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丸木橋
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まるきばし
ふりがな文庫
“
丸木橋
(
まるきばし
)” の例文
そこで
天皇
(
てんのう
)
は
大勢
(
おほぜい
)
の
家來
(
けらい
)
たちをおつれになりその
長
(
なが
)
い/\
丸木橋
(
まるきばし
)
の
上
(
うへ
)
をお
渡
(
わた
)
りになつたといふことが、
日本書紀
(
につぽんしよき
)
といふ
本
(
ほん
)
に
出
(
で
)
てゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
仕方
(
しかた
)
がない
矢張
(
やつぱ
)
り
私
(
わたし
)
も
丸木橋
(
まるきばし
)
をば
渡
(
わた
)
らずはなるまい、
父
(
とゝ
)
さんも
踏
(
ふみ
)
かへして
落
(
おち
)
てお
仕舞
(
しまい
)
なされ、
祖父
(
おぢい
)
さんも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
であつたといふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
牛丸少年の方は、
途中
(
とちゅう
)
で手間どっていた。というのは、東道では、途中で
丸木橋
(
まるきばし
)
が落ちていて、そのため彼は大まわりしなくてはならなかった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あゝ、
不可
(
いけな
)
い、
其處
(
そこ
)
を。」と
手
(
て
)
を
擧
(
あ
)
げて
留
(
と
)
める
間
(
ま
)
もなく、
足許
(
あしもと
)
に、パツと
火
(
ひ
)
が
燃
(
も
)
えて、わツと
飛
(
と
)
び
移
(
うつ
)
つた
途端
(
とたん
)
に、
丸木橋
(
まるきばし
)
はぢゆうと
水
(
みづ
)
に
落
(
お
)
ちて、
黄色
(
きいろ
)
な
煙
(
けむり
)
が——
濛
(
もう
)
と
湧立
(
わきた
)
つ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「こんな所から登るのか。少し妙だぜ。こんな
丸木橋
(
まるきばし
)
を渡るのは妙だぜ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
日暮
(
ひぐ
)
れ
前
(
まえ
)
に、一つの
丸木橋
(
まるきばし
)
を
見
(
み
)
いだしましたので、
彼女
(
かのじょ
)
は、
喜
(
よろこ
)
んでその
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
りますと、
木
(
き
)
が
朽
(
く
)
ちていたとみえて、
橋
(
はし
)
が
真
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
からぽっきり二つに
折
(
お
)
れて、
娘
(
むすめ
)
は
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
におぼれてしまいました。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
丸木橋
(
まるきばし
)
の上と下とを真白きもの
煌々
(
くわうくわう
)
として通りけるかも
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
細谷川
(
ほそだにかは
)
の
丸木橋
(
まるきばし
)
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
また
一説
(
いつせつ
)
には、その
丸木橋
(
まるきばし
)
は
今
(
いま
)
の
熊本
(
くまもと
)
あたりから、
有明
(
ありあけ
)
の
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
つて
肥前國
(
ひぜんのくに
)
温泉岳
(
うんぜんだけ
)
までかゝつてゐたとも
言
(
い
)
ひます。おそろしい
大
(
おほ
)
きな
木
(
き
)
ではありませんか。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
うまし、かるた
會
(
くわい
)
に
急
(
いそ
)
ぐ
若
(
わか
)
き
胸
(
むね
)
は、
駒下駄
(
こまげた
)
も
撒水
(
まきみづ
)
に
辷
(
すべ
)
る。
戀
(
こひ
)
の
歌
(
うた
)
を
想
(
おも
)
ふにつけ、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
線路
(
せんろ
)
さへ
丸木橋
(
まるきばし
)
の
心地
(
こゝち
)
やすらむ。
松
(
まつ
)
を
鳴
(
な
)
らす
電車
(
でんしや
)
の
風
(
かぜ
)
に、
春着
(
はるぎ
)
の
袖
(
そで
)
を
引合
(
ひきあは
)
す
急
(
せ
)
き
心
(
ごころ
)
も
風情
(
ふぜい
)
なり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
やんや/\と
喜
(
よろこ
)
ばれる
中
(
なか
)
から、
我戀
(
わがこひ
)
は
細谷川
(
ほそだにがは
)
の
丸木橋
(
まるきばし
)
わたるにや
怕
(
こわ
)
し
渡
(
わた
)
らねばと
謳
(
うた
)
ひかけしが、
何
(
なに
)
をか
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
したやうにあゝ
私
(
わたし
)
は
一寸
(
ちよツと
)
無禮
(
しつれい
)
をします、
御免
(
ごめん
)
なさいよとて
三味線
(
さみせん
)
を
置
(
お
)
いて
立
(
た
)
つに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ここは
谷川
(
たにがは
)
、
丸木橋
(
まるきばし
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
但
(
たゞ
)
し
仔細
(
しさい
)
のない
小川
(
をがは
)
であつた。
燒杭
(
やけぐひ
)
を
倒
(
たふ
)
したやうな、
黒焦
(
くろこげ
)
の
丸木橋
(
まるきばし
)
も
渡
(
わた
)
してある。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
はじめの
内
(
うち
)
、……
獲
(
え
)
た
魚
(
うを
)
は
畚
(
びく
)
の
中
(
なか
)
を
途中
(
とちゆう
)
で
消
(
き
)
えた。
荻尾花道
(
をぎをばなみち
)
、
木
(
き
)
の
下路
(
したみち
)
、
茄子畠
(
なすびばたけ
)
の
畝
(
あぜ
)
、
籔畳
(
やぶだゝみ
)
、
丸木橋
(
まるきばし
)
、……
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
に
漁
(
すなど
)
つて、
老爺
(
ぢゞい
)
が
小家
(
こや
)
に
帰
(
かへ
)
る
途中
(
とちゆう
)
には、
穴
(
あな
)
もあり、
祠
(
ほこら
)
もあり、
塚
(
つか
)
もある。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“丸木”で始まる語句
丸木
丸木舟
丸木船
丸木花作
丸木川
丸木櫓