“科野”の読み方と例文
読み方割合
しなの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その國より科野しなのの國一九に越えまして、科野の坂二〇の神を言向けて、尾張の國に還り來まして、先の日にちぎりおかしし美夜受みやず比賣のもとに入りましき。
この若い男は、科野しなの国の獣神であって、福慈の女神により人間に化せしめられつつあるうち病気をしてしまったのでこの洞窟内で療養せしめられているのだといった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
岳名の穂は、秀の仮字にて秀でて高き意なるべしと、また穂高を奥岳ともいう、と『科野しなの名所集』に見ゆ、俊秀独歩の秀高岳、まことにこの山にして初めてこの名あり。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)