“丸木”の読み方と例文
読み方割合
まるき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先日来の雨で、処々に水溜みずたまりが出来て居るが、天幕てんとの人達が熊笹を敷き、丸木まるきわたしなぞして置いて呉れたので、大に助かる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
たにをへだてた前方に、高からぬみねがそびえている。その白鳥しらとりの峰の七ごうあたりに、古い丸木まるき鳥居とりいが見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山間僻地さんかんへきちのここらにしてもちと酷過ひどすぎる鍵裂かぎざきだらけの古布子ふるぬのこの、しかもおぼうさんご成人と云いたいように裾短すそみじか裄短ゆきみじかよごくさったのを素肌すはだに着て、何だか正体の知れぬ丸木まるき
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)