“つげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黄楊62.1%
16.1%
柘植14.5%
1.6%
都祁1.6%
告示0.8%
宣告0.8%
0.8%
樿0.8%
津下0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄楊つげの木の二三本にあられのやうなこまかい白い花がいつぱいに咲いてゐるのが、隅の方に貧しくしほらしい裝ひを見せてゐたけれ共
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
時に悪霊あくれい余につげていわく、「汝祈祷の熱心を以て不治の病者を救いし例を知らざるか、汝の祈祷の聴かれざりしは汝の熱心足らざりしが故なり」
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
眺め飽かぬ鈴鹿山脈の溪谷を横斷して汽車が伊賀の國境を踰えると、すぐ柘植つげの驛がある。芭蕉はこの柘植で生まれたといふことである。
伊賀国 (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
『樫づんど 若木のつげもちの森 雪隠椿、門に柚の木』
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
意富おおおみ小子部ちいさこべの連・坂合部の連・火の君・大分おおきたの君・阿蘇あその君・筑紫の三家みやけの連・雀部さざきべの臣・雀部のみやつこ小長谷おはつせの造・都祁つげあたえ伊余いよの國の造・科野しなのの國の造・道の奧の石城いわきの國の造・常道ひたちの仲の國の造・長狹ながさの國の造・伊勢の船木ふなきの直・尾張の丹羽にわの臣・島田の臣等の祖先です。
という夢中の告示つげをうけた青春の遺跡であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天つ御法みのりのおん宣告つげ
茴香 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
五木ごぼくとは、いつつのおもしてふのですが、まだそのほかくりすぎまつかつらけやきなぞがえてます。もみつげえてます。それからとちえてます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そして、本館は水松いちいの刈込垣でめぐらされ、壁廓の四周まわりには、様々の動物の形や頭文字を籬状まがきがたに刈り込んだ、樿つげや糸杉の象徴トピアリー樹が並んでいた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
同じ年の夏、自由党員の納涼会を朝日川に催すこととなり、女子懇親会にも同遊を交渉しきたりければ、元老女史竹内、津下つげの両女史とはかりてこれに応じ、同日夕刻より船を朝日川にうかぶ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)