
いくにち
)
か
過
(
す
)
ぎたのであります。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陽
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“陽気”で始まる語句
陽気な船乗り