“柘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ツミ42.9%
つげ28.6%
つみ14.3%
シミ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万葉集・懐風藻等を見ても、ツミの仙女伝説がある。日本の昔は、神と人間との結婚の形は、神が一旦他の物に化つて、其から人間の形になる事になつて居る。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あちらの十六丁はつげはぜの丸木弓でござります。ちと古風でござりまするが、それがお不向きでござりましたら、こちらが真巻きにぬり重籐しげとう、お隣が日輪、月輪、はずれが節巻きに村重籐むらしげとう
が、さらに一層我々の注意をひくのは、浦島の常世の国が海中から天上へ移され、つみの化してなった柘媛つみひめも吉野の山の仙女から羽衣で飛ぶ天女に変化させられたことである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
吉野の仙媛の場合に於ては、之に反して、はじめより、人間に逢わんとの意志ありしを、想像し得可し。仙媛シミの小枝と化して、流れ来りて、味稲ウマシネと云う者の簗に留る。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)