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丸木
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まるき
ふりがな文庫
“
丸木
(
まるき
)” の例文
先日来の雨で、処々に
水溜
(
みずたまり
)
が出来て居るが、
天幕
(
てんと
)
の人達が熊笹を敷き、
丸木
(
まるき
)
を
渡
(
わた
)
しなぞして置いて呉れたので、大に助かる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
谷
(
たに
)
をへだてた前方に、高からぬ
峰
(
みね
)
がそびえている。その
白鳥
(
しらとり
)
の峰の七
合
(
ごう
)
目
(
め
)
あたりに、古い
丸木
(
まるき
)
の
鳥居
(
とりい
)
が見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山間僻地
(
さんかんへきち
)
のここらにしてもちと
酷過
(
ひどす
)
ぎる
鍵裂
(
かぎざき
)
だらけの
古布子
(
ふるぬのこ
)
の、しかもお
坊
(
ぼう
)
さんご成人と云いたいように
裾短
(
すそみじか
)
で
裄短
(
ゆきみじか
)
で
汚
(
よご
)
れ
腐
(
くさ
)
ったのを
素肌
(
すはだ
)
に着て、何だか正体の知れぬ
丸木
(
まるき
)
の
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いかにも
大木
(
たいぼく
)
の
僵
(
たふ
)
れたのが
草
(
くさ
)
がくれに
其
(
そ
)
の
幹
(
みき
)
をあらはして
居
(
ゐ
)
る、
乗
(
の
)
ると
足駄穿
(
あしだばき
)
で
差支
(
さしつか
)
へがない、
丸木
(
まるき
)
だけれども
可恐
(
おそろ
)
しく
太
(
ふと
)
いので、
尤
(
もつと
)
もこれを
渡
(
わた
)
り
果
(
は
)
てると
忽
(
たちま
)
ち
流
(
ながれ
)
の
音
(
おと
)
が
耳
(
みゝ
)
に
激
(
げき
)
した
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そうだ、おれの名前は、
丸木
(
まるき
)
というんだ。丸木だ。よくおぼえておけ」
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
それへよじのぼる気か、燕作が、ペタと
蝉
(
せみ
)
のように
丸木
(
まるき
)
の鳥居へ取ッついたが、待てよ、とすこし考えて——。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
6
悪人
(
あくにん
)
丸木
(
まるき
)
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“丸木”で始まる語句
丸木橋
丸木舟
丸木船
丸木花作
丸木川
丸木櫓