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告
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つげ
ふりがな文庫
“
告
(
つげ
)” の例文
得ず然らば途中の御用心こそ
專要
(
せんえう
)
なれど心付るを平兵衞は
承知
(
しようち
)
せりと
暇
(
いとま
)
を
告
(
つげ
)
て立出れば早日は山の
端
(
は
)
に
傾
(
かた
)
ぶき
稍
(
やゝ
)
暮
(
くれ
)
なんとするに道を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時に
悪霊
(
あくれい
)
余に
告
(
つげ
)
ていわく、「汝祈祷の熱心を以て不治の病者を救いし例を知らざるか、汝の祈祷の聴かれざりしは汝の熱心足らざりしが故なり」
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
また一事を行うにも先祖へ
告
(
つげ
)
奉
(
たてまつ
)
りて後行うようにすべし。
左
(
さ
)
すれば自然邪事なく、する事なす事みな道理に叶いてその家
自
(
おのずか
)
ら繁昌するものなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
おつぎは多少羨しさうな樣子はありながら、何時もの通りにこにこして、三田のお給仕をしながら
告
(
つげ
)
るのであつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
今より後われ
爾曹
(
なんじら
)
を
僕
(
しもべ
)
と
称
(
いわ
)
ず。そは僕は其の主の
行
(
なす
)
ことを知らざれば也。我さきに爾曹を友と呼べり。我爾曹に我が父より聞きし所のことを尽く
告
(
つげ
)
しに
縁
(
よ
)
る。
イエスキリストの友誼
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
アテナ女神の社に眠って金の
韁
(
たづな
)
を授かり、その
告
(
つげ
)
に由って飛馬の父ポセイドンに
牲
(
いけにえ
)
を献じ、その助力でかの馬泉水を飲みに来たところを捉え騎りて鵺を
殪
(
たお
)
し
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
犬はこのお
告
(
つげ
)
に力を得て、さらば諸国の霊場を巡礼して、一は、自分が喰い殺したる姨の菩提を
弔
(
とむら
)
い、一は、人間に生れたいという未来の大願を
成就
(
じょうじゅ
)
したい、と思うて
犬
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
ですから気の利いた先達がいるとその講中はなかなか繁昌するそうです。中座は物を言わない場合の方が多いようですが、中にはおごそかな句調で神意を
告
(
つげ
)
るものもある。
木曾御岳の話
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
因
(
よつ
)
て
其駁雑
(
そのはくざつ
)
を
刪
(
けづ
)
り、
校訂
(
かうてい
)
清書
(
せいしよ
)
し、
図
(
づ
)
は
豚児
(
とんじ
)
京水に
画
(
ゑがゝ
)
しめしもの三巻、
書賈
(
しよか
)
の
請
(
こひ
)
に
応
(
おう
)
じ老人に
告
(
つげ
)
て
梓
(
し
)
を
許
(
ゆる
)
し
以
(
もつて
)
世
(
よ
)
に
布
(
しき
)
しに、
発販
(
はつはん
)
一挙
(
いつきよ
)
して七百
余部
(
よぶ
)
を
鬻
(
ひさげ
)
り。
是
(
これ
)
に
依
(
より
)
て
書肆
(
しよし
)
後編
(
こうへん
)
を
乞
(
こ
)
ふ。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
困
(
こう
)
じ果ててうかうか日を送ると、昨夜又々
摩訶毘盧遮那仏
(
まかころしゃなぶつ
)
夢枕に現じてのお
告
(
つげ
)
に、大伝馬町の佐久間勘解由の
許
(
もと
)
をなぜ訪ねて参らぬのじゃ、怠慢至極——と
以
(
もっ
)
ての外の御叱りじゃ
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
因
(
よつ
)
て
其駁雑
(
そのはくざつ
)
を
刪
(
けづ
)
り、
校訂
(
かうてい
)
清書
(
せいしよ
)
し、
図
(
づ
)
は
豚児
(
とんじ
)
京水に
画
(
ゑがゝ
)
しめしもの三巻、
書賈
(
しよか
)
の
請
(
こひ
)
に
応
(
おう
)
じ老人に
告
(
つげ
)
て
梓
(
し
)
を
許
(
ゆる
)
し
以
(
もつて
)
世
(
よ
)
に
布
(
しき
)
しに、
発販
(
はつはん
)
一挙
(
いつきよ
)
して七百
余部
(
よぶ
)
を
鬻
(
ひさげ
)
り。
是
(
これ
)
に
依
(
より
)
て
書肆
(
しよし
)
後編
(
こうへん
)
を
乞
(
こ
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これを持って熊か
猪
(
しゝ
)
かは知らぬが殺して出よという、神様のお
告
(
つげ
)
か知らん、あゝ有難し有難し、いや
併
(
しか
)
し此の穴の深さは
何
(
ど
)
のくらいあるか知れぬ、
殊
(
こと
)
に
獣
(
けもの
)
も沢山いる様子ではあり
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ロミオ
頼
(
たの
)
もしらしい
夢
(
ゆめ
)
の
告
(
つげ
)
が
實
(
まこと
)
ならば、やがて
喜
(
よろこ
)
ばしい
消息
(
たより
)
があらう。わが
胸
(
むね
)
の
主
(
ぬし
)
(戀の神)もいと
安靜
(
やすら
)
かに
鎭座
(
ちんざ
)
めされた、されば
例
(
いつ
)
になく
嬉
(
うれ
)
しうて/\、
日
(
ひ
)
がな
一日
(
ひとひ
)
心
(
こゝろ
)
が
浮
(
う
)
かるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一郎が夢のお
告
(
つげ
)
を受けて石切場に行ったら、巻物が高岩の蔭に置いてあったんだとか、その時がちょうど
日暮狭暗
(
ひぐれさぐれ
)
の
逢魔
(
おうま
)
が
時
(
とき
)
だったとか云ってね……又、そんな迷信を担がない連中は
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
おやそうと急にすゝまぬ
顔色
(
かおつき
)
、それでもお馴染だと思ってさと婢が云えば、儂はあの方だと思って、無理に幹事さんに頼んで貰って来たの、どんな方と尋ねるにこう/\と
告
(
つげ
)
る婢の詞が
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
母にて
候
(
そうろ
)
ふ者子無きことを悲み、此十王堂に一七日
籠
(
こも
)
り、満ずる
暁
(
あかつき
)
に霊夢の
告
(
つげ
)
あり、懐胎して十八月にしてそれがし誕生せしに、
骨柄
(
こつがら
)
たくましく面の色赤く、向ふ歯あつて髪はかぶろなり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして
確
(
たしか
)
に、それが
薬師
(
やくし
)
のお
告
(
つげ
)
であると信じたですね。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
応
(
おう
)
は
駄目
(
だめ
)
であるとのお
告
(
つげ
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
告
(
つげ
)
後藤五左衞門秀盛入道は此時五十五歳にて
先
(
まづ
)
關
(
くわん
)
八州を
志
(
こゝろ
)
ざし再び武者修行にぞ
立出
(
たちいで
)
ける扨又後に殘りし後藤半四郎
秀國
(
ひでくに
)
は丸龜の道場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我に土石を変じて「パン」となすの力あり、億万の空腹たちどころにみたすべし」と、されども聖霊彼に
告
(
つげ
)
ていわく
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
『記』に由って考うるに、この肥長比売は大物主神の子か孫で、この一件すなわち品地別命がかの神の
告
(
つげ
)
により、出雲にかの神を
斎
(
いつ
)
いだ宮へ詣でた時の事たり。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「ところがね、同窓會に出たのも、みんなに袂別を
告
(
つげ
)
るつもりだつたらしい。細君の話によると、此の一週間ばかり、のべつに親類や友達のうちを訪問してゐたさうだ。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
ソクラトスは霊魂不滅について論究しつつ死せり、老牧師ロビンソン医師より危急の報を聞くや彼の友人に
告
(
つげ
)
ていわく「死とはかく平易なるものなるや」と
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
告
(
つげ
)
其日は我が家へ立戻り
覺悟
(
かくご
)
の如く用意なし
頓
(
やが
)
て約束の日になりしかば長庵の來るのを
待
(
まち
)
て彼五十兩を渡しけるに長庵は是を
懷中
(
くわいちう
)
して
彌々
(
いよ/\
)
明後日迄には小夜衣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
◯進んで八節において「もし我ならんには我は必ず神に
告
(
つげ
)
求
(
もと
)
め、わが事を神に任せん」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
告
常用漢字
小5
部首:⼝
7画
“告”を含む語句
密告
報告
告別
広告
告白
忠告
名告
宣告
御告
告口
布告
警告
告訴
告知
告文
諭告
勧告
誣告
春告鳥
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...