“酷過”の読み方と例文
読み方割合
ひどす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こう、お綱さん、自分の用だけはすんだからといって、俺の頼みをきいてくれねえのは酷過ひどすぎるだろう」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山間僻地さんかんへきちのここらにしてもちと酷過ひどすぎる鍵裂かぎざきだらけの古布子ふるぬのこの、しかもおぼうさんご成人と云いたいように裾短すそみじか裄短ゆきみじかよごくさったのを素肌すはだに着て、何だか正体の知れぬ丸木まるき
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
両岸から挟みうちにして竹槍で突っつき殺そうたあ酷過ひどすぎる!
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)